【小説】トーマの心臓

トーマの心臓
Lost heart for Thoma

森博嗣
原作:萩尾望都
MF文庫
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (文庫ダ・ヴィンチ)
森 博嗣
メディアファクトリー (2012-04-23)
売り上げランキング: 182,281

「ああ、未練ね……。それは沢山あるよ。だけれど、考えたらきりがない。どんな決断も、必ずプラスのものとマイナスのものの比較になる。自分にとって、プラスが多い方へ舵を切るしかないじゃないか」

トーマの心臓』本文より

6年前にノベルス版を読んだ時は原作未読だったけど、結局この本の影響で原作を読み、萩尾望都の本も結構読み、ふたたび文庫本で再読。

死とはなんぞや。意外と近くにあって、トーマが選んだ死。
その死をとおして、自分の生と死を、友人の死を考える。
哲学調でもありながらも、青春の一幕でもある。
原作よりももっと現代のような舞台がより身近なものとして蘇った感じがするな。

tag : トーマの心臓 森博嗣 萩尾望都 MF文庫

【本】つぼみ茸ムース

つぼみ茸ムース
The cream of the notes 5

森博嗣
講談社文庫
つぼみ茸ムース The cream of the notes 5 (講談社文庫)
森 博嗣
講談社 (2016-12-15)
売り上げランキング: 2,294

もし夢があるならば、それは実行に移すべきものであり、即座に「計画」や「予定」にできるのではないか。可能性として到底無理であるならば、早々に夢を修正しなければならない。

つぼみ茸ムース』本文より

クリームシリーズ5年目。

今年も100の講義シリーズとともに年末に読んで今年の自分はどうだったか。森博嗣はどう変わっていってるのか。
それを今年も確かめられた気がする。
特に今回は夢に関するところでとても納得と、実現せねばなと思った。
夢は夢じゃなくて計画するものだし、夢と言っているうちにできなくなってては意味がないよな。
夢ならやらねば。

tag : つぼみ茸ムース 森博嗣 講談社文庫

【コミック】すべてがFになる 1

すべてがFになる 1
THE PERFECT INSIDER

原作:森博嗣
漫画:霜月かいり
ARIA連載
全2巻

タバコは吸わないほうがいい
それにこれは合理的じゃない

すべてがFになる 1』本文より

2度目の『すべてがFになる』のコミカライズ。

これが今度の犀川先生で萌絵で真賀田四季。
無機質感ありながらの感情表現が豊かなコミックに仕上がっていると感じた。

時代を経てもう何年前の原作であって続編があってそこにも彼らが描かれている。
そのうえでのこういう描き方かと思うと感慨深いものがあるよなぁ。

冒頭の四季博士と萌絵の会話と最初の事件でもう完全にこの作品のテイストがかちっと組みあがったな、と。
いいテイストのものを見られてよかった。
これは安心して2巻も読めそう。

tag : すべてがFになる 森博嗣 霜月かいり ARIA

【ミステリ】キウイγは時計仕掛け

キウイγは時計仕掛け
Kiwi γ in Clockwork

森博嗣
講談社文庫
キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK (講談社文庫)
森 博嗣
講談社 (2016-11-15)
売り上げランキング: 1,134

「どうして知りたいの?」
「どうしてって……、理由がわからないから」
「理由をわからなくさせてやろうっていうのが、理由なんじゃない?」

キウイγは時計仕掛け』本文より

Gシリーズ9作目『キウイγは時計仕掛け』。
文庫で再読。

島田さんをここで出したのは次に出すためというのもあるのかもしれない。
それに今回の動機も含めて何もかもが不明。
ただ犯人がいた、それができたというだけといっても過言じゃない。

だがしかし、ここにいつものギリシャ文字はあった。
なにかのターニングポイントへのマーキングなのかとすら思える。
ここで島田さんが加部谷・海月たちと接触した。そして次へと繋げてきた。
ゆえにこの事件が彼らを交錯させた点にそれがあったんかもしれんな。

tag : キウイγは時計仕掛け 森博嗣 講談社文庫 Gシリーズ

【小説】デボラ、眠っているのか?

