【コミック】ディエンビエンフー TRUE END 1

コミック→ディエンビエンフー
09 /10 2017
ディエンビエンフー TRUE END 1
西島大介
月刊アクション連載
ディエンビエンフー TRUE END(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
西島 大介
双葉社 (2017-08-10)
売り上げランキング: 6,555

真実っぽい言葉 それこそが実は大ウソで
インチキくさいホラ話の方が真実を語れるんだって
「狂気の戦場」そういうわかりやすい言葉はむしろ疑ったほうがいい

ディエンビエンフー TRUE END 1』本文より

ディエンビエンフー』本当のラスト。
過去の11巻と12巻はなかったことになったけど、本当の第3部、終わりのための最終章がはじまった。
やっとこさ、そして今度こそラストの1973年を見ることができるのか。

まるで地獄の黙示録のごとき過去の兵士の復活。
そして再戦。
何度だってどうして彼らは戦い続けるのか。
世間からの反対され、戦費も増大し続け、もはや負けるという選択肢が選べなくなったアメリカそのものを見せてくれるかのようなヤーボ大佐。そして彼の後を継ぐティム。
ベトナム戦争初期から戦ってきた者があり、後を継ぐものたちはこの戦地で何を選んでいくのか。
そうか、これが第3部か。

【コミック】ディエンビエンフー 12

コミック→ディエンビエンフー
05 /28 2016
ディエンビエンフー 12
西島大介
全12巻
ディエンビエンフー 12 (IKKI COMIX)
西島 大介
小学館 (2016-04-28)
売り上げランキング: 3,345

五体満足で傷ついたフリしやがって!!
オイラの全身どんだけ傷ついてるんだって話だろォが!!

ディエンビエンフー 12』本文より

ディエンビエンフー』12巻。
未完の最終巻。
まさかこの最後の第3部まできて。
雑誌が終わっても作られ続けてきて。
これにて未完。
いつか再開されるのか。
2回目の未完だもんなぁ。

アメリカと北ベトナムの戦いもいよいよ終盤。
世界がこのベトナムに集まり参戦し、議論し、戦争反対を掲げられ。
自国の利益と技術の発展、それに戦争に反対という理性の中でこのまま終戦へと向かう過程がどう向かうのか楽しみだったんだが。

アイアンマンも登場し、彼のような実験生物といえる人物や生還してきたティムも実験の対象にされ戻ってきた。
こんな人間であって人間でないものを生み出してきた戦争終盤。
もーー。
ここまできたというのに。

最後まで読みたいの一言に尽きる。

【コミック】ディエンビエンフー 11

コミック→ディエンビエンフー
10 /18 2014
ディエンビエンフー 11
西島大介
ディエンビエンフー 11 (IKKI COMIX)ディエンビエンフー 11 (IKKI COMIX)
(2014/10/10)
西島 大介

商品詳細を見る

戦争こそが娯楽とも言える。
蛮行や悲劇に一喜一憂。国境を越えて声を限りに声援を送る。
大量虐殺や戦場の狂気も、世界中の他者にとっては娯楽に等しい。

ディエンビエンフー 11』本文より


ディエンビエンフー』第3部開幕。
いよいよベトナム戦争終結に向けてアメリカが動き出した時代…
なんだけど、どういう展開だ、これ(笑

まさかのトーナメントがはじまったぞ。
ベトナムを賭けた。

ティムもロボットになって帰ってくるわ。
ヤーボ大佐はイケメンになって戻ってきたし、
ヒカル・ミナミはスナイパーになってるわ。
プランセスは伝説の剣を手に入れてるし。

どういう意図があって、このトーナメントがあるのか。
それがわかるのは今後になりそうだな。
少なくともこのトーナメントこそが最大の娯楽であり、実にいい見世物。
それについて言及した言葉もあるし、そういうことか。
分かりやすい娯楽と対立の構図がわかりやすく見えていると思う。

なんにせよ、いよいよラストに向けての話がはじまったって感じになってきた。

【コミック】ディエンビエンフー 0

コミック→ディエンビエンフー
08 /31 2014
ディエンビエンフー 0
西島大介
全1巻
ディエンビエンフー 0 (単行本コミックス)ディエンビエンフー 0 (単行本コミックス)
(2014/03/30)
西島 大介

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ハートに火をつけて。
ナパーム弾があのジメジメとしたうっとうしい森を焼き切る瞬間だけは最高!!

