【コミック】萩尾望都作品集17 A-A'

コミック→萩尾望都
05 /04 2011
萩尾望都作品集17 A-A'
萩尾望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-17) AーA′ (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-17) AーA′ (プチコミックス)
(1984/11)
萩尾 望都

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アディはアディだ!あれはクローンだ
別人と思うべきだ

A-A'』収録『A-A'』本文より

萩尾望都作品集2期17『A-A'』。

これが噂の似て非なるものという意味での「A-A'」か。

本人とクローン。
本人が死んでもクローンがやってくるという「A-A'」。
その他にも似て非なる、同じような存在であり決定的に違う存在であることの悲劇が多数収録された短編だった。

このSFを用いた、人は人であり、決して同じではないことの孤独さと運命の織り成す奇跡も描かれたり。
人の本質的なものを感じ取れるような、そんな不思議な余韻に浸れた。

永遠の孤独さと、ほんの少しの奇跡。
この組み合わせはぐっとくるなぁ。

収録話:
・「A-A'」
・「4/4カトルカース」
・「X+Y 前編」
・「X+Y 後編」

【コミック】萩尾望都作品集16 エッグ・スタンド

コミック→萩尾望都
05 /03 2011
萩尾望都作品集16 エッグ・スタンド
萩尾望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-16) エッグ・スタンド (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-16) エッグ・スタンド (プチコミックス)
(1985/01)
萩尾 望都

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マルシャン 人殺しってそんなにいけない?
ならどうしてみんな戦争してるの
マルシャン あんただって戦争で自己紹介もしないで殺しあってきたんでしょう

エッグ・スタンド』収録『エッグスタンド』本文より


萩尾望都作品集2期16『エッグ・スタンド』。

戦時中のパリでの愛した人を殺していく少年の話である『エッグ・スタンド』と、過去のもっとも自分が輝いていた自分を懐古して生きていく男の話の『影のない森』がぐっときた。

そう、これだよ。
殺すことと愛することの違いが分からない少年の愛の倒錯ぶりに悶々とし、
影のない森の男が言う、過ぎた日に想いを馳せ自分が本当に前に進めているのかと自問する。その決してもう若くはない年代にいる年齢の男が主人公だけに悶々とする。

こういう生と死や、老いと若さの葛藤っていうのがやっぱり萩尾望都の作品の中でも輝いて見えます。

収録話:
・「エッグ・スタンド」
・「アムール」
・「人生の美酒」
・「天使の擬態」
・「影のない森」

【コミック】萩尾望都作品集15 モザイク・ラセン

コミック→萩尾望都
05 /02 2011
萩尾望都作品集15 モザイク・ラセン
萩尾望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-15) モザイク・ラセン (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-15) モザイク・ラセン (プチコミックス)
(1986/04/20)
萩尾 望都

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あらゆる時と時代に異次元への扉はひらかれていた
ある時は未来に ある時は過去に――

モザイク・ラセン』収録『モザイク・ラセン』本文より

萩尾望都作品集2期15『モザイク・ラセン』。
長編の表題と短編とエッセイ漫画を収録した1冊。

あらゆる時間と意識感を移動するSF。
典型的なタイムトラベルでありながらも、ファンタジー要素もいっぱい。
わかりやすくも1冊で完結。
うん、これは面白いわ。
直球だし。

収録されているエッセイ漫画も読んでみると萩尾望都の原動力のようなものが少しわかった気がした。


収録話:
・「モザイク・ラセン」
・「砂漠の幻影」
・「神殿の少女」
・「フィジカル!85」
・「デクノボウ」

【コミック】萩尾望都作品集11-14 メッシュ

コミック→萩尾望都
04 /27 2011
萩尾望都作品集11~14 メッシュ 1~4
萩尾望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-11) メッシュ1 (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-11) メッシュ1 (プチコミックス)
(1985/07)
萩尾 望都

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違う!
オレは絶対殺してやるんだ
次には失敗しないんだ!