デボラ、眠っているのか?
Deborah, Are You Sleeping?

森博嗣
講談社タイガ

永久に動きつづけるものはない。ただ、エネルギィが供給されつづければ、ものは動く。だが、動くことは生きている証ではない。

デボラ、眠っているのか?』本文より

Wシリーズ4作目『デボラ、眠っているのか?』。
本題へと入っていた感がある。
果たして「生きている」とはなんなのか。
生きているものとされるものを作り出すとはどういうことか。
人ではないウォーカロンは動くし知性もあるように思える。
人工知能は?ウォーカロンは?それらは生物といえるのかどうなのか。

さぁ生命とはなんぞやの話に入ってきた。
ちょうど赤眼姫でも語られたことでもあるし、再度文庫化される百年シリーズにもウォーカロンが重要な役目を果たしている。
Wシリーズとも絡みあるし、いいタイミングで復刊になるよなぁ。

tag : デボラ、眠っているのか? Wシリーズ 森博嗣 講談社タイガ

【本】本質を見通す100の講義

本質を見通す100の講義
森博嗣
だいわ文庫
本質を見通す100の講義 (だいわ文庫 G 257-4)
森博嗣
大和書房
売り上げランキング: 47,129

自分のために作ることの難しさ。

『本質を見通す100の講義』本文より

100の講義4冊目『本質を見通す100の講義』。
今年もこれがあって、クリームシリーズがあって、と。
森博嗣の100の言葉からまた今年を振り返りながら、自分と向き合う時間を過ごせた気がする。
森博嗣も少しずつ変わるし、自分もまた変わる。
それに向き合うのが大変楽しい。

tag : 本質を見通す100の講義 森博嗣 だいわ文庫

【小説】赤目姫の潮解

赤目姫の潮解
Lady Srarlet Eyes And Her Deliquescence

森博嗣
講談社文庫
赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE (講談社文庫)
森 博嗣
講談社 (2016-07-15)
売り上げランキング: 682

けれど、すべては叶わぬ断片にすぎない。
そうか、僕は生きていないのだ。そうにちがいない。

赤目姫の潮解』本文より

百年シリーズ3作目『赤目姫の潮解』。
あれ、ミチルもロイディも出てこないぞ。
でもよく読むとあのシリーズとの類似性もあるにはあるし、この未来感は確かにGシリーズのずっと先であり、百年シリーズやWシリーズと通じるところがある。

予定されていたシリーズの最終作として読むとなんか違うという感じもするけど、1冊の森博嗣が作り上げてきた世界の一過程としても楽しめたし、人間の行く先はどうなっていくだろうか、人間が人間であるというのは何なのか。
読みながらも様々な本からの問いかけにどう感じるのかというすごく刺激の多い1冊だった。

tag : 赤目姫の潮解 森博嗣 講談社文庫

【小説】少し変わった子あります

少し変わった子あります
Eccentric persons are in stock

森博嗣
文春文庫
少し変わった子あります (文春文庫)
森 博嗣
文藝春秋
売り上げランキング: 356,383

面白いものだなあ、人生とは……、少なくとも生きているうちは、止まることはない。戻ることも、繰り返すこともない。

少し変わった子あります』本文より

森博嗣の『少し変わった子あります』。文庫で再読。
女性と食事をする。ただ、その女性は食事をしている姿が美しいこと。それだけ。
孤独を愛する先生だけれども、女性たちとの会話に何を見出すか。
人生の楽しさか、面白さか、哀しさか。
女性たちも自分の背景があってなんのこともない話をするのだけれども、知的で内容があったりなかったり。
そもそも本当の話かも嘘の話なのかも、話を聞いてほしいのかも、どういう受け答えを先生がするのかを楽しみにするのかも。
それぞれ違う。
その違う会話が楽しく読めるし、興味深くもある。
一期一会の誰とも知らない人との会話の中で自分は自分ってのもわかるし、何か自分を見つめさせられる。
そんな短編たちだったのではないかと思う。

tag : 少し変わった子あります 森博嗣 文春文庫

【小説】風は青海を渡るのか?

風は青海を渡るのか?
The Wind Across Qinghai Lake?

