【FT】ホビット〈下〉―ゆきてかえりし物語

本→指輪物語
01 /15 2017
ホビット〈下〉―ゆきてかえりし物語
HOBBIT

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
翻訳:原田史郎
原書房
ホビット〈下〉―ゆきてかえりし物語
J.R.R. トールキン
原書房
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「今の願いは自分の肘かけ椅子に座ること、ただそれだけさ」とビルドは言いました。

ホビット〈下〉―ゆきてかえりし物語』本文より

ホビット』下巻。
本編小説付き指輪物語およびホビット、トールキンに関しての研究所みたいな本だった。

冒険そのものも面白かったんだが、想像の余地がこれほどあって、ああ、これで映画が3本にまで膨れ上がるというのも納得。
ファンタジーと、その世界観によってこれだけ想像するということが面白いものかと実感させられた。
子どもから大人まで読むに堪える本作りもさることながら、様々な人種と文化の側面もしっかり魅せ。
冒険に出て、帰ってくるまでの「故郷に帰る」というところに主軸を置いているのもまた非常に面白い。それがまるで小説世界に没頭してからちゃんと現実世界に帰るような。

いい読書体験だった。

【FT】ホビット〈上〉―ゆきてかえりし物語

本→指輪物語
11 /12 2016
ホビット〈上〉―ゆきてかえりし物語
HOBBIT

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
翻訳:原田史郎
原書房
ホビット〈上〉―ゆきてかえりし物語
J.R.R. トールキン
原書房
売り上げランキング: 102,249

「ごめんなさい!せっかくですけど冒険なんてけっこうです。きょうはまにあってます!じゃあグッドモーニング!でも、いつかお茶にでもどうぞ。いつでもいい。あすはどうです?ぜひぜひ。じゃあ失礼!」

ホビット〈上〉―ゆきてかえりし物語』本文より

ホビット』上巻。
映画この内容からよくあんなの作れたな。
ドワーフたちのそれぞれの描写があんだけしかないのによく個性的な出来にしたよな…
おそろしい。

上巻は突然冒険の旅へと誘われたビルボ。
トロルとの戦い、指輪を巡るゴラムとのなぞなぞ合戦。
時々挿入される歌たち。
すばらしい児童書といっても過言ではない。
それが映画の2部3部にあたるところを考えると一体何が起こるのか。
この内容から人間を加えて大きな戦争に至るまでの内容がまるで想像できないのだが。

あとはこの文庫版の恐ろしいところはページのラスト3分の1が脚注に使われているという。
指輪の追補編もびっくりな内容だ。
そりゃトールキン作品が研究対象としても十分な素材になりえるわけだ。

【FT】指輪物語 10 追補編

本→指輪物語
03 /27 2016
指輪物語 10 追補編
Appendices of The Lord of the Rings

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
指輪物語 (10)  新版 追補編
J.R.R.トールキン
評論社
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「なぜなら少なくとも一つわしらに共通した悩みごとがあるように思われるからじゃ。わしの心にかかったおるのはエレボールの竜のことじゃ。よもやスロールの孫息子たるあんたがあいつのことをお忘れではあるまいのう。」

指輪物語 10 追補編』本文より

指輪物語、ホビット、シルマリルの物語。
中つ国の歴史という歴史、文字文化、言語文化を補完する1冊。

まさかこんなすごい物語を読んでいたとは。
指輪物語だけじゃ足りなすぎる。
他のも読まなければとなる。
いや、それどころかもう一度指輪物語を読み直さなくては。
たぶんまったく違う印象で読めるはず。
それだけのものがこの1冊にはあった。

【FT】指輪物語 9 王の帰還 下

本→指輪物語
12 /06 2015
指輪物語 9 王の帰還 下
THE LORD OF THE RINGS THE RETURN OF THE KING

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈9〉王の帰還 下 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
評論社
売り上げランキング: 305,661

わしはいわぬ、泣くなとはな。すべての涙が悪しきものではないからじゃ。

指輪物語 9 王の帰還 下』本文より

指輪物語』最終巻。
エピローグが長いと映画でも思ったけど、原作はなんのその。ものすごく長い。
指輪を葬り、世界が平和になると思ったら、まだ旅路は終わらない。
仲間たちひとりひとりと別れを告げ、またこれがすごくいいシーンの連続で、それが終わるとホビット庄までの帰りの道がある。
まさにファンタジーの行きて帰りし物語。
ただフロドはもちろん帰らず、新しい道を選んだ。
ビルボ・バギンズのように。

