【コミック】ルサンチマン 4

ルサンチマン ressentiment 4
花沢健吾
小学館
ビッグコミックスピリッツ連載
ルサンチマン 4 (4) (ビッグコミックス)ルサンチマン 4 (4) (ビッグコミックス)
(2005/03/30)
花沢 健吾

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あんただって逃げたくなることあるだろ。
我々には現実世界に逃げ場すらなかったんだ。

ルサンチマン 4』本文より引用

現実/アンリアルの物語も4巻で完結。
なんかすごいものを読んでしまったのかもしれない(笑

現実とほぼ同じように体感できる世界があったら。
果たして現実に留まろうとするか、アンリアルの世界へ逃避するか。

そして究極的に現実と近い存在になった世界で起こる現実世界への反逆という壮大なSFでもあったこの『ルサンチマン』。

現実に重きを置く人、アンリアルの世界で生きようとする人、アンリアルの中で生まれてしまった存在。

結局、誰もが自分にとっての居場所で自分らしく生きようとした。
なにも「ここで生きなければいけない」などという一つの答えしかない、そんなことはないのかもしれない。
らしく生きていく場所があればそれでいいじゃないか。
そういうふうに思えた。


いろんな意味で哲学的でもあって受け手によって自由に受け止められるストーリー、そして世界観もものすごく深かった。
打ち切りのためラストがかなり急ピッチだったのが唯一残念。

tag : ルサンチマン 花沢健吾 ビッグコミックスピリッツ

【コミック】ルサンチマン 3

ルサンチマン ressentiment 3
花沢健吾
小学館
ビッグコミックスピリッツ連載
ルサンチマン 3 (3) (ビッグコミックス) ルサンチマン 3 (3) (ビッグコミックス)
花沢 健吾 (2004/11/30)
小学館

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わかってるじゃないか。
困難を乗り越えてこそ、仮想世界が現実になるんだ。
お前にできるかな?

ルサンチマン 3』本文より引用

ルサンチマン」3巻。

現実とアンリアルの世界が逆転していく。
まるで現実であるかのようなアンリアルに浸かり、生活のメインをアンリアルにおいていく。

大事なものはアンリアルに在る。
自らの感覚もリアルよりも、より現実的なのがアンリアルでの感覚。

すべてを向こう側に移してたくろーはアンリアルに何を求めるのか。
たくろーにとっての現実に変化は起きるのか。
物語の核である月子も変化を迎え、ついに最終巻に突入というところで終わり。

起承転結の転にあたるのがまさにこの巻だろう。
次が打ち切りを迎えたラストとのことだけれども、どうラストを迎えたのかが非常に楽しみ。

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【コミック】ルサンチマン 2

ルサンチマン ressentiment 2
花沢健吾
小学館
ビッグコミックスピリッツ連載
ルサンチマン 2 (2) (ビッグコミックス) ルサンチマン 2 (2) (ビッグコミックス)
花沢 健吾 (2004/07/30)
小学館

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我々プレーヤーの究極の夢は、
このくだらない現実から逃れ、心も肉体も全てアンリアルという楽園の住人になることだ。

ルサンチマン 2』本文より引用

花沢健吾の『ルサンチマン』2巻。

アンリアルの存在であるのに現実世界に物理的影響を及ぼすNPC「月子」の謎が語られる2巻。

あまりに壮大なテーマになってきた気がする。
1巻を読んだときは現実からアンリアルへの移行は素晴らしいものである、だから「向こう」へ心も体も行きたいのだ、というネガティブなものだと思ってた。

でも、2巻を読んでみて果たしてそれがこの本のテーマか?と疑問が出てきた。

アンリアルの世界に人間が作ってしまったあらゆる知識を吸収した「神」。
その神の元で行動するプレイヤーたち。
まるで人間のように行動するNPC。

向こうの「アンリアル」とはもはや人間の管理が行き届かなくなってしまった世界なのかもしれない。
じゃあ人間は向こうの世界に一体何を作り出してしまったのだろうか。


テーマも奥が深いんだけれども、想像しうる近未来の世界とあまりに綿密に練られている「アンリアル」の世界観とルールの強固さには驚いた。
なんとなく近未来なんていうゆるい世界なんかじゃない。

2巻読了後にはまるで破滅に向かう近未来SFを読んでいるかのような印象に変わってきた(笑

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【コミック】ルサンチマン 1

ルサンチマン
花沢健吾
小学館
ビッグコミックスピリッツ連載
ルサンチマン 1 (1) (ビッグコミックス) ルサンチマン 1 (1) (ビッグコミックス)
花沢 健吾 (2004/05/28)
小学館

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現実を直視しろ。
俺たちにはもう仮想現実しかないんだ。
この世界で真実の愛をつかむのだ。

ルサンチマン 1』本文より引用


『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の花沢健吾のデビュー作『ルサンチマン』。

以前友人に読めと言われたものの読む機会がなかったのだが、いや…すごいな。

時はそれなりに未来。
パソコンがあってソフトさえあれば、仮想現実の世界へいける。
その仮想現実では歩く感覚、触感etc様々なものが再現されている。
もちろん恋愛シュミレーションだって再現されている。
手を繋ぐこともキスをすることも、それ以上のことだって。


そんな世界の話。
今年30歳の彼女いない歴=年齢の素人童貞が主人公。
彼が三次元に抗い、仮想現実の世界で奮闘する姿が衝撃的だった。


ニーチェの言う「ルサンチマン」とは憎しみ、嫉妬、不安と言った怨念を土台にしてはじめて愛や友情といった感情が成り立つ、ということだったと思う(哲学にはうといもんで。

まさにそれをやってのけてるのがこの「ルサンチマン」ではないだろうか。
果たして主人公は愛を得られるのか、先が結構楽しみだ。

4巻で打ち切られたとも聞いてるけど(汗

tag : ルサンチマン ニーチェ 花沢健吾 ビッグコミックスピリッツ

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∀ki(あき)

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