森博嗣
講談社タイガ
風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake? (講談社タイガ)
森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 2,199

「私はどこから来たのか、私は何者か。私はどこへ行くのか?」

風は青海を渡るのか?』本文より

Wシリーズ3作目『風は青海を渡るのか?』。

真賀田四季に近づいてきた。
四季シリーズとGシリーズ、そこへ百年シリーズへと見事にブリッジができつつある。
人間とウォーカロンの違い、ある意味人類の行く末として停滞した世界へ現れたシキと名乗る少女。彼女は何者か。
四季と関係があるのか。
シリーズが盛り上がりはじめた。

tag : 風は青海を渡るのか? Wシリーズ 森博嗣 講談社タイガ

【ミステリ】神様が殺してくれる

神様が殺してくれる
Dieu aime Lion

森博嗣
幻冬舎文庫
神様が殺してくれる Dieu aime Lion (幻冬舎文庫)
森 博嗣
幻冬舎 (2016-04-12)
売り上げランキング: 2,741

彼の特異性を、美のほかにどんな言葉で説明すれば良いのか、僕には見当もつかない。美しいという言葉の真意でさえ、本当のところはよくわからない。

神様が殺してくれる』本文より

森博嗣の『神様が殺してくれる』。
なんとも不思議なミステリ。
すべて一人称の手記という形式で進んでくるからこその、究極の美を持つリオンの謎と、彼につきまとう死の影。
そして美がもたらす人を狂わせる何かという、なんかもやっとしたものを突き詰めていくんだけど、そこに性的な何かを感じさせるわけじゃなく美の謎をといていくような、なんだろう。
中性的な男でも女でもなく、ただリオンという存在自体の謎を解いていくようなスタイルで進んでいく文章がなんだか心地いい。

tag : 神様が殺してくれる 森博嗣 幻冬舎文庫

【小説】フォグ・ハイダ

フォグ・ハイダ
The fog hider

森博嗣
中公文庫
フォグ・ハイダ - The Fog Hider (中公文庫)
森 博嗣
中央公論新社 (2016-03-18)
売り上げランキング: 1,976

自分は、極めるといった境地には至っていない。残念ながら、実感としてもない。未だ霧のように曇り、手を伸ばしても掴めない。

フォグ・ハイダ』本文より

ゼンのシリーズ4作目『フォグ・ハイダ』。
ゼンさんどこへいくのか。
勝ち負けとは、極めるとは。
その先になにがあるのか。
その何があるかわからないが、少しずつ何かが分かっていく様。
まさに霧の中を模索するかのような、少しずつゼンがゼンとして、人間として成り立っていくかのようだ。
剣の道に生きてきたがここにきてゼンが人間としての道を見つけてきた気がする。

tag : フォグ・ハイダ 森博嗣 中公文庫

【本】作家の収支

作家の収支
森博嗣
幻冬舎新書
作家の収支 (幻冬舎新書)
森 博嗣
幻冬舎
売り上げランキング: 1,847

「手法」はどうでも良い。「どう書くか」ではなく、「書くか」なのである。

作家の収支』本文より

森博嗣の『作家の収支』。
連続テレビドラマ化、スペシャルドラマ、映画化、アニメ化、漫画化。
小説にエッセイに新書に絵本に試験での引用や講演会。
様々な媒体で作品を発表し、様々な媒体で原作となった本がある森博嗣
だからこそのお金。誰も語ってこなかっただいたいいくらになるのかがこれでわかる。

意外なのが意外と売れてないことだった。
本が売れてないとは知ってたつもりだったけど、森博嗣の本の再販部数のリストなんかもあるけど、発表作品も多くそれぞれ版を重ねてもこんなもんかとびっくりした。
もっともっと売れてるものかと。

そこから考えられるのは作家として生計立てることの難しさ。
傑作でもたぶん、一生を食べていけるほどのものは生み出せないのかもしれない。
それこそ人が何を読むのか、そしてどれだけコンスタントに作品を生み出し続けられるのかというところこそが重要なのだろうな。

tag : 作家の収支 森博嗣 幻冬舎新書

【小説】魔法の色を知っているか?

魔法の色を知っているか?
What Color is the Magic?

