The World Is Made Out Of Entertainment
本や映画・ドラマ・アニメの感想などを書いてる日記blog。
【SF】SW ジェダイの試練
スター・ウォーズ ジェダイの試練 上下
Star Wars: Jedi Trial
デイヴィッド・シャーマン、ダン・クラッグ David Sherman and Dan Cragg
訳:富永和子
ソニー・マガジンズ
スター・ウォーズのエピソード2と3の間の『クローン大戦』シリーズ3冊目。
アナキンが主人公の話。
一応これで『クローン・ウォーズ』シリーズはすべて読んだけれども、『クローン大戦』の中ではこれがもっとも『スター・ウォーズ』らしい話かも。
共和国にとって重要な拠点を奪還するためにアナキンと謹慎中のジェダイマスターのネジャー・ハルシオンが送られることになった。
アナキンが軍を率いる=命を率いるということの重さを知り、また戦争の最前線へ赴くことで次第に暗黒面へのとっかかりができていく過程の見せ方が素晴らしい。
しかも今回は戦争の最前線。
映像で見るあの光線が飛び交う戦場の派手さとその残酷さの両極をしっかりと描かれてるし。
他の『クローン大戦』のシリーズが政治など舞台裏を緻密に描いていったものが多かったから、なおそのアクション性が読んでて楽しい。
あと、なによりもアナキンの心の成長とパドメとの結婚というジェダイの律を破った後ろめたさが、だんだんとよくない方向へ動いていくところも見所だった。
今回のゲストキャラクターのネジャー・ハルシオンが後のNJOシリーズのコラン・ホーンの祖父だというからまたこれはこれで嬉しい驚きだった。
Star Wars: Jedi Trial
デイヴィッド・シャーマン、ダン・クラッグ David Sherman and Dan Cragg
訳:富永和子
ソニー・マガジンズ
![]() | スター・ウォーズ ジェダイの試練〈上〉 (ソニー・マガジンズ文庫―Lucas books) (2005/02) デイヴィッド シャーマンダン クラッグ 商品詳細を見る |
フォースは善をなすため以外に使うには強すぎるのだ、パダワンよ。それを忘れるな。そうすればきみは最も偉大なジェダイとなれる。
『ジェダイの試練 下』本文より
スター・ウォーズのエピソード2と3の間の『クローン大戦』シリーズ3冊目。
アナキンが主人公の話。
一応これで『クローン・ウォーズ』シリーズはすべて読んだけれども、『クローン大戦』の中ではこれがもっとも『スター・ウォーズ』らしい話かも。
共和国にとって重要な拠点を奪還するためにアナキンと謹慎中のジェダイマスターのネジャー・ハルシオンが送られることになった。
アナキンが軍を率いる=命を率いるということの重さを知り、また戦争の最前線へ赴くことで次第に暗黒面へのとっかかりができていく過程の見せ方が素晴らしい。
しかも今回は戦争の最前線。
映像で見るあの光線が飛び交う戦場の派手さとその残酷さの両極をしっかりと描かれてるし。
他の『クローン大戦』のシリーズが政治など舞台裏を緻密に描いていったものが多かったから、なおそのアクション性が読んでて楽しい。
あと、なによりもアナキンの心の成長とパドメとの結婚というジェダイの律を破った後ろめたさが、だんだんとよくない方向へ動いていくところも見所だった。
今回のゲストキャラクターのネジャー・ハルシオンが後のNJOシリーズのコラン・ホーンの祖父だというからまたこれはこれで嬉しい驚きだった。
タグ : ジェダイの試練 クローン大戦 スター・ウォーズ 富永和子 ソニー・マガジンズ デイヴィッド・シャーマン、ダン・クラッグ
【SF】裏山の宇宙船
裏山の宇宙船
笹本祐一
イラスト:放電映像
ソノラマノベルス
笹本祐一の復刊シリーズ『裏山の宇宙船』。
民俗伝承研究会に所属する4人の高校生。
そのうちひとりが裏山で空から降ってきた物体を見つけてしまい…
なんという典型SF。
そんでもってボーイ・ミーツ・ガール…じゃないな。
まさに未知との遭遇。
UFO見つけちゃったよ…。
しかも中には…、というストーリーなんだけど、なにがいいって会話がすごくいい。
田舎の高校生たちが主人公なんだけど、会話のけだるさと高校生らしい独特な感じがものすごく出てる。
そしてさぁいざ掘り出すぞということになってからの、ひたすら掘り出すだけの内容がその会話によってなんだか楽しさが増してくる。
民俗学的なものと科学オタの会話や天然、それに男女の友情っぷりがひたすら描かれるのだからこそばゆいことこの上ない(笑
こんな高校生活を送ってみたかった。
後半の怒涛の展開も終わってみれば爽やかな読後感を与えてくれる。
あと、色んな名作SF映画の影響を受けたんじゃないかなーと思えるシーンも色々あったりするので、分かればニヤニヤできること間違いなし(笑
SF好きにはたまらない作品でした。
笹本祐一
イラスト:放電映像
ソノラマノベルス
![]() | 裏山の宇宙船 新版 (ソノラマノベルス) (2007/11) 笹本 祐一 商品詳細を見る |
「で、どうするの、これ?」
『裏山の宇宙船』本文より
発掘作業要員、一人追加、と胸のうちだけで呟いて、文はにっこりと笑った。
「決まってるでしょ、掘り出すのよ」
笹本祐一の復刊シリーズ『裏山の宇宙船』。
民俗伝承研究会に所属する4人の高校生。
そのうちひとりが裏山で空から降ってきた物体を見つけてしまい…
なんという典型SF。
そんでもってボーイ・ミーツ・ガール…じゃないな。
まさに未知との遭遇。
UFO見つけちゃったよ…。
しかも中には…、というストーリーなんだけど、なにがいいって会話がすごくいい。
田舎の高校生たちが主人公なんだけど、会話のけだるさと高校生らしい独特な感じがものすごく出てる。
そしてさぁいざ掘り出すぞということになってからの、ひたすら掘り出すだけの内容がその会話によってなんだか楽しさが増してくる。
民俗学的なものと科学オタの会話や天然、それに男女の友情っぷりがひたすら描かれるのだからこそばゆいことこの上ない(笑
こんな高校生活を送ってみたかった。
後半の怒涛の展開も終わってみれば爽やかな読後感を与えてくれる。
あと、色んな名作SF映画の影響を受けたんじゃないかなーと思えるシーンも色々あったりするので、分かればニヤニヤできること間違いなし(笑
SF好きにはたまらない作品でした。
【SF】ダース・モール 闇の狩人
SW ダース・モール 闇の狩人
Star Wars: Darth Maul: Shadow Hunter
マイケル・リーヴス Micheal Reaves
訳:富永和子
ソニーマガジンズ
出た当時「文庫で出せばいいのにー」と思っていたが、いま考えるとなぜか文庫上下巻より単行本1冊の方が安いんだよな。
ソニーマガジンズ版は…。
エピソード1の直前の話がこの「ダース・モール」。
舞台は銀河の首都コンサルト。
重要な情報を入手した情報ブローカーと彼を追うダース・モール、そしてダース・モールにマスターを殺されたジェダイの追跡劇。
都会の入り組んだ構造がこれほどアクションに向いているとは。
また、題名に冠された「ダース・モール」を主役にするのではなくあくまで脇役であり、ダークサイドの持ち主としてライトサイドのジェダイと比較しながらのストーリーもよかった。
ただ単にフォースのあり方を善悪として描かずに、フォースそのものを目的とするか、それともフォースを目的のための手段とするかの違いとして描いているのもまた面白かった。
Star Wars: Darth Maul: Shadow Hunter
マイケル・リーヴス Micheal Reaves
訳:富永和子
ソニーマガジンズ
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だが、ダース・モールにとっては、マスターから与えられた任務は必ずやり遂げるべきもの。失敗するかもしれないという考えすら、思い浮かばなかった。
マイケル・リーヴス『ダース・モール 闇の狩人』本文より引用
出た当時「文庫で出せばいいのにー」と思っていたが、いま考えるとなぜか文庫上下巻より単行本1冊の方が安いんだよな。
ソニーマガジンズ版は…。
エピソード1の直前の話がこの「ダース・モール」。
舞台は銀河の首都コンサルト。
重要な情報を入手した情報ブローカーと彼を追うダース・モール、そしてダース・モールにマスターを殺されたジェダイの追跡劇。
都会の入り組んだ構造がこれほどアクションに向いているとは。
また、題名に冠された「ダース・モール」を主役にするのではなくあくまで脇役であり、ダークサイドの持ち主としてライトサイドのジェダイと比較しながらのストーリーもよかった。
ただ単にフォースのあり方を善悪として描かずに、フォースそのものを目的とするか、それともフォースを目的のための手段とするかの違いとして描いているのもまた面白かった。
【FT】奇術師
奇術師
the PRESTIGE
クリストファー・プリースト Christopher Priest
訳:古沢嘉道
ハヤカワ文庫FT

