【FT】ダーク・タワー 7 下

本→ダーク・タワー
09 /28 2009
ダーク・タワー Ⅶ 暗黒の塔 下
THE DARK TOWER 7 THE DARK TOWER

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈7〉暗黒の塔〈下〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈7〉暗黒の塔〈下〉 (新潮文庫)
(2006/12)
スティーヴン キング

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「いざ、これにあるローランド、<暗黒の塔>へ至る! 我は常におのれに忠実で、いまだに父の銃を持つ。その手がおまえを開かん!」

ダーク・タワーⅦ 下』本文より

童子ローランド、暗黒の塔に至る。
まさにこのロバート・ブラウニングの詩のタイトルにあるこの言葉。
これこそがこの長い長い小説のラストそのもの。
塔に至ったシーンで思わず身震いした。


ダーク・タワー』第7部下巻。
ロバート・ブラウニングによる『童子ローランド、暗黒の塔に至る』を収録。
解説は翻訳の風間賢二
感想という名の解説ではなく、この30年以上に渡るスティーヴン・キングダーク・タワーをまさに「解説」してます。
この解説のおかげで余計にこの物語が、そしてスティーヴン・キングという作家が好きになった。


現実世界と虚構世界が入り混じり、スティーヴン・キングの様々な著作の世界観。
いや。
スティーヴン・キングという作家の生み出したあらゆる世界が混在し、そして新たに創造された『ダーク・タワー』という物語。
単純なメタフィクションという言葉やエンターテイメントという言葉だけでは足りない。
エンターテイナーとして、いや小説家としてのスティーヴン・キングのすべてが詰まったような物語だったように感じた。
ラストを読み終わったときに「これこそが書きたかったものなんだろうな」と思えたくらいだし。


物語を読む読者として最高に楽しめた全7部、日本版の文庫にして16冊でした。

【FT】ダーク・タワー 7 中

本→ダーク・タワー
09 /26 2009
ダーク・タワー Ⅶ 暗黒の塔 中
THE DARK TOWER 7 THE DARK TOWER

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈7〉暗黒の塔〈中〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈7〉暗黒の塔〈中〉 (新潮文庫)
(2006/11)
スティーヴン キング

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ローランドの目は、乾いていて熱く、眼窩で激しく脈打っていた。そして一瞬、ふたたび自分が泣くことができなくなったことを確信した。そんなふうに思うのは恐ろしかった。このように悲惨なことのあとで――ふたたび手に入れたものを今一度なくしたあとで――泣くことができないのであれば、なんの意味もないのではないか? だから、ついに涙が流れ出たとき、とてつもない安堵感を覚えた。涙が溢れ、その目の狂気じみた青い光を鎮まりかえらせた。

ダーク・タワーⅦ 中』本文より

凄絶な別れと、それでも進まねばならぬ確固たる決意を見ることになる最終部。
第7部『暗黒の塔』中巻。

なにも言うまい。
あまりに過酷な旅路の果てに悲劇が次から次へと起こる。
それでも彼らは旅の終わりを目指す。

もう何度涙が出そうになったか分からない。

この壮大なる超長編小説のラスト直前。
せめてローランドの旅路の果てにほんの少しでも彼にとっての幸せがあらんことを。

【FT】ダーク・タワー 7 上

本→ダーク・タワー
09 /21 2009
ダーク・タワー Ⅶ 暗黒の塔 上
THE DARK TOWER 7 THE DARK TOWER

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈7〉暗黒の塔〈上〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈7〉暗黒の塔〈上〉 (新潮文庫)
(2006/10)
スティーヴン キング

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「我らは一心同体。我らは生命と探索の旅を分かち合ってきたように、水を分かち合った。一人が倒れても、その一人は失われるわけではない。我らはひとつであり、忘れられることはないからだ。死においても」

ダーク・タワー Ⅶ 上』本文より

いよいよスティーブン・キングのライフワークである『ダーク・タワー』最終章突入の第7部。
サブタイトルまで「暗黒の塔」ときたもんだ。
表紙も表紙でクリムゾン・キングと薔薇と暗黒の塔。
完璧じゃあないか。