森博嗣
講談社タイガ

「実は、私は、マガタ博士に会ったことがあります」

魔法の色を知っているか?』本文より

Wシリーズ2作目『魔法の色を知っているか?』。

ウォーカロンからもしかしたら関わってるかもと思っていたマガタシキ博士の名前が出てきたぞ。

人間が生まれなくなり寿命がひたすらに長くなった世界でのテロリズムは何を意味するのか。
もはや人という概念や貧困などといった経済的なものからも解放されているかのような世界で人を殺す、なにかの実権を握るということすら不思議に思えてくる世界。
また世界から人間が消えていく世界においての子供が生まれているということの不思議。
こういう世界においてはそれが普通でないことなのか、と。

まだまだ独自の世界を次々に展開中なので、読んでいる最中この世界観にどっぷりつかれることの幸せ感。

tag : 魔法の色を知っているか? Wシリーズ 森博嗣 講談社タイガ

【本】ツンドラモンスーン

ツンドラモンスーン
The cream of the notes 4

森博嗣
講談社文庫
ツンドラモンスーン The cream of the notes 4 (講談社文庫)
森 博嗣
講談社 (2015-12-15)
売り上げランキング: 3,258

「努力」は必要ないが、着実に進めることは大事。

ツンドラモンスーン』本文より

クリームシリーズ4年目の4冊目『ツンドラモンスーン』。

毎年のように出て、講義シリーズとほとんど中身が同じではある。
けれども毎年読んで毎年少しずつ違った環境で読んで、
去年より1年経たからこその少しずつの現実の変化が起きてる中でどう読んだか、っていうのは楽しみになりつつある。

tag : ツンドラモンスーン 森博嗣 講談社文庫

【本】素直に生きる100の講義

素直に生きる100の講義
森博嗣
だいわ文庫
素直に生きる100の講義 (だいわ文庫)
森博嗣
大和書房
売り上げランキング: 18,889

学ぶことは、考えることではない。

素直に生きる100の講義』本文より


森博嗣のエッセイ『素直に生きる100の講義』。
年に2回のエッセイの1つの3冊目。。
同じようなことを書いているのだけれども、時代と共にそれぞれの本は古い出来事に対してのその当時の現状を書いたものであって次々に更新されていくものという当たり前のことにあらためて気づかされたことが多かった気がする。

tag : 素直に生きる100の講義 森博嗣 だいわ文庫

【ミステリ】λに歯がない

λに歯がない
λ HAS NO TEETH

森博嗣
講談社文庫
λに歯がない λ HAS NO TEETH (講談社文庫)
森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 92,955

「うん、生きているのは、自殺を保留している人たちだ」

λに歯がない』本文より


Gシリーズ5作目『λに歯がない』。
文庫で再読。
誰かわからない人物の4人の死。すべて歯がなく、密室でもある。

ここからはじまり延々とディスカッションしていくのだが、途中から濃厚になる真賀田四季の影。
謎に挑むいつもの4人組…というよりは好奇心に駆られた西之園さん。
ここにきて久々に語られる西之園さんの両親の死の事件。そこに真賀田四季を関わらせるという何を今更感と、
このシリーズがこれまでのシリーズと大きくかかわり、やはり真賀田四季が絡んでくるのかというわくわく感がたまらなくいい。

tag : Gシリーズ 森博嗣 講談社文庫 λに歯がない

【小説】彼女は一人で歩くのか?

彼女は一人で歩くのか?
Does she walk alone?

森博嗣
講談社タイガ
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)
森 博嗣
講談社 (2015-10-20)
売り上げランキング: 1,139

このネットが見せるものは、本当の現実の世界なのだろうか?
正しい情報なのだろうか。
疑えば、どこまでも疑わしい。

彼女は一人で歩くのか?』本文より


Wシリーズ1作目『彼女は一人で歩くのか?』。
フィリップ・K・ディックの電気羊~を引用し、ほぼ人間であり作りものであるウォーカロンと人口を減らし続ける人間の世界が描かれている。
どこまでが人間でどこから作りものか。
マガタ博士という名前が出てきて、ミチルという少女が出てくる。
この後にもしかして百年密室の世界に行くというのか。
同じ名前だけで同じ性質というだけなのかもしれない。