メッシュ 1』本文より

萩尾望都作品集2期11~14『メッシュ』。

真の意味で自由になるために父親を殺したいと願う少年、もしくは青年の話。

父殺しというかくも様々な物語、果てははるか昔から存在する話を萩尾望都が描いてた。
青年と銃。
その葛藤。
それだけでもう胸が躍る。
この古典的なテーマと青春時代の心の中をどう描いてくるのだろう、と。

萩尾望都といえば幻想的であり死と性、男性と女性の間、子供と大人の間で揺れ動く心を描く作家というイメージだったけど、これはまさに集大成のような気すらする。
でも幻想的というよりも、これに関しては非常に身近に感じられるような、そんな感じがした。

【コミック】萩尾望都作品集10 銀の三角

コミック→萩尾望都
04 /22 2011
萩尾望都作品集10 銀の三角
萩尾望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-10) 銀の三角 (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-10) 銀の三角 (プチコミックス)
(1985/08)
萩尾 望都

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もういちどさがしにきて
こんどは殺さないわ

銀の三角』本文より

萩尾望都作品集2期10『銀の三角』。

歌と時空を超えるSF長編。
なんども時空を超えて巡り合わせる。

その歌と運命を巡った話のなんとロマンあふれる事か。
現実感のない夢と現実を行き来するかのような不思議な空間を描きだした内容にゾクゾクした。

幻想的なSFだよな…

【コミック】萩尾望都作品集9 半身

コミック→萩尾望都
04 /21 2011
萩尾望都作品集半身
萩尾望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕9) 半神 (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕9) 半神 (プチコミックス)
(1985/03)
萩尾 望都

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いったいこの世のどれほどが
ぼくにとっての真実だというのだろう
確かなものは何もない

半身』収録『スロー・ダウン』本文より

萩尾望都作品集2期9『半身』。
短編集。

表題のシャム双生児の「半身」と感覚遮断実験の「スロー・ダウン」が衝撃的だった。

双生児なのに姿も性格もまったく違う2人を追うが、二人で一人という特殊な状況。
自分を愛せないことの葛藤と衝撃的なラストに絶句。
結局自分とはなんなのかとアイデンティティとは何かを考えさせられる。

また同じ自己の存在について描いた「スロー・ダウン」もまた興味深い内容だった。
白い部屋、聴覚も奪われ、視覚もぼんやりとしたものしか与えられない部屋での生活。
他者が介在しない世界の静かなことと死んだも同然である世界のなんと「何もない」ことか。
世界と自分のあり方というものを凝縮して描いた傑作じゃないのか、これは。


収録話:
・「半身
・「ラーギニー」
・「スロー・ダウン」
・「酔夢」
・「花埋み」
・「紅茶の話」
・「追憶」
・「パリの便り」
・「ハーバル・ビューティー」
・「あそび玉」
・「マリーン」

【コミック】萩尾望都作品集8 訪問者

コミック→萩尾望都
04 /19 2011
萩尾望都作品集訪問者
萩尾望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-8) 訪問者 (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-8) 訪問者 (プチコミックス)
(1985/05)
萩尾 望都

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ぼくがパパの子どもでなくても
この家にいていいんだよね…

訪問者』収録『訪問者』本文より

これを登場人物の9歳の子供に喋らせるセリフだと
しかも父が母を殺して、子供と一緒に逃避行する話だというからもはやよくある話ですらない。
物語の行く末から目が離せなかった。

萩尾望都作品集2期8『訪問者』。
短編集。

どれも死というものが大きくつきまとう作品ばかりが収録された巻だけに、ぞっとしながらもそっと覗いてみたくなるような話ばかり。
表紙の「花と光の中」の落ちる寸前の最後の幸福のシーンというのも怖いくらいにある種美しさがあるよな…


収録話:
・「訪問者」
・「25人のジュリー」
・「デビッド・ボウイinブドーカン」
・「城」
・「偽王」
・「花と光の中」

【コミック】萩尾望都作品集7 恐るべき子どもたち

コミック→萩尾望都
04 /18 2011
萩尾望都作品集恐るべき子どもたち
萩尾望都
原作:ジャン・コクトー Jean Cocteau
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-7) 恐るべき子供たち (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-7) 恐るべき子供たち (プチコミックス)
(1985/02)
萩尾 望都

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わたしが何をしたかだれも知りはしないわ
それにこうなったことでわたしを悪くとったり
またそれをわたしの悪意のせいにすることはないわ

恐るべき子どもたち』本文より

萩尾望都作品集2期7『恐るべき子どもたち』。
原作はジャン・コクトーの『Les Enfants Terribles』。

大人になれない大人と子供の間をさまよう子たちの葛藤が描かれている。
姉弟愛なのか、それとも家族愛なのか。
フランスはパリモンマルトルのさらに狭い狭い世界の中の閉ざされている世界の中だけなのに、なんだこの妖しげで愛憎乱れる内容は。