そして最後の最後の別れ、サムとフロドのふたりの会話がまた泣ける。
これまでも旅の中で成長し、お互いにずっと支え合いながら旅を続けてきた二人だけにずっと続くと思っていた幸せがそう長いものではなく、別れがあるとは。
ああ、でもサムだから、いや、サムこそがこの物語を伝えた伝承者そのものだったのかもしれない。
そう考えるといかにフロドへの親愛の情があるか伝わってくる作品だと思う。

詩をふんだんに使い、民間伝承のようでもあり、大きな物語でもあった。

【FT】指輪物語 8 王の帰還 上

本→指輪物語
11 /28 2015
指輪物語 8 王の帰還 上
THE LORD OF THE RINGS THE RETURN OF THE KING

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈8〉王の帰還 上 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
評論社
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思うに、自分が愛するのにふさわしいものをまず愛するのが最善じゃなかろうか。どこかで始めなきゃならないのだし、どこかに根をおろさなきゃならないんだから。

指輪物語 8 王の帰還 上』本文より

指輪物語』最終章。
最後の戦い、数々の勝利と敗北。
世界の命運をかけ戦い、そして一方で指輪を葬る旅も続いている。

本当にラストのラストに向けてひたすら盛り上がる展開。
すべては下巻、かな。

【FT】指輪物語 7 二つの塔 下

本→指輪物語
11 /22 2015
指輪物語 7 二つの塔 下
THE LORD OF THE RINGS THE TWO TOWERS

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈7〉二つの塔 下 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
評論社
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「おらにはそれがわかってた。旦那はやつらにとっつかまってる。ちくしょう!汚ねえやつらだ!絶対に旦那のそばを離れない、絶対に、絶対に。これがおらの原則だった。それで、心の中では、それを知ってただのに。どうかおらをお許しください!さあ、旦那のとこに戻らなくちゃ。どうにかして、どうにかして!」

指輪物語 7 二つの塔 下』本文より

指輪物語』二つの塔の下巻。
フロドとサム、そしてスメアゴルの3人の道中が語られる。
今までのガンダルフやアラゴルン、ビビンたちの物語よりもさらに暗雲立ち込める道中。
この世界が闇におおいかぶさられようとしている様をもっともよく表しているんじゃないだろうか。
そのうえでの彼らの非力さ。
真っ向から戦えないがための弱さがあろうとも前に進み、仲間たちを増やしていく。
特にボロミアが指輪に魅入られ死んだ後の彼の兄弟であるファラミアと彼の国のエピソードを入れてきたのは絶妙だよなぁ。
映画ともまただいぶ違った印象だし。

そしてなにより巨大クモのシェロプとの戦いでのサムの勇気はものすごく見ごたえのあるエピソードだった。

【FT】指輪物語 6 二つの塔 上2

本→指輪物語
11 /15 2015
指輪物語 6 二つの塔 上2
THE LORD OF THE RINGS THE TWO TOWERS

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈6〉二つの塔 上2 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
評論社
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「見よ、わしはお前が裏切った灰色のガンダルフではない。わしは黄泉より戻った白のガンダルフじゃ。お前は今では色を持たぬ。わしはお前をわが賢人団から追放し、白の会議から追放する。」

指輪物語 6 二つの塔 上2』本文より

サルマンとの戦いが一つの区切り。
分かれた仲間たちは指輪を葬るためのもう一つの物語をやってのけやがった。
ピピンたちとエントの自然からの逆襲。
アラゴルンたちはセオデン王をサルマンの罠から救い出し、ローハンを取り戻した。
そしてガンダルフの復活。

それらのすべてが一つに収束していき、サルマンとの対決へと向かっていく様、その上巻2冊分の盛り上がりっぷりたるや。

さぁさぁ次は下巻。
いよいよフロドたちの物語が再始動する。
楽しみ。

【FT】指輪物語 5 二つの塔 上1

本→指輪物語
11 /08 2015
指輪物語 5 二つの塔 上1
THE LORD OF THE RINGS THE TWO TOWERS

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈5〉二つの塔 上1 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
評論社
売り上げランキング: 91,928

だが、わが友よ、歌というものは木と同じで、それぞれの時が至ってはじめて、それぞれの仕方で実が生るもの。時には時機を得ぬままに枯死することもある。

指輪物語 5 二つの塔 上』本文より

なぜ二つの塔を上下巻、上巻だけさらに二分冊にしたし。
と思ったら納得した。
フロドとサムとゴラムの話を全部下巻に、か。

3つに分断された仲間たち。
ローハンに向かった者たちとエントと行動を共にする者たち。
このふたつを描いていき、ラストにひとつの結末としてサルマンとのひとつの対決にするわけか。
なるほど。