どこまでが人間か。
その境界性に迫ることが人間とは何ぞや、自分は果たして人間であり自我を持つものなのかという不安感を煽ってくる小説だな。

tag : 彼女は一人で歩くのか? 森博嗣 講談社タイガ

【ミステリ】ジグβは神ですか

ジグβは神ですか
Jig β knows Heaven

森博嗣
講談社文庫
ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN (講談社文庫)
森 博嗣
講談社 (2015-10-15)
売り上げランキング: 3,984

そうか、いなくなってしまったわけじゃない。死んでしまったわけでもない。ちょっと遠くにいただけなのだ。

ジグβは神ですか』本文より


Gシリーズ8作目『ジグβは神ですか』文庫で再読。
自称昔は美少女探偵だった加部谷さんかわゆす。

Xシリーズから赤柳さんも出てくるし、今回の事件で真賀田四季の影を追った紅子さん。
どんだけ盛り上げてくれるのか。
動機なきラッピング事件の異常さ、異常さを別の視点で見た美しさ、機能美。
こういう視点がGシリーズのおもしろさだよなと再実感。

紅子さんと西之園さんの叔母のふたりの邂逅が素晴らしいものだった。
これをVシリーズの頃からある意味見てみたかったシーンかもしれない(笑

前作から何年も経って学生じゃなくみんな仕事をしている状態だけど、みんなが集まればいつもどおり昔どおりというのもなんかいいよな。

tag : ジグβは神ですか Gシリーズ 森博嗣 講談社文庫 講談社ノベルス

【本】MORI LOG ACADEMY 3

MORI LOG ACADEMY 3
森博嗣
メディアファクトリー文庫
MORI LOG ACADEMY〈3〉日のないところに書け無理絶えず (ダ・ヴィンチブックス)
森 博嗣
メディアファクトリー
売り上げランキング: 450,069

簡単にいえば、具体的なものに拘らず、抽象的に本質を掴むことが重要だ、ということ。具体的なことに囚われるから、制限が生まれる。

モリログアカデミィ 3』本文より


3冊目は2006年の4月から6月まで。

自筆の本はカクレカラクリの執筆に、スカイ・クロラシリーズはフラッタまであたり。
Gシリーズも続々出ている頃。
ああ。すべてが懐かしく、このころってこんなに本が出ていたんだとあらためて驚く。

ブログでこの本のあたりを読んでいたころは大学で読んでたなぁとか思い出した。

大半の執筆活動をかねての日常と、清涼院流水のゲスト原稿もあり、
いや、それでも、後半の「算数」や「国語」「社会」「図工」と分類された場所の森博嗣の発想が非常に面白い。
こういう考えを普段からしているからこその、あの速筆さっていうのが出てきたんだろう、と。

tag : モリログアカデミィ 森博嗣 メディアファクトリー文庫

【小説】スカル・ブレーカ

スカル・ブレーカ
The Skull Breaker

森博嗣
中公文庫
スカル・ブレーカ - The Skull Breaker (中公文庫)スカル・ブレーカ - The Skull Breaker (中公文庫)
(2015/03/20)
森 博嗣

商品詳細を見る

生きる死ぬはわかる。わからないのは、勝つ負けるだ。

スカル・ブレーカ』本文より

シリーズ3作目『スカル・ブレーカ』。

禅問答の旅はもっと続く。
生きる死ぬという明快な答えの中でも、もっと難しい仕える、主君のために死ぬとはどういうことなのか。
その問いもまた非常に考えさせられる問いかけだし、それ以上に刀同士の戦いになる際に勝つことではなく負けないということの難しさとその決断の高潔さを見せられた気がする。

近年の森博嗣の中でももっとも研ぎ澄まされてきたシリーズになってきたぞ…

tag : スカル・ブレーカ 森博嗣 中公文庫

プロフィール

∀ki(あき)

  • Author:∀ki(あき)
  • 自由に生きてます。
    色々読んだり見たりしてます。

    リンクやトラックバックは自由にどうぞ。
FC2カウンター
検索フォーム
カテゴリ