愛は愛だけれども、どこかで行く先を間違えたためにどんどんドツボへとはまっていく。
おそらく最悪の展開を見せたであろう予感を残した余韻がたまらないものでした。

【コミック】萩尾望都作品集6 ウは宇宙船のウ

コミック→萩尾望都
04 /17 2011
萩尾望都作品集ウは宇宙船のウ
萩尾望都
原作:レイ・ブラッドベリ Ray Bradbury
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-6) ウは宇宙船のウ (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-6) ウは宇宙船のウ (プチコミックス)
(1984/11/30)
萩尾 望都

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…あれは待っていたんだ
なんと長い間

ウは宇宙船のウ』収録『霧笛』本文より

萩尾望都作品集2期6『ウは宇宙船のウ』。
レイ・ブラッドベリ原作ものの短編集。

SFありホラーあり、ミステリあり。
多種多様だが、どれもがどこか孤独で誌的

「ぼくの地下室へおいで」のなんでもない日常がふとした疑問から一気にホラーへと転じる様は実に見ものだし、「霧笛」の何千何万もの月日の孤独さの表現はスタンディングオベーションもの。

「びっくり箱」のホラー要素も大好き。
ホラーじゃないはずなのに、表現ひとつでここまでぞっとする日本的なホラー描写になるのだから驚きだ。

それにしてもこうしてみると後々に映画のネタとして使われていたと思えるようなものが多くあることにもびっくり。
ほんと原作もこのマンガも古典だよなぁ。

収録話:
・「ウは宇宙船のウ (R is for Rocket)」
・「泣きさけぶ女の人 (The Screaming Women)」
・「霧笛 (The Fog horn)」
・「みずうみ (The Lake)」
・「ぼくの地下室へおいで (Come into my cellar)」
・「集会 (Homecoming)」
・「びっくり箱 (Jack in the box)」
・「宇宙船乗組員 (The Rocket man)」

【コミック】萩尾望都作品集5 ばらの花びん

コミック→萩尾望都
04 /16 2011
萩尾望都作品集ばらの花びん
萩尾望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕-5) ばらの花びん (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕-5) ばらの花びん (プチコミックス)
(1985/10)
萩尾 望都

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生きてるのよね
それがわかってれば平気
でも…かならず帰ってきてね

ばらの花びん』収録『ゴールデンライラック』本文より

萩尾望都作品集2期5『ばらの花びん』。

表題作「ばらの花びん」と「ゴールデンライラック」を収録。
どちらも恋愛ものというものからすると明らかに少女マンガなのに。
一方は未亡人への愛と一方は近くにあるけど重ならない愛情。

なんとも読後感よろしくないというかすっきりしない内容。
バッドエンドとかそういうわけではないのだけれども。

特に「ゴールデンライラック」の幼馴染が戦時をはさみ生き抜いた半生の間での互いに必要でありながらも、近くにいる必要もないという親友という立ち位置の描き方の妙技に唸った。
少女マンガの王道から明らかにそれているのに、これは少女マンガであると言い切れるような展開だもんなぁ。

今巻に収録されている2作品ともが冒頭からものすごい引き込まれる。
「ばらの花びん」の冒頭のセリフ「恋は螺旋階段に似ている」なんてどう見ても名台詞だ。
それがこの話を象徴していて、かつ冒頭最初に描かれるというところのインパクトといったらとてつもないものだと思う。

収録話:
・「ばらの花びん」
・「ゴールデンライラック」

【コミック】萩尾望都作品集3~4 スター・レッド

コミック→萩尾望都
04 /15 2011
萩尾望都作品集3~4 スター・レッド
萩尾望都
萩尾望都作品集 第2期3 スターレッド1 (プチコミックス 23)萩尾望都作品集 第2期3 スターレッド1 (プチコミックス 23)
(1985/12/20)
萩尾 望都

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生まれてきた意味などわからないさ
なんらかの答えを用意することはできる
でも 本当の意味などだれも知らない―

スター・レッド』本文より

萩尾望都作品集2期3~4『スター・レッド』。

火星をめぐるSF。
火星では子どもが生まれることがないために流刑地とされていた。
しかし世代を重ねた者たちが超能力を持つようになっていった。

当初の火星を恋して火星へと戻ろうとするというところから、人種間の戦いの話となり、またそこからずいぶんと哲学的な話へとなってったな……

人はなぜ世代を重ねるのか。
人はなぜ人種間で争おうとするのか。

人間の根源的な問題であったり、人口増加にともなう問題なども孕んだ考えさせられることの多いマンガだな。
決してすべてに解決が示されるわけではなく、やはりマンガを通して読者になげかけてくる。
70年代の終わりにすでにこれが描かれていたというところがものすごい先見性だよなぁ。