最初からノンストップの超特急仕様。
次から次に物語がたたみかけるように終わっていく。

登場人物も一気に衝撃的な結末とともに役割を終えていく…
もう…うわぁとしか言いようがない。
ただ物語に振り落とされないようについていくのみなのだがゾクゾクくる。


バラバラになっていた<カ・テット>が再び揃い、「本当に最後の直前」というシーンが描かれたわけだが…
この混沌とした世界は一体どうなるんだろう。
また<カ・テット>たちは暗黒の塔にたどり着き、なにを成すのか。
気になって仕方がない。

【FT】ダーク・タワー 6 下

本→ダーク・タワー
09 /16 2009
ダーク・タワー Ⅵ スザンナの歌 下
THE DARK TOWER 6 Song of Susannah

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈6〉スザンナの歌〈下〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈6〉スザンナの歌〈下〉 (新潮文庫)
(2006/07)
スティーヴン キング

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「おまえたち、ガンスリンガーだな、もし本物なら」キングは分厚いメガネ越しに見て言った。「<暗黒の塔>を探し求めているガンスリンガーたち」

ダーク・タワー Ⅵ 下』本文より

おおお。
ここまで来たら最後の着地点まで着いていくぜっ。
サンキャー!キング!

そう言いたい気分にさせてくれた第6部。
特にスティーヴン・キングによるあとがきでは特にそう思わされた。
もう最後の曲がり角。
ここを抜ければ終幕だ!


キングの物語たちが交錯し、ぶつかり、衝突し、世界はまるで融合されていくよう。
最後にはいよいよメイン州に突入し、スティーブン・キングの世界自体が物語に加わりやがった…。

すんごい…
怒涛の展開とはこのことか。
混沌としていた長い長い物語の終幕へ向けた最後の急降下が始まった直後で終わっちゃったよな…。
ありとあらゆる謎がひとつにまとまっていく様は壮観です。


残るは第7部「ダーク・タワー」のみ。
解説の角田光代が指摘するように少年の心を持っているというのも頷ける。
ほんとどんな頭の構造しているんだよ、この作者(笑

最後の章のスティーヴン・キングの手記なんて鳥肌ものだった。
現実のキングの出来事ですらも小説内に取り込んでラストへと向けた最後の起爆剤にしちゃうんだもんなぁ。

【FT】ダーク・タワー 6 上

本→ダーク・タワー
09 /13 2009
ダーク・タワー Ⅵ スザンナの歌 上
THE DARK TOWER 6 Song of Susannah

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈6〉スザンナの歌〈上〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈6〉スザンナの歌〈上〉 (新潮文庫)
(2006/07)
スティーヴン キング

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ここは本当の世界であり、一度振ったサイの目は元に戻せないのだ。ここは、<暗黒の塔>に一番近い世界だ。そしてかれらは、まだ<ビーム>の軌道上にいる。

ダーク・タワー Ⅵ 上』本文より

13番目の水晶球と共に1999年の世界に向かったスザンナを追うローランドたち。
舞台を現実世界に移し、この世界、そして中間世界や終焉世界の意味がとかれ…
あぁ、もう物語はラストのラストまで来てしまったな…

ダーク・タワー』第6部。

伏線という伏線を畳み掛けるように回収。
第5部でおおきく取り沙汰されたスザンナの子供が焦点に当たってきたわけだが。

…マイアの語った真相に開いた口がふさがらない。
なぜっ。
この展開は予想外すぎる。
第2部での妖魔との戦いがここに来てついに伏線が解かれたが…

どうなんの??
こんな王道のファンタジーにありきたりなっ
お腹の子の謎はあまりに予想外な真実だった。


<カ・テット>は再び全員揃うのか?
赤ん坊がもたらすものはなにか?
スティーブン・キングという存在はいったいどう物語に影響を及ぼすのか。

ラストまであと少しっ。

【FT】ダーク・タワー 5 下

本→ダーク・タワー
09 /08 2009
ダーク・タワー Ⅴ カーラの狼 下
THE DARK TOWER 5 Wolves of the Calla

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈下〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈下〉 (新潮文庫)
(2006/03)
スティーヴン キング

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最初、すべてが計画どおりに運ぶと、それは<カ>だとみんなは言った。そして物事が悪い方向へ進みだし、人が死に始めると、またそれも<カ>だと口をそろえて言った。克服しなければならない<カ>はときに一番最後にやって来るものだ、とガンスリンガーはその気になればみなに教えてやることもできたが。

