【小説】天の梯 みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
10 /19 2014
天の梯 みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)
(2014/08/09)
高田 郁

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雲外蒼天。
野江の胸にも澪の胸にも、その四文字が浮かんでいた。

『天の梯』本文より

みをつくし料理帖』最終第10巻。
最後の最後の1ページで思わず胸が熱くなった。
粋な作者と編集だ。
こんなものを用意するとは。

澪が目指した幸せの形、料理をもって目指したもの、とくと見せていただきました。
長くなったからこそのシリーズだからこそ、いっぱい試練もあったからこその最後の着地点、そしてそのあとの澪の行く先の予感させる終わり方。
いいもの読ませていただきました。

【小説】美雪晴れ みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
09 /21 2014
美雪晴れ みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
(2014/02/15)
高田 郁

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料理人としてどう生きたいかを決めるのは澪さん自身です。周りがとやかく言うべきではない

『美雪晴れ』本文より


9冊目。
残り1冊の『みをつくし料理帖』。

ラストが見えてきた。
彼女がどう生きていくのか。
友人を、恋を、料理を、仲間たち、それに将来を、どう生きるか。

ひとつひとつにゆっくりと時間をかけて答えの片鱗を見つけてきた。
残るは1冊。
いったい彼女はどう生きていき、読者の我々は彼女のどんな背中を見てこの物語の最後を見届けることができるのか。
楽しみだ。

【小説】残月 みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
09 /01 2013
残月 みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))
(2012/03/15)
高田 郁

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生きていてよかった、と自分で思えることが、何より大事なんですよ

『残月 みをつくし料理帖』本文より


みをつくし料理帖』8冊目。
どよーんとした空気の中で、人を癒す料理を作り、人々に希望を与えていく澪さんが素敵。

あさひ太夫の話でも澪との距離は確実に近くなってきているし、今回のつる屋にとっての大事である澪の引き抜き。
その他にも実にいろいろな話が進んだ。

誰もがつる屋を訪れ、なにか希望を抱いて帰っていく。
そんな中で澪はただ料理を誰かのために心を込めて作り続けるだけではなく、次から次に降りかかる事件に対して決心と、自分がどうなっていくのかをいろんな人の影響を受けながらも一歩一歩進んで行くねぇ。
だからこそ安心して読めるシリーズだよな。

【小説】夏天の虹 みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
10 /10 2012
夏天の虹 みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))
(2012/03/15)
高田 郁

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「番付から外れたことで、多くのひとを失望させてしまった――澪さんは、そのことが何より辛いのでしょう。ひとの想いを大切に扱うことは間違いではない。けれど、その想いに押しつぶされてしまわないでください。料理人の本分は、その喜びは、きっと別のところにあるはずです」

『夏天の虹』本文より

源斉先生の言葉が心に沁みた。

1冊1冊実家に帰る用事があるたびに母から借りてたのも最新刊まで来てしもうた。
『夏天の虹』。

ここ数巻がとても楽しい。
前巻で恋をとるか、料理人としての道をとるか。
美貌があるわけでもなく、あるのは料理としての腕。
当時としては明らかに行き遅れと言われる年齢にまで突入しているからこその、何を人生に求めるかの選択を迫られ、今巻さらなる問題が発生していく。

どこまで突き落すんだよと思いつつも、一歩一歩確かに進んで行く澪さんには勇気づけられる。

今回の消えた味覚と嗅覚という最大のピンチや、料理人としての心星を確かに持ちながらその道をたどっていく様は本当にぐっとくる。


小松原さんも動き始めた感じがしなくもないし、澪さんを支えていくつる屋の面子もとても心強くなってきたよなぁ。
みんなそろってのつる屋であって、ここだからこそ澪さんは輝くんだろうなと再確認させられた1冊でした。

【小説】心星ひとつ みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
09 /09 2012
心星ひとつ みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)
(2011/08/10)
高田 郁

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「悩み、迷い、思考が堂々巡りしている時でも、きっと自身の中には揺るぎないものが潜んでいるはずです。これだけは譲れない、というものが。それこそが、そのひとの生きる標となる心星でしょう」

『心星ひとつ』本文より

みをつくし料理帖』6冊目。
怒涛の展開だった。

料理はもちろん。料理もストーリーにはしっかりと絡んでいる。

だが、それ以上に恋と料理人としての澪の進む道の分岐点が現れた展開に驚いた。
これまでの料理人としての腕をあげていき、みんなに好かれたり、困難にぶちあたったり。
そういうのはたくさんあった。

その総決算みたいな大きな大きな選択肢が現れた。
もう一体どっちを選ぶのか。
彼女の仕合わせのあるべき場所はどこなのか。
もう気になって気になって。
読んでみたら一気に読み終わってしまった。