すでに、偽りを書くことなく、わたしは惑わしを開始している。惑わしこそ、わが人生だ。嘘はまさに最初の言葉のなかにさえ、含まれている。このあとにつづくすべてに織りこまれ、明白なところはいっさいない。 ― 『奇術師』本文より。
クリストファー・プリーストの『奇術師』。
1996年の世界幻想文学大賞受賞作。
そしてクリストファー・ノーラン監督の映画「プレステージ」原作。
映画「プレステージ」があまりにインパクトのある映画だったので、気になって原作に手を出してみた。
映画とは少々違う内容。
時系列がバラバラに描かれたりはしていないし、事件自体もまた違う結末を迎えている。
小説の方は20世紀初頭の奇術師アルフレッド・ボーデンによって書かれた半生を記された本に出会ったジャーナリストが読み進めるという内容。
幼い頃の出来事から奇術の楽しさを知り、成長する過程。
舞台に立つようになり、生涯のライバルと出会い、「瞬間移動」を巡って熾烈な争いをくりひろげる。
本の中の本の内容は一人称でずっと描かれており、内面に深く踏み入れている。
けれども、もっとも序盤から「奇術師の書いた本であり、嘘を含んでいる」と書かれている。
しょっぱなから騙されていることを前提に読まされる。
リアルな現実と幻想文学的な内容が交じり合い、現実か虚構か一体どっちなんだと惑わされながら読み進めて、そしてラストで驚愕させられた。
幻想文学的な内容。
または古典的なSF要素である「瞬間移動」。
それをここまで昇華させた作者って…
瞬間移動という要素を用いるときにもニコラ・テスラなんていう有名な人物を登場させているし。
有名な発明家であり、演出家でもあった人物と奇術師との巡りあい。
実在の人物というリアルと、発明という"魔法"の虚構の混じり方もこの『奇術師』という本の全体に含まれる現実と虚構をより強固にさせてるよなぁ。
映画もそうだけれども、原作もやはり内容をうっかり書けない内容。
しかし、クリストファー・ノーランはよくもこれを映画化しようと思ったもんだな…
ラストのカタルシスを描くためにすべてを再構成したかのような気がする。
the PRESTIGE
クリストファー・プリースト Christopher Priest
訳:古沢嘉道
ハヤカワ文庫FT