【コミック】萩尾望都作品集1~2 百億の昼と千億の夜

コミック→萩尾望都
04 /13 2011
萩尾望都作品集1~2 百億の昼と千億の夜
萩尾望都
原作:光瀬龍
萩尾望都作品集 (〔第2期〕1) 百億の昼と千億の夜1 (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕1) 百億の昼と千億の夜1 (プチコミックス)
(1985/04)
萩尾 望都

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わたしは相手がなに者であろうと戦ってやる
このわたしの住む世界を滅ぼそうとする者があるのなら
それが神であろうと戦ってやる!

百億の昼と千億の夜』本文より

萩尾望都作品集2期1~2『百億の昼と千億の夜』。

インドのシッタータ、ナザレのキリストについていき裏切り者とされたユダ、哲学者プラトン、そして神を相手に戦う阿修羅王が主人子。
これだけでもいったいなんなんだよ、と。

仏教の言う末法。
弥勒が末法を救い、キリスト教においても終末の思想がある。
なぜ神は人を苦しめるのか。なぜすぐに救済しないのか。苦しむことが前提であるのか。

神を相手に、そしてその神のさらに向こう側をも相手にし、宗教とは神とは終末とはなんであるのかを冒険するというSF。
この発想と実際にマンガにしてしまう才能に震えた。
なんだこの作家は。

インド仏教創始者に、キリスト教の使徒の一人に哲学者に神という4人を主人公に据えたあたりも恐ろしい。
様々な宗教論と哲学という要素を詰め込みカオスでありながら整然としていて読みやすいときたもんだ。
傑作すぎてどうしよう。

単に冒険ものとしても読めるし、無宗教が多い日本人ならではの宗教に対する懐疑と提示をしたマンガとも読める。
これは面白いマンガだ。

【コミック】萩尾望都作品集14 続・11人いる! 東の地平 西の永遠

コミック→萩尾望都
04 /11 2011
萩尾望都作品集14 続・11人いる! 東の地平 西の永遠
萩尾望都
萩尾望都作品集〈14〉続・11人いる! (プチコミックス)萩尾望都作品集〈14〉続・11人いる! (プチコミックス)
(1978/06/10)
萩尾 望都

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「――お客人! 貧乏国がカネを得るにはどうしたらいいか?」
「戦争です」

『続・11人いる! 東の地平 西の永遠』本文より

萩尾望都作品集14『続・11人いる! 東の地平 西の永遠』。
11人いる!の続編および外伝、その他のSF作品を2作品収録。

まさか戦争とはな。
謎解きでありSF色を多く取り入れた11人いる!の星間戦争が描かれる。
弱小国家を救う方法としての戦争や、国家の中での利益の求め方や利己の保身などたった160ページで濃く描かれていた。

戦争の根本原因であるお金の問題、文化の衝突や国家は何を目指すべきなのかという諸問題もすべて解決されるわけではなく、読者へ投げかけられることも多く考えさせられた。

国と人と、他国の人との関係のなんと難しいことだろうかねぇ。


収録話
・「東の地平 西の永遠」
・「6月の声」
・「左ききのイザン」
・「スペース ストリート」
・「スペース ストリート その2」
・「スペース ストリート その3」

【コミック】萩尾望都作品集13 11人いる!

コミック→萩尾望都
04 /08 2011
萩尾望都作品集13 11人いる!
萩尾望都
萩尾望都作品集〈13〉11人いる! (プチコミックス)萩尾望都作品集〈13〉11人いる! (プチコミックス)
(1978/05/10)
萩尾 望都

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だれが十一人目かというより今はほかにやることがあると思う
内部分裂してはいられない
合格したければ 五十三日間生きていたければ

11人いる!』収録『11人いる!』本文より

萩尾望都作品集13『11人いる!』。

至上のミステリと言っても過言ではない。
SFでありミステリであり、かといってSFというだけでなく現実的な側面で見ても非常の面白い事件。

宇宙での難関試験。
53日間、宇宙船の中で10人で生き延びられれば合格。
しかしそこには11人いた。
その一人は誰なのか。

次々に襲いかかる試練と、1人の受験者じゃない者の意図は。
単純かつスリリングな展開だった。

また登場人物たちも様々な特殊能力であったり生態を持ち合わせていて、ぐいぐいと読ませてくる。

ああ
いいものが読めた。


収録話:
・「11人いる!
・「精霊狩り」
・「ドアの中のわたしの息子」
・「みんなでお茶を」

【コミック】萩尾望都作品集6~9 ポーの一族

コミック→萩尾望都
04 /07 2011
萩尾望都作品集6~9 ポーの一族1~4
萩尾望都
萩尾望都作品集 (6)ポーの一族1 (プチコミックス)萩尾望都作品集 (6)ポーの一族1 (プチコミックス)
(1977/11)
萩尾 望都