澪さんがどんだけ人から好かれ助け助けられ、どれほど人から信頼を得てきたか。
それがあってこその大きな決断の展開にどきどきした。

【小説】小夜しぐれ みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
08 /20 2012
小夜しぐれ みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
小夜しぐれ (みをつくし料理帖)小夜しぐれ (みをつくし料理帖)
(2011/03/15)
高田 郁

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そう、昨夏、初めてここを訪ねた時に、美緒とふたり、同じ景色を眺めたことがあったのだ。
「初めて澪さんがここに来た時も、あの鳥が鳴いていたわ」
同じことを思ったのだろう、美緒が呟く。
「そうよ、丁度一年前の今頃だったわ」

『小夜しぐれ』本編より

みをつくし料理帖』5冊目。

時間は過ぎ、あれから1年という澪と美緒のエピソードが思わずほろりときた。
料理と事件の話も数多くあったけれども、そんな中でも友情も随分と育まれてきていたのだと思い知った。

ああ、もう。
こんだけ人情ものが続いていると、内部の人情もこんだけ育ってたんだな…

つる屋の面々と各キャラクターも少しずつ物語が続いていると関係が変わってきている。
それもだんだん味が出てきたなー。

【小説】今朝の春 みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
07 /09 2012
今朝の春 みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
(2010/09/15)
高田 郁

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「口から摂るものだけがひとの身体を作る――以前、お医者さまからそう伺いました。料理人は、ただ口に入るものを作れば良い、というものではないと思います」

『今朝の春』本文より

みをつくし料理帖4冊目『今朝の春』。

もうここまでくれば安定していると言って過言でもない。
いつものように料理対決もあり、素朴な味や人に合せた料理の優しさ。
それに小松原との関係も少しずつ進んだり、登場人物にも深みが出てき始めた気がする。

波乱万丈。
でも澪の料理をふるまう姿勢はすごくまっすぐで、それが結果としてついてくるからこそ、とても痛快だし、いつもの面々が見られるっていうのがやっぱりいいもんだ。

【小説】想い雲 みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
05 /17 2012
想い雲 みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
(2010/03)
高田 郁

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「読売に書かれた言葉よりも、この店に足を運び、食べてくださるお客さんの美味しそうな顔の方が、私には大切なんです」

『想い雲 みをつくし料理帖』本文より

安定の「みをつくし料理帖」3冊目。
どんなお客さんやいちゃもんをつける客がいても、澪がいれば大丈夫。
そういわんばかりに波乱万丈。そして痛快。
なによりも澪のお客さんを想ってつくる様々な料理がほんとうに美味しそうで仕方ない。

今回も食にまつわる様々なトラブル。
魚の毒にまつわる事件や、味を盗まれたり。
それでも真摯に食で、自分の味を信じて人に出し続ける澪がすごく健気で応援したくなってくる。

今巻も心温まる話ばかりでした。

【小説】花散らしの雨 みをつくし料理帖

本→みをつくし料理帖
04 /06 2012
花散らしの雨 みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖
(2009/10)
高田 郁

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「厄介ですとも。楽しい恋は女をうつけ者にし、重い恋は女に辛抱を教える。淡い恋は感性を育て、拙い恋は自分も周囲も傷つける。恋ほど厄介なものはありゃしませんよ」

『花散らしの雨 みをつくし料理帖』本文より

『花散らしの雨』みをつくし料理帖2冊目。
ずいぶん久しぶりに続きを読んでみた。

前巻できりのいいところで終わっていたけれども、しっかり続きが出てきた。
前回のように「つる家」の繁盛記であり、恋あり人情ありの時代もの。

人情ものだけれども、それを解決していくのは様々な料理とそのレシピ。
しかもまたこれがおいしそうなんだよなぁ。

今回の恋や病の物語や、武士の食べ物という観点も面白いので、これはこの時代ならではの食というのをどんどん見せてほしい。
2冊目でなんか先が一気に開けたような1冊だったなぁ

【小説】八朔の雪

本→みをつくし料理帖
10 /18 2009
八朔の雪 みをつくし料理帖
高田郁
ハルキ文庫
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
(2009/05)
高田 郁

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何かを美味しい、と思えれば生きることができる。たとえどれほど絶望的な状況にあったとしても、そう思えればひとは生きていける。そのことを澪は誰よりもよく知っていた。

八朔の雪』本文より

料理人である澪の「つる家」での奮闘が描かれる連作短編。
両親を水害でなくし天涯孤独になった澪は大阪から江戸のつる家に引き取られ料理人となる。

名を上げては妨害され、それでも食の幸せというものを目指すかのように純真に立ち向かっていく様はひどく胸に訴えかけてくる。
澪を支える人たちの人情もそうだし、料理に対する愛情にもぐっときた。

そして何より食べ物の描き方がすごく美味しそう。
読んでてお腹すいた(笑


でもさ…
せっかくだから続きものとして書けばいいのに。
生き別れた幼馴染の話とか今後のつる家とかたくさん面白そうな展開が期待できそうなのに(笑

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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