すでに、偽りを書くことなく、わたしは惑わしを開始している。惑わしこそ、わが人生だ。嘘はまさに最初の言葉のなかにさえ、含まれている。このあとにつづくすべてに織りこまれ、明白なところはいっさいない。 ― 『奇術師』本文より。
クリストファー・プリーストの『奇術師』。
1996年の世界幻想文学大賞受賞作。
そしてクリストファー・ノーラン監督の映画「プレステージ」原作。
映画「プレステージ」があまりにインパクトのある映画だったので、気になって原作に手を出してみた。
映画とは少々違う内容。
時系列がバラバラに描かれたりはしていないし、事件自体もまた違う結末を迎えている。
小説の方は20世紀初頭の奇術師アルフレッド・ボーデンによって書かれた半生を記された本に出会ったジャーナリストが読み進めるという内容。
幼い頃の出来事から奇術の楽しさを知り、成長する過程。
舞台に立つようになり、生涯のライバルと出会い、「瞬間移動」を巡って熾烈な争いをくりひろげる。
本の中の本の内容は一人称でずっと描かれており、内面に深く踏み入れている。
けれども、もっとも序盤から「奇術師の書いた本であり、嘘を含んでいる」と書かれている。
しょっぱなから騙されていることを前提に読まされる。
リアルな現実と幻想文学的な内容が交じり合い、現実か虚構か一体どっちなんだと惑わされながら読み進めて、そしてラストで驚愕させられた。
幻想文学的な内容。
または古典的なSF要素である「瞬間移動」。
それをここまで昇華させた作者って…
瞬間移動という要素を用いるときにもニコラ・テスラなんていう有名な人物を登場させているし。
有名な発明家であり、演出家でもあった人物と奇術師との巡りあい。
実在の人物というリアルと、発明という"魔法"の虚構の混じり方もこの『奇術師』という本の全体に含まれる現実と虚構をより強固にさせてるよなぁ。
映画もそうだけれども、原作もやはり内容をうっかり書けない内容。
しかし、クリストファー・ノーランはよくもこれを映画化しようと思ったもんだな…
ラストのカタルシスを描くためにすべてを再構成したかのような気がする。
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【SF】火星の幻兵団
合本版・火星シリーズ第2集
火星の幻兵団
火星の幻兵団/火星のチェス人間/火星の交換頭脳
エドガー・ライス・バローズ
訳:厚木淳
創元SF文庫