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でもやがておとなになる代価に……魔法や夢を支払った……
ものをかくのはだからです
その時だけわたしは子どもにもどれます
奇跡や魔法が使えます
あなたも夢を見るでしょう?

ポーの一族 4』収録『ランプトンは語る』本文より

萩尾望都作品集6~9『ポーの一族』1~4。

名作読了。

萩尾望都の描く生と死と追いと孤独。
永遠に生き続けるバンパネラであるポーの一族のエドガーとアランを中心とした人間とのかかわりを描いた傑作だった。

人とは違い、理解もされずそれと認めた上で生きていくことの辛さ。
生き続けるという人とは違う者への敬意。
この永遠なる者たちに惹かれるのは決して孤独感だけではない。
彼らに焦がれる者たちの届かぬ想いやポーの一族に名を連ねる者たちの孤高感。

それらの想いが各短編ごとに恐ろしい密度で繰り広げられる。
想いに耐え切れん(笑

また萩尾望都の創作に対する描き方も印象的。
特にエドガーやアランの話を綴った者たちの話にはものすごく夢がある。
なぜ描くのかということの答えが少し見えたような気がする。

70年代の萩尾望都の傑作と言われたのは理解した。
確かにこれはそうとしか言いようがないよなぁ。

【コミック】萩尾望都作品集5 3月ウサギが集団で

コミック→萩尾望都
04 /02 2011
萩尾望都作品集3月ウサギが集団で
萩尾望都
萩尾望都作品集〈5〉3月ウサギが集団で (プチコミックス)萩尾望都作品集〈5〉3月ウサギが集団で (プチコミックス)
(1977/02)
萩尾 望都

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女の子って…
おとななのか 子どもなのか
てんでわかんないや

3月ウサギが集団で』収録『10月の少女たち』本文より

萩尾望都作品集5『3月ウサギが集団で』。
短編集。

コメディ多い巻だなー。
コメディはちょっと苦手。

一見受験批判のように思える「毛糸玉にじゃれないで」なんかは当時の世相を考えると納得。
しかし真っ向から70年代のマンガで表現してあるものを読んだのははじめてかも。

10月の少女たちに描かれた少女から女性へと変わりつつある女の子っていうのはどこか魅力的でどこか恐ろしくもあるなぁ。

収録話:
・「ごめんあそばせ」
・「毛糸玉にじゃれないで」
・「3月ウサギが集団で
・「もうひとつの恋」
・「妖精の子もり」
・「10月の少女たち」
・「みつくにの娘」

【コミック】萩尾望都作品集4 セーラ・ヒルの聖夜

コミック→萩尾望都
04 /02 2011
萩尾望都作品集セーラ・ヒルの聖夜
萩尾望都
萩尾望都作品集〈4〉セーラ・ヒルの聖夜 (プチコミックス)萩尾望都作品集〈4〉セーラ・ヒルの聖夜 (プチコミックス)
(1977/05/10)
萩尾 望都

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小さいころからいろんな人にいわれた
"おや ご両親に似ていらっしゃらない"
でもパパとママは"よくあることさ"

セーラ・ヒルの聖夜』収録『セーラ・ヒルの聖夜』本文より

萩尾望都作品集4『セーラ・ヒルの聖夜』。
短編集。

トーマの心臓の原点である「11月のギムナジウム」などを収録。

人と違うことだったり、孤独感、誰かと重ねてみられる不安感。
どこかしら感じる自己否定が不思議と共感できる。

最初は些細な共感なんだけれどもいつしか物語に引き込まれる話が多かった。

特に表題ににもなっている「セーラ・ヒルの聖夜」なんて。
よくある自分は橋の下で拾われてきたという伝説のように、自分はもしかしたら他人の子なのかもしれないという不安を思いっきりあおったあげくの優しい話へとたどり着く。
生き別れた双子の弟との再会。自分と同じ境遇で育っていた。
そして親からの否定も親からの愛情も同時に感じることのできる傑作だ。