ダーク・タワー Ⅴ 下』本文より

解説は養老孟司

ダーク・タワー第5部完。
狼たちの戦いにも決着。

ローランドたちの秘策により大事は免れたが…。

いやいやいやいや。
どうなんのさ、ってところで終わりやがった。
しかも第6部のタイトルが『スザンナの歌』だしな…


しかしどうなんだ。
現実と中間世界の接点っていうのはいろいろ問われていたが、今回のラストの「呪われた町」の話なんかは…
様々なスティーヴン・キングの世界が交じり合ったこの「ダーク・タワー」という壮大な物語。
ついにはスティーヴン・キングという名前が登場。
思わず「えええええーー」とでも言いたくなった。
なになに?どうやってラストに向けてまとめていくんだ!?

急転直下すぎる第5部だったように思えます。

【FT】ダーク・タワー 5 中

本→ダーク・タワー
09 /04 2009
ダーク・タワー Ⅴ カーラの狼 中
THE DARK TOWER 5 Wolves of the Calla

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈中〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈中〉 (新潮文庫)
(2006/03)
スティーヴン キング

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「話は長くなるが、時間はほとんどない。よかったらウォルターと呼んでくれ。この場所はすでに言ったように<中間駅>だ。お前の世界と次のくぼみの中間の休憩所だ。ああ、おまえは自分がなかなかの放浪者だと思っていただろう。秘密のハイウェイをずっとたどっていたからな? だが、神父よ。いまからおまえは、本当の旅に出るのだ」

ダーク・タワー Ⅴ 中』本文より

ほっとんどキャラハン神父の話じゃあないか!?
だが、しかし。明らかに塔は近づいてきている。
そして魔導士ウォルターも。

ダーク・タワー』第5部中巻。

死が<中間世界>の扉となる。
キャラハン神父にしてもジェイクにしてもそうだった。
じゃあ世界や時代を行き来する彼らはいったいなんなのだ。
謎は深まり、狼たちの襲来まで刻一刻と迫っていく。

うわ…
時間の流れだけで見たらほとんど内容が進んでない(笑
ほんとまる1冊使ってキャラハン神父の話だったよな…

そんなほとんど進まない中でもカ・テット崩壊の危機やら、スザンナ第4の人格も動き出し、
おそらく第5部最大のクライマックスであろうスザンナの出産もそろそろだろうか。
あまりに大きな伏線ばかり。
第5部残り1冊。
怒涛の展開が楽しみだ。

【FT】ダーク・タワー 5 上

本→ダーク・タワー
09 /01 2009
ダーク・タワー Ⅴ カーラの狼 上
THE DARK TOWER 5 Wolves of the Calla

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈上〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈上〉 (新潮文庫)
(2006/03)
スティーヴン キング

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「そもそも、あんたの世界のここにいるってことがトゥダッシュ状態みたいなもんよ。だって……ああ、なんて言ったらいいか……ローランド、ここのなにもかもは、現実のことであって現実のことじゃないんだ」

ダーク・タワー Ⅴ 上』本文より

キャラハン神父登場で<中間世界>といわゆる西暦と呼ばれる様々な時代との接点が多く語られる。
カ・テットのメンバーだけじゃなく、他にも<中間世界>にやってこれた人がいたのか…
そんなスティーヴン・キングの初期代表作「呪われた町」からキャラハン神父が登場した『ダーク・タワー」第5部上巻。

ややこしい。
物語は加速し、いよいよ塔探索のクライマックスに向かっていった。
現実と中間世界が交互に入り乱れ、行き来し、登場人物それぞれに試練がやってくる。
そしてなにより大きな「カーラの狼」という子供を攫う集団。
その脅威が迫っている町での戦いの序曲。

いったいガンスリンガーたち「カ・テット」にとって狼たちとの戦いは何をもたらすのか。
おもしろくなってきた!