「頑是ないわたくしを膝にのせてあやしてくれたときより一日だって老けたようには見えませんよ。これはどういうわけなんです、火星大元帥ジョン・カーター、どう説明なさいますね?」
「説明できないことを、なぜ説明しようとするのかね?」
火星シリーズ合本版第2集。
1920年から1927年に発表された以下の3作を収録
「火星の幻兵団」
「火星のチェス人間」
「火星の交換頭脳」
「火星のプリンセス」から最初の3作の主人公、火星の大元帥ジョン・カーターが主人公から外れ脇役へ。
そしてさらに火星の様々な文化を色んな人を通して描かれる。
まったくけったいなもんだ(笑
火星をはじめて舞台にすえた作品だからというのもあるのだろう。
色んな人種やその文化を丁寧に細かく描かれているのだが、いかんせん生まれたときにはすでにSFというものがあって、それらを読んできた身としては奇異なものに見えてしまう。
6作目の交換頭脳なんかは当時としては先進的すぎるテーマを扱ったんだろうなぁ。
頭脳を交換って…
SFを通り越して異端もいいところだったのかもしれない。
火星の幻兵団
火星の幻兵団/火星のチェス人間/火星の交換頭脳
エドガー・ライス・バローズ
訳:厚木淳
創元SF文庫

「頑是ないわたくしを膝にのせてあやしてくれたときより一日だって老けたようには見えませんよ。これはどういうわけなんです、火星大元帥ジョン・カーター、どう説明なさいますね?」
「説明できないことを、なぜ説明しようとするのかね?」
火星シリーズ合本版第2集。
1920年から1927年に発表された以下の3作を収録
「火星の幻兵団」
「火星のチェス人間」
「火星の交換頭脳」
「火星のプリンセス」から最初の3作の主人公、火星の大元帥ジョン・カーターが主人公から外れ脇役へ。
そしてさらに火星の様々な文化を色んな人を通して描かれる。
まったくけったいなもんだ(笑
火星をはじめて舞台にすえた作品だからというのもあるのだろう。
色んな人種やその文化を丁寧に細かく描かれているのだが、いかんせん生まれたときにはすでにSFというものがあって、それらを読んできた身としては奇異なものに見えてしまう。
6作目の交換頭脳なんかは当時としては先進的すぎるテーマを扱ったんだろうなぁ。
頭脳を交換って…
SFを通り越して異端もいいところだったのかもしれない。
| 火星の幻兵団―合本版・火星シリーズ〈第2集〉 エドガー・ライス バローズ (1999/10) 東京創元社 この商品の詳細を見る |
タグ : 創元SF文庫 火星のプリンセス エドガー・ライス・バローズ
【SF】高飛びレイク【全】
高飛びレイク【全】
火浦功
ソノラマノベルス

