Missing~神降ろしの物語~

本→Missing
07 /11 2005
Missing

神降ろしの物語
神降ろしの物語・完結編

甲田学人
電撃文庫
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Missingの最終話。
魔女が帰還し、「あちらの」神を「こちら」へ迎え世界を変革しようとする。

神を降ろすということはこの世界のルールを神のために書き換えると言うことと同義であると思う。
それはすなわちこちらの世界を一度壊し、新しいルールの元に世界を再生するということ。
そこまでして人は一体なにを望むのか。
実際に神を降ろすことはできないが、それを望む人々はいる。
ユートピアを作り上げる、至上の楽園を。
もし、そんな世界があるとするならば、何者か、もしくは何かによって感情も思考も制御されている、
そんな世界なんじゃないだろうか。

Missing~座敷童の物語~

本→Missing
07 /08 2005
Missing

座敷童の物語
続・座敷童の物語
座敷童の物語・完結編
甲田学人
電撃文庫
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あらすじ
学園の七不思議は解かれ、魔女はこちらの世界へと帰還した。
彼女を慕うものたち、異界より帰還した者たちと共に。
魔王様・空目の思惑
魔女の思惑
黒服たちの思惑
様々な想いを乗せた物語は転へと移行し、結末へ向かって加速する。

Missingの9巻から11巻。
次の神降ろしの物語で完結。

ラスト直前なので感想は一切なし。

今回のお題は神隠し。
魔女が帰還した、異界から帰ってきたということで。

人が忽然と姿を消して戻ってこなかった。
もしくは姿を消してから何年もしてから戻ってくるが容姿がその時のままだった。
いわゆる神隠し。
後者は語ると長いので前者について。
日本で身分の格差が激しかった時代。
お上から多くの税をとられ、ただ食べていくことしかできなかったとき。
農民たちは学ぶこともできず土地に縛られ続けた。
そんな人たちにとってその土地を離れず領主のために働き続けたのは何故なのか。
外の世界を知らなかったからではないだろうか。
学ぶことができなければ自分たちのコミュニティ以外のことを知る術はない。
それゆえに一箇所に留まり続ける。
神隠しは外の世界へ出たために起ったことといえなくはないだろうか。

魔女はそういった「別世界」から「こっちの世界」へ帰ってきた。
外の知識をこちら側に運んだ。
こちら側では理解できないこと、信じられないような常識外のこと。
それらを「こちら側」に持ってきた魔女の想い描く世界とは一体なにか!?
最後の物語へと続く。

Missing~生贄の物語~

本→Missing
07 /06 2005
Missing

生贄の物語
甲田学人
電撃文庫
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あらすじ
ついに学園の7不思議が揃う。
誰にも知られない七番目の物語。
その昔、既婚者の先生に恋した少女が先生に殺され
女子寮の壁に生きたまま塗りこめられたという。
その少女の怪異が今現代に甦る。


生贄、人柱、人身御供。
自分たちの生活を守るために、神に捧げられてきた人々。
日本でもつい百年前まではごく当たり前に行なわれていた。
目に見えないナニカを信じ、恐れる人々。
それはなにも昔のことというわけじゃない。
現代でだって人には恐れる対象がある。
人の想いや感情である。
自分は人にどう思われているのか。
嫌われているのか怨まれているのか、
そんな不安と日々向き合って生きている。
人の怒りなどの矛先を自分から他の人へそらすようにすることはないだろうか。
そういったことこそ代替者=生贄である。
要するに生贄なんてものは現代ではありえない、
いやいやそんなことはない生贄は今でも存在するよ、ってね。
まぁ現在でも最もおそろしい存在っていうのは人間そのものなんじゃないかな。

Missing~合わせ鏡の物語~

本→Missing
07 /02 2005
Missing

合わせ鏡の物語
甲田学人
電撃文庫
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あらすじ
美術部の展示「鏡の中の七不思議」には魔王さまこと空目恭一たちが出遭ってきた
これまでの様々な事件が描かれていた。
この絵の作者とは一体誰なのか!?

鏡にまつわる不思議
午前二時に鏡を見ると死んだ人が映る
午前四時に読むと鏡の中に引き込まれる
午前12時に洗面器に水を張り剃刀を口にくわえて覗き込むと結婚相手の顔が映る。
鏡像にまつわる話とは色々とあるものです。
午前3時33分とか午後4時44分なんかにもなんかあったとは
思うんですが覚えていません。
そんな鏡に関する怪異が今回のテーマ。

小学校の時夜中に起きてしまった時、怖くて見れなかったものはやっぱり鏡でしたね。
自分が「視ているもの」というものは信用できるんですが、
鏡のように映すものには信用できないんでしょうか。
静寂の中、そして人工の明かりも自然の明るさもまったくない。
そんな状況で見る「鏡」という存在が恐ろしいのでしょうか。
世の中には目に見えない存在はある。
そうどこかで感じるものがあったり、どこかで影響を受けたりすることで
「それ」を信じようとした結果なのかもしれません。
自分には霊とかは「見えない」けれど「見える」という人はいる。
どこに差があるのか。
人間の目には見えなくても、実際に存在するものを正確に「映しとる」
鏡には映っているんじゃなかろうかと無意識に思っていたのかもなぁ。

今でも夜中に見る鏡は少々苦手です。
もはやなんか学校の怪談系の話は(今でも)大好きだがトラウマになってるようだw

Missing 目隠しの物語

本→Missing
07 /01 2005
Missing

目隠しの物語
甲田学人
電撃文庫
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あらすじ
コックリさんを呼び出した儀式の直後から、
目隠しをした「そうじさん」が学校や寮に出没しはじめる。
「そうじさん」が示した「みんなつれてく」の意味とは一体…


Missing5巻はコックリさん。
コックリさんだけでなく、この巻の見どころはやはり「そうじさま」の存在。
幼少期に神隠しにあった魔王様の弟でやはり神隠しにあっている。
しかし、こちらへ帰ってこられたのは魔王様のみ。
なぜ弟がこっくりさんとなっているのか。
あちらへ何故連れて行こうとしているのか。
見どころ満載です。

Missing 首くくりの物語

本→Missing
06 /28 2005
Missing

首くくりの物語
首くくりの物語・完結編

甲田学人
電撃文庫
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あらすじ
気がつくと見覚えのない本があった。
そこには持ち出し禁止のスタンプ。
その本を図書館へ返しに行った姉が首を括って自殺。
その本のタイトルは「奈良梨取考」。
この本を読んだ人間が次々に謎の自殺を遂げていく。

現代ホラーファンタジー。
3巻と4巻は禁書を巡る物語。
読んだ人は必ず自殺をしてしまう本。
そして学校内にある本に関する噂、
○ 図書館内の持ち出し禁止の本の中には呪われた本が混じっている。
○ 著者が死んだ後に出た本は読んではいけない。読むと向こうの世界へと…
○ 本を読んでいる最中に寒気がしたら振り返ってはいけない。そこには死者がいる…

どこにでもありがちな、
しかし小説という媒体でなければ出せない怖さである。
読者が読んでいるものは本自身。
この本と向き合っている時に上のような要素が重要なこととなってくる。
この内容は映像で見せても、耳で聞かせても小説ほどの怖さはきっと出ないだろう。

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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