なんかスザンナがすごく重要な役割を負っているような気がしてならないのだが。
それと同時に彼女に降りかかる運命に対して特にエディがどう立ち向かうのかに期待。

【FT】ダーク・タワー 4 下

本→ダーク・タワー
08 /30 2009
ダーク・タワー Ⅳ 魔道師と水晶球 下
THE DARK TOWER 4 Wizard and Glass

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈下〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈下〉 (新潮文庫)
(2006/02)
スティーヴン キング

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「俺は<塔>を選択した。そうしなければならなかったのだ。スーザンには他のだれかと末永く幸せに暮らしてもらおう――早晩、彼女はそうするだろう。だが、俺に関しては、俺は<塔>を選んだのだ」

ダーク・タワー Ⅳ 下』本文より

解説は乃南アサ

ローランドおぉぉぉぉ!!
なんて…これはローランド少年にとって…あまりに過酷すぎる…
初恋。そしてそれを叩き落すかの如き展開。

いよいよ下巻で「収穫の時」を迎え、過去編はクライマックスを迎える。


分かっちゃいたさ。
だが、それでもローランドの塔探索に至る決意の中には原罪ともいうべきエピソードがあったわけか…

あまりに怒涛の展開。
過去と現在のカ・テットを照らし合わせることで、冒険の旅路が彼らの絆を結びつけた重要なエピソードだよなぁ。
そして塔探索の冒険は確固たる目的を持ち始め、ラストへの大きな一歩を踏み出す『ダーク・タワー』第4部でした。

【FT】ダーク・タワー 4 中

本→ダーク・タワー
08 /25 2009
ダーク・タワー Ⅳ 魔道師と水晶球 中
THE DARK TOWER 4 Wizard and Glass

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈中〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈中〉 (新潮文庫)
(2006/02)
スティーヴン キング

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彼女はローランドの精神を毒し、地獄への扉を開いたんだ。奴は、その扉から吹き寄せる熱を感じてるけど、それを彼女に対する自分の愛の情熱だと考えている……が、俺たちはもっとしっかりと考えなけりゃいけないんだよ、アル。もっとよく頭を働かせなければ。俺たち自身と父親たちのため、そしてローランドのためにも

ダーク・タワー Ⅳ 中』本文より

ローランドの過去編も佳境へ。

エピソード0とも言うべき過去編が描かれる『ダーク・タワー』第4部中巻。

古き14歳のときのローランドのカ・テットたちの旅とローランドの激しい恋。
しかしローランドがよく口にする<カ>は彼の予想外の方向へと流れていく。

さぁいよいよ悲劇の始まりだ!
そう言わんばかりに切なく愛しい恋が描かれ、その反動であるかのように急転直下。

魔女リーアの仕掛ける陰謀、そしてその背後に潜むもの。
ついには「あいつ」の名前も出てきた。
閉塞されたハンブリーという村という陰謀を描くにはもってこいの舞台でこれは合いすぎだ。

それに加えてまさに青いというか若いというか。
本編のローランドのある種超人じみている立ち振る舞い。
そうではなくこの過去編ではその域に達する前の若いころ(しかも10代!)というだけに余計に「この先どうなるんだろう」とわくわくさせてくれる。

過去の仲間たちとのエピソードだけに悲劇が待ち受けているとしか思えないが、さてどう本編に続くのか。
中巻で過去編も一気に加速したような感じだ。


下巻ではついに陰謀が動き出すな…

【FT】ダーク・タワー 4 上

本→ダーク・タワー
08 /21 2009
ダーク・タワー Ⅳ 魔道師と水晶球 上
THE DARK TOWER 4 Wizard and Glass

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈上〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈上〉 (新潮文庫)
(2006/02)
スティーヴン キング

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ローランドは溜め息――何か厄介な仕事にとりかからねばならない人が漏らすような深い吐息――をついた。そして、火に新たな小枝を投じた。いささか周囲の影を大きくしながら炎が燃え上がると、かれは語り始めた。

ダーク・タワー Ⅳ 上』本文より


ダーク・タワー Ⅳ』読み始めた。
Ⅲがとんでもないところで終わり、その続きの鬼気迫るブレインとの対決からはじまる。

ってこれならⅢに収録しろよーーー(笑
まさかこんだけページを費やして盛り上がるとも思わなかったが。

いや、それより謎が謎を呼ぶローランドの過去。
わからない。
なにがどう展開しているのか読んでいて疑問のマークばかりが浮かび上がる。

これがあと2冊も続くのか。
でも不思議とペラペラとページを捲る手は止まらない。

少なくともこの「暗黒の塔」探索のもっとも深いところ。
Ⅰと直結しているとも言える根源的なところが描かれているっぽいだけに「どうなるんだろう」という気持ちは高まるばかりだ。

