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【ミステリ】連続殺人鬼カエル男ふたたび

本→中山七里
10 /20 2019
連続殺人鬼カエル男ふたたび
中山七里
宝島社文庫
連続殺人鬼カエル男ふたたび (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
中山 七里
宝島社 (2019-04-04)
売り上げランキング: 17,223

「たとえ犯罪者であっても、治療する側にとっては単なる患者に過ぎないのだよ」

連続殺人鬼カエル男ふたたび』本文より

中山七里の『連続殺人鬼カエル男ふたたび』。
続編である。

続編だからこその犯人また逃亡というわけでもなく、こうして事件と災禍は引き継がれさらなる連鎖を産んでいくのか、と。
完全に前作を下地にしながらも、あらたな形で昇華してきよった。
前作ありきでだけど圧倒的に面白い。
すげぇいい続編。

【小説】ドクター・デスの遺産

本→中山七里
09 /29 2019
ドクター・デスの遺産
中山七里
角川文庫
ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人 (角川文庫)
中山 七里
KADOKAWA (2019-02-23)
売り上げランキング: 17,899

「これはわたしの背負う罪よ。あなたは関わらなくていい」

ドクター・デスの遺産』本文より

中山七里の『ドクター・デスの遺産』。
刑事犬養隼人シリーズ。

犯人が分かってから先の怒涛の展開。
正義なんてものはただの言葉でしかないことに打ちひしがれるラストまでが、もういい小説読んだな、と。

安楽死問題をこうやってエンターテイメント化するのか。

【ミステリ】ヒポクラテスの憂鬱

本→中山七里
09 /15 2019
ヒポクラテスの憂鬱
中山七里
祥伝社文庫
ヒポクラテスの憂鬱 (祥伝社文庫)
中山七里
祥伝社 (2019-06-12)
売り上げランキング: 8,535

『能力と判断の及ぶ限り、患者の利益になることを考え』ーー教室の入り口に掲げられた「ヒポクラテスの誓い」の文言が頭を掠める。

ヒポクラテスの憂鬱』本文より


シリーズ2作目『ヒポクラテスの憂鬱』。

法医学だからこそのなぜ死んだのか、なぜ亡くならなければならなかったのか。

表面的に見えていた問題と、実際違う本質の乖離っぷりを描いていく様がやっぱこの手のものの面白さ。
加えて連作短編らしい面白さという点もあった。
もはや内部か、すべてを知っている何者かによるリーク。
一体だれが何のためにという柱があり、それぞれの短編としての面白さももちろんある。
作者の技量あればこその、面白い小説ってのはこういうものでしょ感あるな。
面白いからもはやそのあたり何も言えん(笑

【小説】総理にされた男

本→中山七里
08 /18 2019
総理にされた男
中山七里
宝島社文庫
総理にされた男 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
中山 七里
宝島社 (2018-12-06)
売り上げランキング: 7,304

今日ほど日本国民であったことを有難く、そして誇りに思ったことはありません。

総理にされた男』本文より

中山七里の『総理にされた男』。

今度は政治もの。
総理にそっくりな男が、総理の替え玉に、そして総理自身にされていく。

普通の人が総理になったら。
まぁよくありそうな題材だ。
だがしかし、読めば読むほど、総理も議員も、閣僚も人間なのだ。
そしてどんな場面においても決断をしなければいけないという重圧がこれほどまでにあるのかということを感じさせられた。

加えて政治とはなんぞやということもしっかり描いてくれていて、あらためて理解させられた。

【ミステリ】作家刑事毒島

本→中山七里
07 /20 2019
作家刑事毒島
中山七里
幻冬舎文庫
作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)
中山 七里
幻冬舎 (2018-10-10)
売り上げランキング: 29,981

才能の芽は早めに摘み取っておくに限るからね。

作家刑事毒島』本文より

中山七里の『作家刑事毒島』。
これまたえらいもの書いてきたな。

読者も投稿者も編集者も。
被疑者という被疑者がとんでもない奴らばかり。
毒の強さ最強クラスといわんばかりなのに、すさまじいリアリティ感、絶対こいつら存在するだろといわんばかりの描き方。

作家と文壇世界をこれほどまでに気持ち悪くも現実的に描き、それでも作者いわく「こんなものじゃない」というお墨付きがあるという。
なんという世界だ…

【小説】闘う君の唄を

本→中山七里
07 /07 2019
闘う君の唄を
中山七里
朝日文庫
闘う君の唄を (朝日文庫)
中山七里
朝日新聞出版 (2018-08-07)
売り上げランキング: 144,293

ここで逃げて堪るものか--握り締めた拳に力が入る。
自分には果たさなければならない使命があるのだから。

闘う君の唄を』本文より

中山七里の『闘う君の唄を』。

幼稚園の先生というクレーマーと戦う志の高い先生の戦う日誌みたいな物語だったのに、
まさか帯にあった254ページであんだけ意味すら違う、いや、伏線ありまくりの新たな意味を持つ物語がはじまろうとは。

そして中島みゆきの『ファイト!』にインスパイアされたという、戦う君の唄を、戦わない奴らが嗤うだろうというのが、もう見事に表現されてて脱帽。

【本】中山七転八倒

本→中山七里
05 /26 2019
中山七転八倒
中山七里
幻冬舎文庫
中山七転八倒 (幻冬舎文庫)
中山 七里
幻冬舎 (2018-08-03)
売り上げランキング: 224,708