「おい。いくらなんでも、話を進めすぎなんじゃないのか?
てゆーか、おれが気を失っている間に、いったい何があったんだ?」
「色々なことがあったのよ、レイク」
「それはもう、ほんとに色々なことがね」
火浦功の「高飛びレイク」。
82年の「宇宙カジノ略奪作戦」
84年の「99%のトラブル」
85年の「ファントム・レディ」
これら3冊分が1冊に。
あとがき含めて書き下ろしが10pほど入ってます。
700pのうち10pが新作。
…………。
火浦功は読めるだけで十分である!
テレポーション能力を持つレイク。
そんな彼を筆頭に様々なところでドロボウ事業を展開するという内容。
えぇ。
この頃はものすごくしっかりとSFやってたような気がします。
それはそれで好きなんだけど。
80年代後半からのスチャラカなものも大好きであります。
……いつ本当の意味で新刊が読めるんだろうか。
そもそも21世紀に入ってから1冊しか見てないんですけど…
ガルちゃんしか。
新装版ならそこそこ出てるのになぁ。
現在連載中の「火星のプリンセス リローデット」も今のペースで連載がまとまっても50年くらい必要なんじゃないだろうか(笑
なにはともあれそろそろ新刊をーーーw
高飛びレイク 【全】 / 火浦 功
火浦功
ソノラマノベルス

「おい。いくらなんでも、話を進めすぎなんじゃないのか?
てゆーか、おれが気を失っている間に、いったい何があったんだ?」
「色々なことがあったのよ、レイク」
「それはもう、ほんとに色々なことがね」
火浦功の「高飛びレイク」。
82年の「宇宙カジノ略奪作戦」
84年の「99%のトラブル」
85年の「ファントム・レディ」
これら3冊分が1冊に。
あとがき含めて書き下ろしが10pほど入ってます。
700pのうち10pが新作。
…………。
火浦功は読めるだけで十分である!
テレポーション能力を持つレイク。
そんな彼を筆頭に様々なところでドロボウ事業を展開するという内容。
えぇ。
この頃はものすごくしっかりとSFやってたような気がします。
それはそれで好きなんだけど。
80年代後半からのスチャラカなものも大好きであります。
……いつ本当の意味で新刊が読めるんだろうか。
そもそも21世紀に入ってから1冊しか見てないんですけど…
ガルちゃんしか。
新装版ならそこそこ出てるのになぁ。
現在連載中の「火星のプリンセス リローデット」も今のペースで連載がまとまっても50年くらい必要なんじゃないだろうか(笑
なにはともあれそろそろ新刊をーーーw
高飛びレイク 【全】 / 火浦 功
【SF】火星のプリンセス
合本版・火星シリーズ第1集
火星のプリンセス
火星のプリンセス/火星の女神イサス/火星の大元帥カーター
エドガー・ライス・バローズ
訳:厚木淳
創元SF文庫

「目をあけると、見慣れぬ不気味な風景が目に映った。自分が火星にきていることはわかっていた。気は確かなのか、あるいは寝惚けているのではないかといった疑問は、一度も沸かなかった」
バローズの火星シリーズ1作目〜3作目。
1917年にアメリカで出版された本。
…いまから90年前か。
SFというジャンルができる前。
いや、これが黎明期だといってもいいのだろう。
ヴェルヌの「地底旅行」やウェルズの「宇宙戦争」と並びつつ、地球を離れ火星を舞台に冒険したものがこの「火星のプリンセス」である。
タイトルは知ってたけれどもまったく話は知らなかった。
ぶっちゃけタイトルを意識して覚えたのは火浦功の「火星のプリンセス リローデット」なわけなんですが。
気がついたら火星にいた。
そこには美女の王女さまがいて、彼女と恋に落ち、危機を救ったり、囚われた彼女を救うために追いかけたり。
そんな冒険譚。
当然火星には見たこともないような生物や人種が沢山出てくる。
どちらかというと冒険小説じゃね?
もしかしたらファンタジーといった方が現代では妥当なのかもしれない。
でも、読んでて思うのが「これが原点なんだよなぁ」ということだった。
SF的な考証やややこしい設定なんかは一切ない。
それらはすべて想像上の産物。
現実的に考えられるものばっかりなのですごくとっつきやすい。
考証だけじゃなく物語の構造もいまでいうスタンダード。
人物の友情、愛情、敵対。
どれをとってみてもすごく分かりやすい。
それに過激な描写もないので、誰にでも薦められるものだった。
ってかSFなかった時代にこれを考えたこの作者って一体と思わなくもない(笑
SFに興味のある人なら一度は読んでみるべきものかも。
火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 / エドガー・ライス バローズ
火星のプリンセス
火星のプリンセス/火星の女神イサス/火星の大元帥カーター
エドガー・ライス・バローズ
訳:厚木淳
創元SF文庫