ディエンビエンフー 0』本文より

角川版の再販。
IKKI版と同じような装丁で、しかも収録されなかったディエンビエンフーの短編や原点となる漫画も収録。

IKKI版と似てるようで違う。
この最初のセリフも似ていて違う(角川版はこの前にもいろいろあるのだけれども。

ティム・オブライエンの言葉にはじまり、ドアーズのハートに火をつけて、さらには地獄の黙示録を彷彿とさせるセリフではじまるこの漫画。
この時点で虚構と真実おりまぜながら、現代からベトナム戦争を見るよーといわんばかりのパンチをいきなり浴びせかけてくる。
うーむ。これがいいんだよなぁ。
こんなかわいい絵をしてベトナム戦争だぜ、ってね。

復刊もしたことでついに本棚に角川版とIKKI版を並べることができるぞ。

【コミック】ディエンビエンフー 10

コミック→ディエンビエンフー
11 /16 2013
ディエンビエンフー 10
西島大介
ディエンビエンフー 10 (IKKI COMIX)ディエンビエンフー 10 (IKKI COMIX)
(2013/11/08)
西島 大介

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オレらのこと冷酷な殺人鬼だと書きたてたいか?
誰だってやりたくねーよ こんなこと。
嫌々やってんだよ 仕事だから。

ディエンビエンフー 10』本文より


まさかの10巻。
もうてっきり出ないもの、未完になるものと思ってた。
しかも2部の完結。
さらにはその2部の完結であるこの巻は描き下ろし。
それもそのはず。
おいおい、まさかのソンミ村大虐殺を取り上げてきやがったよ。

ベトナム戦争を語る上でかかせない。
女も子供も、妊婦も老人も。
無抵抗の人々を虐殺し、レイプも日常的に行われていたというあれ。
いかに狂気が日常と化していたか。
様々な映画でも描かれてきた。
それをどう描くか。

およそ日常とは思えない光景を実にショッキングだけどかわいく「読める」ものを。
ああ、そうか、西島大介のこの絵柄で、そしていかに調べて書かれているかが納得できる。

湾岸戦争、イラン・イラク戦争はまだ日が経っていない。
だから語られない秘密はまだまだある。
けれどもベトナム戦争は語られた。そしてニュースも協定もまだ自由な時代。ダダもれだったからこそ語られたものがある。
そしてこうやって語り継ぐためのひとつのものとして実に面白いアプローチをしている。
それがこの「ディエンビエンフー」だよなぁ。

【コミック】ディエンビエンフー 9

コミック→ディエンビエンフー
07 /21 2012
ディエンビエンフー
西島大介
ディエンビエンフー 9 (IKKI COMIX)ディエンビエンフー 9 (IKKI COMIX)
(2011/06/30)
西島 大介

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対岸の米戦車隊
この機を逃して二度目はない。
もしも決め損なったら。
ガソリンかぶって死ぬがいい。

ディエンビエンフー 9』本文より

激動の1968年は続く。
テト攻勢は終わりフエの市街戦も一区切り。

おばあちゃん視点を交えたベトナムの「血脈」の物語により、ベトナムという国の血について知ることができた。
フランス領であり、グエン朝がベトナム人の支えであったと同時に傀儡でもあり。
いかにしてベトナムが成立していったか。

いま考えるとこの1905年時点でまだ100年ほど前のこと。
さらにこの時系列でちょうど9巻の1968年でもまだたった50年しか経っていないのである。

フランスによって犯され、アメリカによって蹂躙されているベトナムにおいてのベトナム人の支えとは何か。
それをあらためて考えさせらえる。
(もちろんホーチミンということだろう

