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【ミステリ】死美女の誘惑

メフィスト賞→丸山天寿
03 /08 2014
死美女の誘惑 蓮飯店あやかし事件簿
丸山天寿
講談社ノベルス
死美女の誘惑 蓮飯店あやかし事件簿 (講談社ノベルス)死美女の誘惑 蓮飯店あやかし事件簿 (講談社ノベルス)
(2013/09/05)
丸山 天寿

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ありゃあ人なのか。本当に鬼ではないのか。

死美女の誘惑 蓮飯店あやかし事件簿』本文より


すんげぇ面白い!
1作目から3作目の流れを含みながら、今度は別の主人公、別の事件の短編集。
外から来た医者が美女と死と妖怪がかかわる事件に挑む。

古代中国を舞台にしながら、医術・観察力を用いて化生の者に挑む。
このなんと熱い戦い・知的な戦いか。

もちろん死んだ美女、嫁入りした美女、飛ぶ美女、夢の中の美女。
さまざまにいたが女の影にあったものとはという古典的なミステリの匂いもさせながら、文明の発達していない世界だからこその、信仰・迷信・文化の取り入れ方がもうぐいぐい引き込んでくる。

しかも短編。
ゆえに濃厚。
さらにはラストの少しぞくっとくる余韻も心地いい。
いいもの読んだ。

【ミステリ】咸陽の闇

メフィスト賞→丸山天寿
12 /09 2011
咸陽の闇
丸山天寿
講談社ノベルス
咸陽の闇 (講談社ノベルス)咸陽の闇 (講談社ノベルス)
(2011/08/04)
丸山 天寿

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巫医として戦に加わり敵と戦うのは本意ではありません。しかし、弱者を守るためなら武器をとります。墨子先生は非攻を説かれましたが、防衛力を持たぬ非攻に意味はないのです

咸陽の闇』本文より

秦の時代を舞台にした徐福と彼の弟子たちの話も3作目。

今度は琅邪の町から首都咸陽に場所を移し、誘拐事件と不老不死の謎へと挑む。

秦の国でひそかに進む恐るべき野望。
それを打ち砕こうとかそういうわけではなく、自分たちの巫医として人を救うことにこそ意義を見出して動く彼らがすごくカッコイイ。

もちろんミステリとしての着地点もおもしろいのだ。
しかしそれ以上に彼らが医者でありながらも武力をもち、なにを守るかということを第一に動いていく様がすさまじくカッコよくて爽快感も抜群。
これは前作までも思っていたのだが、前作以上に守るべき対象が現れるのと、シリーズを重ねていくにつれ秦の皇帝の周辺で画策されている野望なんかも考えていくとこれは面白いことになるかもな、と。

時代が時代だけに時代に沿ってはいるのだけれども、ファンタジー要素と冒険要素もどんどん加わっていってページを捲らずにはいられなくなってきたぞ。

【ミステリ】琅邪の虎

メフィスト賞→丸山天寿
03 /04 2011
琅邪の虎
丸山天寿
講談社ノベルス
琅邪の虎 (講談社ノベルス)琅邪の虎 (講談社ノベルス)
(2010/12/07)
丸山 天寿

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人は他人に必要とされている限り生きていかねばならん

琅邪の虎』本文より

琅邪を舞台にしたミステリであり武侠小説でもあるようなシリーズ2作目『琅邪の虎』。

長年生きた虎が人になる。
そしてその虎人に喰われた人もまた彼らの側の人ならぬ者となる。
琅邪の町を襲う虎。

果たして伝説は本当なのか。
それとも人の仕業であるのか。
再び知識や武力をもってして事件の解決へと乗り出していく。


前作よりもよりミステリ。より神秘的な事件。そして猟奇的。
なんだこのパワーアップっぷり。

中国の伝説にある人が虎になるというのを題材にしながら、それをミステリに落としこんでしまう。
秦の時代背景や民衆に軍隊といった要素をてんこもり。
探偵が解決に乗り出すだけじゃなく、町そのものが主人公のような気すらしてくる。

そしてラストの大立ち回りに謎解きも非情に魅力的だった。
読後感もすっきり。
まるで時代劇。
アクションからはじまり謎解きに教訓にエピローグに。

構成が巧すぎる。
典型的なんだけれども、謎の見せ方解決方法が楽しくて仕方ない。

次回作にも期待してます。

【ミステリ】琅邪の鬼

メフィスト賞→丸山天寿
08 /17 2010
琅邪の鬼
丸山天寿
講談社ノベルス
琅邪の鬼 (講談社ノベルス)琅邪の鬼 (講談社ノベルス)
(2010/06/08)
丸山 天寿

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「私は墨者です」残虎は繰り返した。
「私は人の生命を救う巫医です。戦に加わり敵を殺すのは本意ではありません。が、攻めて来る敵とは戦います。弱者を守るためなら私は武器を取ります。防衛力を持たない非攻は意味がないのです」

琅邪の鬼』本文より

第44回メフィスト賞受賞作『琅邪の鬼』。
始皇帝時代の中国の都市のひとつ、仙界に至るもっとも近い場所と言われた琅邪の町での事件が描かれる。

中国武侠小説だーー。
しかもミステリ!
読後感も素晴らしい。
ってかすんごい。
口があんぐり。

この世界観でありながらミステリだと!?

しかもすんごい事件だった。
死んで蘇って外に出て、再び棺の中に自ら戻り死んでいた。

なんだよ、それと言わんばかりの内容。
当時の言葉や職業などなど、見慣れない言葉もたくさんでてくるけれどもすんなり頭の中に入ってくる。
うんちくがすっと理解できるような書き方だったから読みやすかったし。

あぁ、これは、この本は面白い!

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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