「目をあけると、見慣れぬ不気味な風景が目に映った。自分が火星にきていることはわかっていた。気は確かなのか、あるいは寝惚けているのではないかといった疑問は、一度も沸かなかった」
バローズの火星シリーズ1作目〜3作目。
1917年にアメリカで出版された本。
…いまから90年前か。
SFというジャンルができる前。
いや、これが黎明期だといってもいいのだろう。
ヴェルヌの「地底旅行」やウェルズの「宇宙戦争」と並びつつ、地球を離れ火星を舞台に冒険したものがこの「火星のプリンセス」である。
タイトルは知ってたけれどもまったく話は知らなかった。
ぶっちゃけタイトルを意識して覚えたのは火浦功の「火星のプリンセス リローデット」なわけなんですが。
気がついたら火星にいた。
そこには美女の王女さまがいて、彼女と恋に落ち、危機を救ったり、囚われた彼女を救うために追いかけたり。
そんな冒険譚。
当然火星には見たこともないような生物や人種が沢山出てくる。
どちらかというと冒険小説じゃね?
もしかしたらファンタジーといった方が現代では妥当なのかもしれない。
でも、読んでて思うのが「これが原点なんだよなぁ」ということだった。
SF的な考証やややこしい設定なんかは一切ない。
それらはすべて想像上の産物。
現実的に考えられるものばっかりなのですごくとっつきやすい。
考証だけじゃなく物語の構造もいまでいうスタンダード。
人物の友情、愛情、敵対。
どれをとってみてもすごく分かりやすい。
それに過激な描写もないので、誰にでも薦められるものだった。
ってかSFなかった時代にこれを考えたこの作者って一体と思わなくもない(笑
SFに興味のある人なら一度は読んでみるべきものかも。
火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 / エドガー・ライス バローズ
タグ : 火星のプリンセス
【SF】最果ての銀河船団 下
最果ての銀河船団 下
A DEEPNESS IN THE SKY
ヴァーナー・ヴィンジ Vernor Vinge
創元SF文庫

「ひとつの星間帝国を−集中化技術をもった帝国を−ちっぽけな船団で倒そうというのか?それは…」
ヒューゴー賞、キャンベル賞受賞作品。
空間的に、規模的に、時間的に、
壮大な物語だった。
宇宙での大船団、総計何百年にもわたる物語。
いやぁ……
ものすごくスケールの大きい物語だよな…
異種族(というより出身の星すら違う)間の話を別々に描きながら、終着点に向かって一つの物語へと収束していく様が圧巻だった。
最果ての銀河船団〈下〉 / ヴァーナー ヴィンジ
A DEEPNESS IN THE SKY
ヴァーナー・ヴィンジ Vernor Vinge
創元SF文庫

「ひとつの星間帝国を−集中化技術をもった帝国を−ちっぽけな船団で倒そうというのか?それは…」
ヒューゴー賞、キャンベル賞受賞作品。
空間的に、規模的に、時間的に、
壮大な物語だった。
宇宙での大船団、総計何百年にもわたる物語。
いやぁ……
ものすごくスケールの大きい物語だよな…
異種族(というより出身の星すら違う)間の話を別々に描きながら、終着点に向かって一つの物語へと収束していく様が圧巻だった。
最果ての銀河船団〈下〉 / ヴァーナー ヴィンジ
タグ : ヒューゴー賞
【SF】最果ての銀河船団 上
最果ての銀河船団 上
A DEEPNESS IN THE SKY
ヴァーナー・ヴィンジ Vernor Vinge
創元SF文庫