それにしてもこうしてアメリカ側から参加したヒカルの視点からが今までの物語を締めていたからこそ、こうしてベトナム側からのこの戦争を見せてくれたからこそ、あらためて考えさせらえるのだと思う。

たった50年。
しかも近隣の国のはずなのに、ここまで知らないものだとは。

「地獄の黙示録」に「プラトーン」、「グッドモーニング・ベトナム」に「ディア・ハンター」etc。
アメリカが敗戦していく過程や、あの戦争のおかしさを描いた映画は多くの人に影響を与えたけれども、それをもってしてもまだまだベトナム戦争という一連の流れと、ベトナムと言う国を知るにはまだまだ足りない。
だからこそ、もっとこの西島大介の描く世界でこそ、この戦争を知りたい。
だから10巻以降も出ますように。

【コミック】ディエンビエンフー 8

コミック→ディエンビエンフー
12 /27 2010
ディエンビエンフー
西島大介
IKKI連載
ディエンビエンフー 8 (IKKI COMIX)ディエンビエンフー 8 (IKKI COMIX)
(2010/10/29)
西島 大介

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ベトナム人がベトナム人を裁く。
米国の庇護の下に。
見ろ、面白いことになりそうだ。
きっと彼は死ぬぞ。

ディエンビエンフー 8』本文より

ディエンビエンフー』8巻目。
テト攻勢も終わり、破竹の勢いの北ベトナム軍も敗走。
ベトナム戦争史上もっとも有名な射殺される写真が撮られ、ベトナム戦争の終わりへと向かう。

戦争の長期化。
泥沼化していく様がよくわかる。
結局北も南もアメリカも。
疲弊して疲弊して、どこかで終わることを望みながらも、いつ終わるかすら分からない戦いにイライラしてる。
それにしてもこの誰かが死ぬ日常がそもそも当たり前。
同じ国の民同士が殺しあうことのおかしさ。
リアルじゃない描き方だけれども、じつにしっくりくる。

またヒカルの元職業であるカメラマンもようやく物語に大きく絡んだ。
彼らのジャーナリズムも結局は作り出されたもの。
あの写真が出たからベトナム戦争反対と言うアメリカ内での運動が大きくなったんじゃなく、あの写真を出せばベトナム戦争は終結に向かうからこそ出てきたようなもんなんだろうなぁ。

【コミック】ディエンビエンフー 7

コミック→ディエンビエンフー
04 /04 2010
ディエンビエンフー
西島大介
IKKI連載
ディエンビエンフー 7 (IKKICOMICS)ディエンビエンフー 7 (IKKICOMICS)
(2010/03/30)
西島 大介

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今この地に必要なのは、「殺すな」ではなく、
「殺せ」だ。

ディエンビエンフー 7』本文より

第2部突入『ディエンビエンフー』7巻目。
1967年のワシントン・ポストに掲載されたベ平連による岡本太郎作の『殺すな』の広告を経て、いよいよ1968年の一斉攻撃「テト攻勢」へ。

「殺すな」というのは簡単だ。
なぜ「殺す」ことが必要になってしまったのか。
外からの目で「それはダメ!」というのは簡単だし綺麗だ。
じゃあ一体現地でいったい何が起こり、何を成すために何が必要だったのか。
ベトナム戦争でベトコンがアメリカという大国相手にゲリラ戦を用いて徹底的に抗戦したのは何故なのか。
そりゃあホーチミンが先導したからとかそんなんだけじゃないよな。

このマンガという娯楽を通してのベトナム戦争というものをマジメに、そしてエンターテイメントを通して語ることの意義って実に大きなものだと思う。

このテト攻勢に至る前日までが7巻の内容だったけれども、チェ・ゲバラによるゲリラ戦や日本軍のパール・ハーバーがもたらしたアメリカにとっての本土攻撃。
ベトナム戦争でありながら、他の戦争の意義や意味を見せながら、結局「ベトナム戦争」ってなんなのさっていうものが伝わってくる。