【FT】ダーク・タワー 3 下

本→ダーク・タワー
05 /12 2009
ダーク・タワー Ⅲ 荒地 下
THE DARK TOWER 3 The Waste Lands

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈3〉荒地〈下〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈3〉荒地〈下〉 (新潮文庫)
(2006/01)
スティーヴン キング

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「おまえたちはだれだ?」声が轟いた。眼前のボックスからではなく、市内で機能しているスピーカーすべてから流れてくる。スピーカー塔からぶら下がる腐乱死体が耳を聾せんばかりの声にびりびりと震えた。まるで死人でさえも、できることならブレインから逃げ出したいとでもいうように。

ダーク・タワー Ⅲ 下』本文より

ダーク・タワー』第3部これにて完結。
解説は栗本薫

上巻でのchoochooTrainのチャーリーの話から、まさかこのような重く死を司るかのような知能を持つ列車「ブレイン」が登場するとは。
なんだこの圧倒的な存在感。
おぞましいという表現はこのためにあると言っても過言じゃない。

ジェイクと言葉を解する小動物のオイを加えた「カ・テット」がさらなる過酷な道へと乗り出していく。
目指すは暗黒の塔。
そして塔に至るために都市へ向かうわけだが。

もうなにこのイヤな予感と次々に張られる魔導師ファニンの謎とローランドの過去やジェイクが狙われる真の理由などの伏線は。
2部の時点でもなんだこの伏線のすさまじさはと思ったものだが、3部でさらに風呂敷が大きく広げられた感じがする。

とにもかくにも音速のブレインのごときスピードで駆け抜ける物語についていくのがやっと。
死ぬほど陰気だし、重いし、おどろおどろしいし、希望はかけらしかないし、読んでいて喉が渇くような緊迫したストーリーにも関わらず次が読みたいと思わされるのはやっぱ作者の力量ってやつだろう。

それにしてもこの3部までにもだいぶページを費やされたはずなのだが、まだこれで3分の1かと思うと…
先が長いのは楽しいんだが、読み終えるのにもまだまだ時間がかかりそうだな。


それにしてもオイの挙動がかわいくてしかたない(笑

【FT】ダーク・タワー 3 上

本→ダーク・タワー
04 /23 2009
ダーク・タワー Ⅲ 荒地 上
THE DARK TOWER 3 The Waste Lands

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈3〉荒地〈上〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈3〉荒地〈上〉 (新潮文庫)
(2006/01)
スティーヴン キング

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ジェイクは、ふらふらとよろめきながら立ち上がる。ぼくは、あの人に会える? ガンスリンガーを見つけることになるの?

ダーク・タワー Ⅲ 上』本文より

ダーク・タワー』第3部。
上巻を読んでから表紙を見るとゾクッとするな。

前部で運命の3人が揃い、3部からさぁこれから本当の「暗黒の塔」探しの旅が始まるという内容。

過去と未来と、別の世界とも思える場所と。
様々な次元を渡りながら暗黒の塔探しは続く。

そして次なる重要な登場人物である少年「ジェイク」が再び登場する。

おいおいおい!?
ジェイクだと。
しかも過去の、いや別次元の記憶を保有しているだと!?
どういうことだ…

しかもジェイクを「こちら側」に引きこむ際のエディの根拠のない「力」のことといい、まるで運命の3人は何かを成すために集められたよう。
本人達の意思は関係なく。

じゃあ一体何がローランドたちを塔へ導くのか。
そしてローランドたちを阻む試練は何のために存在しているのか。

謎は深まるばかり。
だがもうここまで読んでしまうと途中下車はもはや不可能と思えてきた(笑
あとはこのトップギアまで入った物語から振り落とされないように気をつけるだけかな。

【FT】ダーク・タワー 2 下

本→ダーク・タワー
04 /13 2009
ダーク・タワー Ⅱ 運命の三人 下
THE DARK TOWER 2 The Drawing of the Three

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈2〉運命の三人〈下〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈2〉運命の三人〈下〉 (新潮文庫)
(2005/12)
スティーヴン キング

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「人はみな死ぬ」とガンスリンガー。「変転するのは世界だけではない」かれはエディをまともに見すえた。その色あせた青い目は、暗がりではほとんど青灰色に見えた。「だが、おれたちは栄光に輝くのだ」