「あと何年ここにとどまらなくてはならないのだろう。専門技術者の見積もりでは短くても三、四十年だ。
とにかく蜘蛛族がいつまでに産業経済を築きあげてくれるかに、すべてはかかっている。」
ヒューゴー賞、キャンベル記念賞受賞作品。
それでも、買った理由は鶴田謙二の表紙なわけですが。
銀河を彷徨う二つの船団。
目指すは莫大な利益を生む星系。
そして、彼らは戦い双方共に大きなダメージを負い、航行できなくなる。
助けも呼べない、帰ることもできない。
蜘蛛型の生命体が冬眠から目覚め、文明を築き上げるのを待つしかない。
ヽ(´ー`)ノ
設定だけでハァハァものです。
こういうのをSFというんですっ、ってなくらいにSF。
タイトルの「DEEPNESS IN THE SKY」ってのもいいよなぁ。
「宇宙の底」。
まさにそこが舞台となる場所だけに。
さて後半600ページを読破するとしますか。
最果ての銀河船団〈上〉 / ヴァーナー ヴィンジ
A DEEPNESS IN THE SKY
ヴァーナー・ヴィンジ Vernor Vinge
創元SF文庫

「あと何年ここにとどまらなくてはならないのだろう。専門技術者の見積もりでは短くても三、四十年だ。
とにかく蜘蛛族がいつまでに産業経済を築きあげてくれるかに、すべてはかかっている。」
ヒューゴー賞、キャンベル記念賞受賞作品。
それでも、買った理由は鶴田謙二の表紙なわけですが。
銀河を彷徨う二つの船団。
目指すは莫大な利益を生む星系。
そして、彼らは戦い双方共に大きなダメージを負い、航行できなくなる。
助けも呼べない、帰ることもできない。
蜘蛛型の生命体が冬眠から目覚め、文明を築き上げるのを待つしかない。
ヽ(´ー`)ノ
設定だけでハァハァものです。
こういうのをSFというんですっ、ってなくらいにSF。
タイトルの「DEEPNESS IN THE SKY」ってのもいいよなぁ。
「宇宙の底」。
まさにそこが舞台となる場所だけに。
さて後半600ページを読破するとしますか。
最果ての銀河船団〈上〉 / ヴァーナー ヴィンジ
タグ : ヒューゴー賞
【SF】家畜人ヤプー
家畜人ヤプー
沼正三
角川文庫

「女から男への人間から人間への話しかけとしては、これが最後の機会であった」
すごい小説だった。
ある意味というよりまさにブッ飛んでいる小説だ。
35年前のものとは思えない。
マゾヒストによるマゾヒズムに満ちたSF小説なのだけれども、そこにエロさを感じない。
というかあまりに想像の斜め上を飛んでいっているので、ついていくのもやっと。
ホントについていけたかもあやしい。
……いや、付いていけなかったと思う。
逆にここまで独特の世界観へ浸れる人はどんな人だろうとも思う。
よほど被虐的で夢想家でないと無理なのかも。
性的な表現が出てきても大丈夫な人なら一度チャレンジしてみるのもいいかもしれない…
沼正三
角川文庫

「女から男への人間から人間への話しかけとしては、これが最後の機会であった」
すごい小説だった。
ある意味というよりまさにブッ飛んでいる小説だ。
35年前のものとは思えない。
マゾヒストによるマゾヒズムに満ちたSF小説なのだけれども、そこにエロさを感じない。
というかあまりに想像の斜め上を飛んでいっているので、ついていくのもやっと。
ホントについていけたかもあやしい。
……いや、付いていけなかったと思う。
逆にここまで独特の世界観へ浸れる人はどんな人だろうとも思う。
よほど被虐的で夢想家でないと無理なのかも。
性的な表現が出てきても大丈夫な人なら一度チャレンジしてみるのもいいかもしれない…
【SF】パラサイト・イヴ
パラサイト・イヴ parasite EVE
瀬名秀明
角川ホラー文庫

「−ついにミトコンドリアが解放される日がやってきました」
第2回日本ホラー小説大賞受賞作。
積み続けて幾星霜。
ようやく読んだ。
死んだ妻の細胞を研究することで妻は生き続ける
そして細胞は変化していき…
妻から取り出した腎臓を移植された女の子の身にも変化が起こり始める。
細胞が意志を持ち繁殖していく過程がなんともホラー。
妄執というか執着というか…
そういった怖さは日本のホラーにおける代表格にあたるものだし、過程はすべてSF的に説明を加えられてより具体化され、ものすごい勢いで"それ"がおそいかかってくる。
そのスピード感がすごかった。
スピード感があるのに暗く忍び寄ってくるような感じが特に…
瀬名秀明
角川ホラー文庫