少なくとも長年続いた終わり無き戦争というだけじゃなく、その土地の人にとって、そして勝者の歴史という意味じゃなく本質的なところが垣間見える展開を実に興味深く読ませてくれます。
うん、これはマンガじゃなきゃできない描き方だし、それを確信犯的にやってのける西島大介はすげぇよなぁ。

【コミック】ディエンビエンフー 6

コミック→ディエンビエンフー
03 /05 2010
ディエンビエンフー
西島大介
IKKI連載
ディエンビエンフー / 6 (IKKI COMIX)ディエンビエンフー / 6 (IKKI COMIX)
(2010/02/25)
西島 大介

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化学兵器エージェント・オレンジ(枯葉剤散布)。
木々を焼き尽くすナパーム弾。
薬づけの兵士。果ては核兵器(ニュークリア・ボム)?まだ見ぬ戦略防衛構想(スター・ウォーズ計画)?
どこまでつぎ込めば気がすむド? ベトナムにその気はないド。
さすがに感じ始めているはずド。
この恋に脈はないって。

ディエンビエンフー 6』本文より

ディエンビエンフー』第1部1965-1966完結。
そうか。これこそがディエンビエンフーが描きたかったベトナム戦争なんだ!
ようやくこの物語の本質が見えた。
これがマンガでしか描けないベトナム戦争なのか!!

5巻で「これはどうなんだよ…」と思ったのは正直なところ。
しかしこの6巻はなんだ。
今までの展開にすべて意味が見出せそうなくらいにスンゴイ!

アメリカがベトナムに次々に兵士を投入していき、意味もなく死んでいく様こそが野良犬たちの死そのものだったか…
そしてなによりそんだけベトナムに対してラブコールするかのごとく軍を投入したのに、戦争に意味を見出せないというマンガならではの表現とかもうサイコーだ!
だから「2人はまだ お互いを知らない」わけか。
まさかアメリカとベトナムというものを縮図にしてしまっていたとは。


第1部完結だし、一応買っておくかと6巻までついてきてよかった。
さてさて次の第2部からはテト攻勢やらベトナム戦争がもっとも激化する1967年から1968年だ。
楽しみ。

【コミック】ディエンビエンフー 5

コミック→ディエンビエンフー
02 /18 2010
ディエンビエンフー
西島大介
IKKI連載
ディエンビエンフー 5 (IKKI COMIX)ディエンビエンフー 5 (IKKI COMIX)
(2009/02/25)
西島 大介

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しかし、ティム。
どうする? 君は勝てない。
実力差は明白。 埋められない。
奇跡は あり得ない。
依然、 絶体絶命。
どうする?

ディエンビエンフー 5』本文より

ベトナム戦争を描く『ディエンビエンフー』5巻目。
ストレイ・ドッグ最後の生き残りジャジャマル死亡。

残るは隊長のティムのみ。
しかしベトコンのお姫様相手に絶体絶命。
いよいよ1966年のアッテンボロー作戦も最高潮にしてクライマックス。


グリーン・ベレーのティムに焦点を当て、彼の生き様を描きお姫様と対決させてるわけだが。
いかんせんちょっと長くないか(汗
戦いもたった2人の戦いだけで激化させすぎてくるくらいにすんごいことになってるし。

次の第1部完結でこのティムとお姫様の対決になにかを見出せればいいんだけども。


アメリカ最強のストレイ・ドッグという部隊を前に一人また一人と倒していくさまはゲリラ戦のようであり、それこそがこのベトナム戦争をもっとも分かりやすくイメージ化させたもののようには思えるけれどなぁ…
なんだか5巻の内容がバトルマンガものに見えてしまうのはなんだかなー。