それにしてもさすがにフロドがどうなったのか気になる(笑

まぁそれは下巻でゆっくり読めるとしてエントが映画とは同じだけれども、小説ならではの歌を愛し自然を愛し、時が人間やホビットとはまったく違った視点で流れている様が非常に面白い。
こんなにも自然というものを体現した存在になってたのか。
そうするとサルマンはその逆の存在ってなるわけなのかな。

【FT】指輪物語 3 旅の仲間 下2

本→指輪物語
11 /01 2015
指輪物語 4 旅の仲間 下2
THE LORD OF THE RINGS THE FOLLOWSHIP OF THE RING

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈4〉旅の仲間 下2 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
評論社
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「わしは神秘の火に仕える者、アノールの焔の使い手じゃ。きさまは渡ることはできぬ。暗き火、ウドゥンの焔はきさまの助けとはならぬ。常つ闇に戻るがいい! きさまは渡れぬぞ」

指輪物語 4』本文より

指輪物語』第1部完結。

9人が揃ったと思ったら1人、また1人と去っていく。
あの結成はなんだったのか。
でもこの離散が次の章で活かされ、再び統合される第3部へと続いていくことを考えるとすごくいい構成だよな。

圧倒的な力を持つバルログとの対決、指輪を巡る争いに巻き込まれたフロドと彼を支え守る仲間たちの姿はここからが本番といわんばかり。

【FT】指輪物語 3 旅の仲間 下1

本→指輪物語
10 /25 2015
指輪物語 3 旅の仲間 下1
THE LORD OF THE RINGS THE FOLLOWSHIP OF THE RING

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈3〉旅の仲間 下1 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
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指輪の仲間は九人としよう。悪しき九人の乗手どもに対し、九人の徒歩の者が行くのだ。

指輪物語 3』本文より

指輪物語』3冊目。
いよいよ裂け谷での会合。
って会合長っ。
こんなにも濃い内容の日々と会合があったのか。

この9人が揃い、指輪物語の行く先が示されていく様はやっぱり圧巻。

【FT】指輪物語 2 旅の仲間 上2

本→指輪物語
10 /18 2015
指輪物語 2 旅の仲間 上2
THE LORD OF THE RINGS THE FOLLOWSHIP OF THE RING

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈2〉旅の仲間 上2 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
評論社
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しかし用心することは、ためらうこととは別だ。今となっては、あなた方は自分たちだけではけっして裂け谷まで行き着けないだろう。わたしを信用することだけがあなた方に残された可能性だ。あなたは心を決めねばならぬ。

指輪物語 2 旅の仲間 上2』本文より

指輪物語』2巻目。

4人のホビットにアラゴルン、ガンダルフも単独行動。
旅の仲間たちが揃ってきて、指輪を狙う黒の乗り手も登場しどんどん盛り上がる。
ホビットで出てきたトロル像も出たりと前作との関連もさることながら、旅と冒険という色も見えだして序盤の出だしゆっくり気味が一気にファンタジー世界へとダイブさせられたような感覚だった。

10数年前に読んだときにせめて2冊目までたどり着ければ楽しめたかもしれなかったのに。

【FT】指輪物語 1 旅の仲間 上1

本→指輪物語
10 /11 2015
指輪物語 1 旅の仲間 上1
THE LORD OF THE RINGS THE FOLLOWSHIP OF THE RING

J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkin
訳 瀬田貞二田中明子
評論社
新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)
J.R.R. トールキン
評論社
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一つの指輪は、すべてを統べ、一つの指輪は、すべてを見つけ、
一つの指輪は、すべてを捕えて、くらやみのなかにつなぎとめる。

指輪物語 1 旅の仲間 上1』本文より

指輪物語』1巻。

この冒険に出るまでがどんだけのページ数を割いたことか。
そして冒頭のホビットについての考察のページ数の多いこと。
10数年前に読んだときはこれで途中離脱した。

けれどもあれから何度も映画を見て、ホビットの映画が完結する時に読もうと読み始めてみたらなんとも濃いこと。
この世界について、ホビットについてをより深く知り、ガンダルフの英知を垣間見、指輪の力の奥深さを見せられ。
上巻の半分だけでこの濃さとは。

しっかりと指輪物語の世界に浸れていくまでの段階がここにはあるな。

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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