「−ついにミトコンドリアが解放される日がやってきました」
第2回日本ホラー小説大賞受賞作。
積み続けて幾星霜。
ようやく読んだ。
死んだ妻の細胞を研究することで妻は生き続ける
そして細胞は変化していき…
妻から取り出した腎臓を移植された女の子の身にも変化が起こり始める。
細胞が意志を持ち繁殖していく過程がなんともホラー。
妄執というか執着というか…
そういった怖さは日本のホラーにおける代表格にあたるものだし、過程はすべてSF的に説明を加えられてより具体化され、ものすごい勢いで"それ"がおそいかかってくる。
そのスピード感がすごかった。
スピード感があるのに暗く忍び寄ってくるような感じが特に…
【FT】プロフェシイ(上)
『プロフェシイ 大地の子 上』
エリザベス・ヘイドン
ハヤカワ文庫FT

ラプソディ三部作2作目上巻。
フドールの手を逃れるため地中世界へ行くと、ずっと未来の世界へ行き着いてしまったラプソディ一行。
そして新たな世界で新たな旅の道連れアシェが加わり…
冒頭からいきなり今まで出てきた予言のおさらい。
こんなにも予言って出てきてたのか…。
いくつかの予言に関しては第一部のラプソディの時点で読み解かれた気がするがどうもまだまだ裏がありそうな…。
謎の男のアシェは読者側から見ると明らかにラプソディのプロローグの男の子なわけで…
ということはこれはっ!!?
物語がどんどん進んできた予感。
そしてやはり上巻のラストはとんでもないところで終わっていた。
きっと下巻もものすごい終わり方をしているに違いない。
エリザベス・ヘイドン
ハヤカワ文庫FT

ラプソディ三部作2作目上巻。
フドールの手を逃れるため地中世界へ行くと、ずっと未来の世界へ行き着いてしまったラプソディ一行。
そして新たな世界で新たな旅の道連れアシェが加わり…
冒頭からいきなり今まで出てきた予言のおさらい。
こんなにも予言って出てきてたのか…。
いくつかの予言に関しては第一部のラプソディの時点で読み解かれた気がするがどうもまだまだ裏がありそうな…。
謎の男のアシェは読者側から見ると明らかにラプソディのプロローグの男の子なわけで…
ということはこれはっ!!?
物語がどんどん進んできた予感。
そしてやはり上巻のラストはとんでもないところで終わっていた。
きっと下巻もものすごい終わり方をしているに違いない。
【FT】ラプソディ(下)
『ラプソディ 血脈の子 下』
エリザベス・ヘイドン
ハヤカワ文庫FT

ラプソディ三部作1作目下巻。
ラプソディと行動を共にするアクメドとグルンソルは地上を破壊しようとする火の精の奴隷であった。
しかし彼らは主を裏切り逃走中の身だった。
下巻に入って物語が一気に進んできた。
繰り返される予言に、歌い手の間で受け継がれてきた伝説が関わり、地上を滅ぼそうとする者の計画を覆すために奔走したり。
典型的なファンタジーを踏襲してるなぁ。
トールキンやC.S.ルイスといった古典から生まれた作家の一人と言われて納得。
1作目の「ラプソディ」で張られた伏線がいっぱいあるので、それらを回収するため2作目「プロフェシィ」に進みます。
(……やっぱり1作では全然終わらなかったか
エリザベス・ヘイドン
ハヤカワ文庫FT

ラプソディ三部作1作目下巻。
ラプソディと行動を共にするアクメドとグルンソルは地上を破壊しようとする火の精の奴隷であった。
しかし彼らは主を裏切り逃走中の身だった。
下巻に入って物語が一気に進んできた。
繰り返される予言に、歌い手の間で受け継がれてきた伝説が関わり、地上を滅ぼそうとする者の計画を覆すために奔走したり。
典型的なファンタジーを踏襲してるなぁ。
トールキンやC.S.ルイスといった古典から生まれた作家の一人と言われて納得。
1作目の「ラプソディ」で張られた伏線がいっぱいあるので、それらを回収するため2作目「プロフェシィ」に進みます。
(……やっぱり1作では全然終わらなかったか