【コミック】ディエンビエンフー 4

コミック→ディエンビエンフー
11 /09 2009
ディエンビエンフー
西島大介
IKKI連載
ディエンビエンフー 4 (IKKI COMIX)ディエンビエンフー 4 (IKKI COMIX)
(2008/12/26)
西島 大介

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俺ら山岳の絶望には出口なんてない。
ベトナム民族の自由と独立のための戦争? 南北統一のための徹底抗戦?
俺らの絶望はそれ以前の問題さ。

ディエンビエンフー 4』本文より

戦争激化の一途を辿る『ディエンビエンフー』4巻目。

アメリカはジュネーブ条約で禁止された枯葉剤を使い、核を検討し、マシな戦争をやろうとする。
その際のマシとはどんだけ沢山効率よく近代化されたもので殺すかというなんという反吐が出る理屈(笑

面白いなぁ。
戦争の狂気も、あまりにおかしなところも、軍需による貧富の出現も取り上げ。
本編にそれほど大きく関わらないとさりげないコマまで歴史を調べ尽くして表現してるよなぁ。

そういうところが大好きです。

また、あまりにおかしな戦争の真っ只中で「恋」に浮かれるヒカルのおかしさったらない。
おかげで感情移入することなく、ヒカル以上に客観的にこの戦争を見ることができる。


単にベトナム戦争って北と南に分かれ、それぞれの主張や特にアメリカの主張なんかで戦争が語られることが多い。
けれども、この4巻で描かれたベトナムという国を奪われた少数民族やベトナムという国の歴史を紐解きながらこの戦争を見てみるとさらに面白くなるなぁ。

【コミック】ディエンビエンフー 3

コミック→ディエンビエンフー
11 /09 2009
ディエンビエンフー
西島大介
IKKI連載
ディエンビエンフー 3 (3) (IKKI COMICS)ディエンビエンフー 3 (3) (IKKI COMICS)
(2008/05/30)
西島 大介

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「曲かけろライトニングゥ~ 気がまぎれんの。 早くぅ~」
「な… なんの曲ですか?」
「決まってんだろォが!? "ワルキューレの騎行"だぁ!!」

ディエンビエンフー 3』本文より

さすが西島大介
分かっていらっしゃる。
F.コッポラの『地獄の黙示録(Apocalypse Now)』のあのシーンをしっかりやっちまうとは(笑

圧倒的な暴力と恐怖の中でのかわいい戦争という狂気じみた内容を3巻でやってのけてくれたのもスゴイ!

こんだけかわいく描かれてるからこそ語ることができる内容だよな…
これをリアルに描くととんでもなくえげつのない、それこそページを閉じたくなるような内容になるに違いない。

ストレイドッグスがほぼ全滅したあとだけに、大佐にちょっと重きを置きすぎてはいないかと思わなくもないけど…


3巻では狙撃手の話、またヒカルという戦場においての客観者の役割について描かれた話が好み。
この時期においてのテレビの報道・また写真という「強力な」武器の役割についても考えさせられる。
ベトナム戦争においての映像といえば、もちろんあの射殺映像。
これが後の歴史を動かすものになったわけだし、このベトナムにいない人たちにあまりに大きな衝撃として伝えられたわけだしね。

【コミック】ディエンビエンフー 2

コミック→ディエンビエンフー
10 /10 2009
ディエンビエンフー
西島大介
IKKI連載
ディエンビエンフー 2 (IKKI COMICS)ディエンビエンフー 2 (IKKI COMICS)
(2007/08/30)
西島 大介

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そしてもちろん、現実が夢みたいに進むはずがはなかった!!
どっちかって言うと悪夢のほう。
でも、たいていのことは予定通りになんていきっこない。
戦争も天候も恋も人生も。
特にここ、ベトナムではね!