収録話
・「ケネスおじさんとふたご」
・「秋の旅」
・「白き森白き少年の笛」
・「11月のギムナジウム」
・「セーラ・ヒルの聖夜」

【コミック】萩尾望都作品集3 ケーキケーキケーキ

コミック→萩尾望都
04 /01 2011
萩尾望都作品集ケーキケーキケーキ
萩尾望都
原作:一ノ木アヤ
萩尾望都作品集〈3〉ケーキ ケーキ ケーキ (プチコミックス)萩尾望都作品集〈3〉ケーキ ケーキ ケーキ (プチコミックス)
(1977/08/10)
萩尾 望都

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野原にはキャンデーの花
夏の海はゼリー
パイの船が浮かんでる森はマシマロ
小道はカステラ
山はバニラのアイスクリーム
……そんなお菓子の国がないかしら

『ケーキ ケーキ ケーキ』本文より

萩尾望都作品集3『ケーキ ケーキ ケーキ』。

ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家を夢見る少女の物語。
お菓子好きが本当のお菓子と出会い職人を目指す。

が、誰もが思う恋にお菓子にハッピーエンドみたいなありきたりなものに終わらない。

何にもできないただのお菓子好きがどこで何を思ってお菓子職人を本気で目指そうとするのか。
それも日本国内からフランスへ行ってなんとかしようという。

出会いと別れや多大な試練を乗り越えていくさまは非常にドラマチック。
スポ根ものとすら思える試練に、大きな敵・乗り越えていく壁すら描かれる。
たった1冊でなんて密度の物語だ。

【コミック】萩尾望都作品集2 塔のある家

コミック→萩尾望都
03 /31 2011
萩尾望都作品集2 塔のある家
萩尾望都
萩尾望都作品集〈第1期-2〉塔のある家 (プチコミックス)萩尾望都作品集〈第1期-2〉塔のある家 (プチコミックス)
(1977/04/10)
萩尾 望都

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あたしを殺すの?
あたしだれにも言わないわ
言いやしないわ

塔のある家』収録『モードリン』本文より

サスペンスタッチの『モードリン』にゾクゾク。
もちろん「かわいそうなママ」にもぞくっときた。

ミステリ・サスペンスタッチなものに、公害で死に追いやられる子供たちを描いた作品などいろんな萩尾望都が見れた初期短編集だった気がする。
社会派でもあり、少女漫画であるのに少女漫画から脱却していこうとする力が凄まじいな。

なんて言うべきか。
萩尾望都っぽさ、というか試行錯誤していっている様がすごく見て取れた、そんな気がするなぁ。


収録話:
・「モードリン」
・「かたっぽのふるぐつ」
・「ジェニファの恋のお相手は」
・「塔のある家
・「花嫁をひろった男」
・「かわいそうなママ」
・「小夜の縫うゆかた」
・「プシキャット プシキャット」

【コミック】萩尾望都作品集1 ビアンカ

コミック→萩尾望都
03 /30 2011
萩尾望都作品集1 ビアンカ
萩尾望都
萩尾望都作品集〈1〉 ビアンカ (プチコミックス)萩尾望都作品集〈1〉 ビアンカ (プチコミックス)
(1977/02/03)
萩尾 望都

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ビアンカが風のように踊っていました
つよい青葉の香り―
クツも帽子もきゅうくつな上着もぬいで―
ものが言えません
声をたてたらビアンカの世界をくずしてしまいそう

ビアンカ』本文より

萩尾望都作品集1『ビアンカ』。
短編集。

自由だ。
漫画の表現の自由さ。女の子らしさ。
魔法のような物語の数々…と思いきや1970年後半ごろから死や時間というテーマをはらんだものが多くなってきた。
あぁそうだ。
こういうのが読みたかったんだ。

「ビアンカ」の凍えそうなほどに冷たくて止まったような時間の女の子、
「雪の子」の男の子と女の子の間を行ききする中性的な子の話、
「ポーチで少女が子犬と」の女の子から見た大人の理解できない世界。

これらの話もどこか死を連想させながらも孤独すらも彷彿とさせられる。
読んでいてどんどん孤独さに引き込まれていく。
なんともいえない魅力だよな…


収録話:
・「ルルとミミ」
・「すてきな魔法」
・「クールキャット」
・「爆発会社」
・「ビアンカ」
・「ポーチで少女が子犬と」
・「ベルとマイクのお話」
・「雪の子」
・「千本めのピン」

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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