ダーク・タワーⅡ 下』本文より

スティーヴン・キングダーク・タワー』第2部下巻。
解説は恩田陸。


3人の仲間が集う。
だが、そこにはいくつもの障害があった。

最初は西部劇的ファンタジーだったと思う。
しかし第2部に入り現代/ローランドの世界という2つの世界が登場し、エディよりも昔の時間を生きるデッタ&オデッタという人格を持つ少女も現れた。
さらには時間や空間の移動というものや、タイムパラドックスも起こり始め物語はファンタジーに加えSFや歴史ものという要素、またもちろんキングならではのホラーも健在。

そんな恐ろしくすべてが混ざり混沌となる中ひたすらに突き進んでいく。


とにもかくにもこれで運命の3人が揃った。
さて、ここからどうなるか。
少なくとも単純な旅になることはないだろう。
なんせ誰もがなにかにとり付かれている言っても過言じゃないやつらばっかしだしな。

【FT】ダーク・タワー 2 上

本→ダーク・タワー
04 /09 2009
ダーク・タワー Ⅱ 運命の三人 上
THE DARK TOWER 2 The Drawing of the Three
スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー〈2〉運命の三人〈上〉 (新潮文庫)ダーク・タワー〈2〉運命の三人〈上〉 (新潮文庫)
(2005/12)
スティーヴン キング

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「<カ>」ガンスリンガーはそっけなく答えて、ドアに向き直った。そしてノブに手を伸ばした。だが、心の内では固唾をのんで待機していた。この先に待ち受けるは生か死か。

ダーク・タワーⅡ 上』本文より

ダーク・タワー』第2部。

暗黒の塔を目指す最後のガンスリンガーのローランド。
彼が前巻にて黒衣の男の言う浜辺へと辿りつき「ドア」を見つける。

そこで彼は見たものは…、ってえええええ。

おいおい、どういうことだよ。
今までの異世界、それもどこか現代の名残が見えていた不思議な世界観が一気にぶっ壊れた。
それどころか混沌としてきた。

この世界観はどういうことなのか。
様々な時空が入り乱れているとも思える。
1巻目でのジェイクも「世界は複数存在する」ようなことを言ってたしなぁ。
…でも、これらの世界のズレのようなものはいつか一つにまとまりそうなところが怖いところだ。

またローランドの旅の道連れとなる人物達も一筋縄では行きそうにないエピソードの持ち主ってのも面白いところだし、なによりローランド自身が謎に満ちすぎている。
彼はなぜ暗黒の塔を目指すのか。
そこにあるのは自ら「死」であると考えてなお行くのは何故か。
なにがあるのか。
なぜ仲間を必要としたのか。
「カ」とはなんなのか。

どんだけ謎を増やしていく気だよ(笑

「The Prisoner(囚われ人)」を仲間にし、次は「影の女」。
これから一体何を見せてくれるのか楽しみだ。

【FT】ダーク・タワー 1

本→ダーク・タワー
08 /05 2008
ダーク・タワー Ⅰ ガンスリンガー
THE DARK TOWER 1 The Gunslinger

スティーヴン・キング Stephen King
訳:風間賢二
新潮文庫
ダーク・タワー1 ガンスリンガー (新潮文庫)ダーク・タワー1 ガンスリンガー (新潮文庫)
(2005/11/26)
スティーヴン キング風間 賢二

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<十九>が秘密を開示するだろう。
<十九>こそが秘密だった。

ダーク・タワー1 ガンスリンガー』本分より


スティーヴン・キングのライフワークでもあった『ダーク・タワー』1巻『ガンスリンガー』。
約30年にわたって書き続けられた壮大なファンタジーの1巻目。

最後のガンスリンガーであるローランド。
彼はこの世ともあの世ともつかぬ場所で黒衣の男を追い続けていた。

彼を追うとつきまとう「暗黒の塔」と「19」という数字。
そして幾多の死と悪夢のような状況がローランドの前に現れる。


壮大なプロローグの巻だな。
それどころか、本編にしかまだ入っていないような気すらするぞ…

謎ばかりの提示。
そして世界観もこの巻だけではさっぱり分からない。
でも少なくとも言えることは、読破してみたい本であるということ。

スティーヴン・キングの描く非日常的な世界でいくつもの謎がある。
そして超大長編であときたらもはや読むしかあるまい(笑

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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