ディエンビエンフー 2』本文より

ものすごくかわいいベトナム戦争マンガ『ディエンビエンフー 』2巻目。
まだまだ1965年。
さっぱり進んでないけど、キャラクターたちが動き出して楽しい限り。

それぞれの主義主張はもとよりあってないようなもの。
あるのはせいぜい個人の主観においての戦争が描かれていく。
ストレイ・ドッグという特殊で孤独で戦争の中でしか生きれない者たちの話もひとまず終結だろうか。
とにもかくにもどんな考えもってようと、ただ死んでいくだけだしなぁ…
まさに戦争の無駄さそのもの。

しかし進まないのは2人の主人公。
そろそろ何か起これよーと思っていたら、おや、3巻ではプランセスの過去が語られそうな気配。

現在(1965)の起源とも言うべきインドシナ戦争終結後の1954年か…
南北に分かれたときだっけか。

そして本編はそろそろ1966年。
米軍がどっさりベトナムに送られ、さらに混沌としていく時だけに、その戦争の意味を見出せなくなくなっていく様がどうなるか楽しみです。

【コミック】ディエンビエンフー 1

コミック→ディエンビエンフー
09 /16 2009
ディエンビエンフー
西島大介
IKKI連載
ディエンビエンフー 1 (IKKI COMICS)ディエンビエンフー 1 (IKKI COMICS)
(2007/08/30)
西島 大介

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もっとマシな戦争をやればいいのに

ディエンビエンフー 1』本文より

ポップでキュートなベトナム戦争。
1巻は1965年の内容を収録。
北ベトナムへの空爆がはじまり、米国で反戦運動が激しくなっていった時かな。

角川版を読んでから2年。
ようやく読み始めましたIKKI版『ディエンビエンフー』。

長っ。
1965年が長っ(笑

かわいさも残酷さも倍増。
まったく…、戦争としても意味すらなにも見出せないし。
まさしく登場人物のひとりティム・ローレンスが言う「もっとマシな戦争をやればいいのに」という言葉がふさわしい内容。

戦争の激化。
無差別の攻撃に対する北ベトナムの石器時代の如きトラップの数々。
誰がなんのために誰を攻撃するための戦争なのかもわからず、誰もが戦地でおかしくなっていく様はおぞましいはずだが、不思議とこの西島大介の描く世界だと理解しながらも読み進めることができる。
これってすごいことだよな…
確信犯的というか、こうじゃないと読めないというか。


さて…
1973年までの話ということは随分と長くこの物語を楽しめそうだ。

【コミック】ディエンビエンフー

コミック→ディエンビエンフー
11 /16 2007
ディエンビエンフー
西島大介
角川書店
Comic新現実連載
ディエンビエンフー ディエンビエンフー
西島 大介 (2005/08/26)
角川書店

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あんたたち(アメリカ)が建国するよりずっと前から…
こっちは戦争してるんだド
どう考えたって…負ける理由が無い…

ディエンビエンフー』本文より引用

Comic新現実で連載されていた未完成版『ディエンビエンフー』。
いまから読むんなら素直にIKKI版『ディエンビエンフー』を読んだ方がいいと思う。


「世界一かわいベトナム戦争」という帯文句で売り出された本作。
その中で従軍カメラマンとファインダー越しに見えた、圧倒的な力を持ってアメリカ兵を殺し続けるベトナムの少女の話。

あとがきで「本当のように思えるベトナム戦争の話」を描こうとしている、とある。
実際に、ベトナム戦争の話の中には荒唐無稽、さすがにそれはないだろと言った話が沢山残ってる。
また残虐極まりないと思える話もたくさん。

じゃあそれをまともに見てもらえるように描かれたのが、この『ディエンビエンフー』じゃないかと思う。
まず何より絵柄がものすごくかわいい。
だからどんな残虐なシーンであれポップさやキュートさがあって、そんなに不快に感じない。

こういうふうに見せることこそがこの本の狙いなんじゃないか。

テーマの一つに恋を持ち出してあるあたりも、かわいさを上げていると思えるし。

そんな目くらまし(笑)に、いろいろと実際にベトナム戦争に行った人が残している言葉などが散りばめられているような気がしてならない。
事実を混ぜるならちょこっとだけ、ってね(笑

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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