いろいろどうしようもないので、取りあえずエナジードリンクとワインをがぶ飲みする。
窓の外では春雷がいやに激しいが、編集者さんたちのカミナリの方がよっぽど怖い。

中山七転八倒』本文より

中山七里の日記『中山七転八倒』。

これが作家中山七里だ!といわんばかりの強烈な日記。
ここまでしてはじめてあの速筆の中山七里ができあがるのか…
24時間働いているにも等しいし、あらゆる小説、映画を見まくり読みまくりそれを取り込み出力しているかのようだ。

小説を書いて生きるためにはここまでの熱量があってはじめて、ここまでの作家になれるということか。
恐ろしい日記だ。

映画の感想だけの日記とか出たら読みたい。
っていうか、それぞれどう感じ、どう思ったかってもっと読みたいなぁ。

【小説】アポロンの嘲笑

本→中山七里
03 /02 2019
アポロンの嘲笑
中山七里
集英社文庫
アポロンの嘲笑 (集英社文庫)
中山 七里
集英社 (2017-11-17)
売り上げランキング: 196,628

3・11からこっち、心がパンクするほどの悲劇を見聞きした。近しい者を亡くした。近しい者が悲嘆に暮れるのを見た。君もそうだろう。皆が皆、善人じゃなかったかも知れない。それでも命を奪われる理由なんてどこにもなかった。

アポロンの嘲笑』本文より

中山七里の『アポロンの嘲笑』。

え。
こんな真摯に311を語るのか。
ほぼ9割がその時の現状、直後、そして福島県外の反応など。
ほんとほぼほぼこれ。
そしてあとの1割が小説としての面白さをぐっと高めてる。
殺人犯の逃亡。その逃亡の本当の目的。
追う者と追われるもののストーリーの緊迫感と手に汗握る逃亡者の真の目的が判明してからの展開。
よくもまぁそれと地震直後の福島を重ねたなぁ。
巧い。

【ミステリ】恩讐の鎮魂曲

本→中山七里
08 /19 2018
恩讐の鎮魂曲
中山七里
講談社文庫
恩讐の鎮魂曲 (講談社文庫)
中山 七里
講談社 (2018-04-13)
売り上げランキング: 17,218

「お前の贖罪の仕方と俺の贖罪の仕方が違っていただけの話だ。そう深刻に考えるな」

恩讐の鎮魂曲』本文より


御子柴礼二シリーズ3作目『恩讐の鎮魂曲』。

あの、あの御子柴がっ。
まさかの人間的な成長というか良心が芽生えたというか。

少年院の恩師の弁護によって過去と向き合うところからまさか、あの勝利を勝ち取るためにはどんなことでもする御子柴の変化が見られようとは。

過去と絡めるための罪と向き合う物語というのもぐっとくるけど、今回の判決を迎えるまでの登場人物の無駄のなさ。
ここまで彼らを物語でかきまわし使いまくるか。
さすがだな。これがストーリーテラーというやつか。

【小説】嗤う淑女

本→中山七里
06 /30 2018
嗤う淑女
中山七里
実業之日本社文庫
嗤う淑女 (実業之日本社文庫)
中山 七里
実業之日本社 (2017-12-05)
売り上げランキング: 110,676


あの男は見誤ったのだ。自分には美貌と知恵と行動力と、加えて自由がある。

嗤う淑女』本文より

中山七里の『嗤う淑女』。

おそろしい女だ。
冒頭の少女の頃の殺人なんてまだまだ序の口だった。
すべての事件の繋がりから見えてくる本性のぞわっとする怖さ。
そして、なんだろう。
中山七里がこの強烈な印象を残す女をそのまま放っておくわけがないという期待感。
どこかしらのシリーズで再登場しそうな不気味さに期待したくなる。

【ミステリ】ハーメルンの誘拐魔

本→中山七里
04 /22 2018
ハーメルンの誘拐魔
中山七里
角川文庫
ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人 (角川文庫)
中山 七里
KADOKAWA (2017-11-25)
売り上げランキング: 52,191

「確かに女の勘というのは大したものだな」
「えっ」
「しかし俺だって、男の嘘を見破るのはなかなかのものだぞ」

ハーメルンの誘拐魔』本文より

刑事犬養隼人シリーズ『ハーメルンの誘拐魔』。

これは70億の身代金とれますわ、っていう説得力。
犯人側の用意した誰を誘拐し、誰に身代金を要求するのかという相当クレバーなやり方。
対抗するは男の嘘を見破る犬養と、今回のパートナーは女の勘を武器に動く刑事。
このコンビのやりとりもまた面白いものだった。
キャラクターが活きていて、核となる圧倒的なまでに劇場型の誘拐事件。
思わず一気に読んだ。

【ミステリ】どこかでベートーヴェン

本→中山七里
12 /02 2017
どこかでベートーヴェン
中山七里
宝島社文庫
どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
中山 七里
宝島社 (2017-05-09)
売り上げランキング: 55,688

凡人がどれだけ努力し、どれだけの涙と汗を流そうとも、決して頂点に届かない最後の一歩。生まれながらにして神様から与えられ、本人だけが無自覚な宝物--岬はそれを持っているのだ。

どこかでベートーヴェン』本文より

シリーズ4作目にしてエピソード0『どこかでベートーヴェン』。

岬洋介最初の事件にして高校時代のエピソード。
高校という青春ものであり、このシリーズが持つ音楽もの、そして過去編という構造。
こんだけでどれだけエンターテイメントだよと思っていたら、ちゃんとミステリだし、友情ものだし、そしてなにより天才の孤独と孤高さをこんだけ密度濃く描きよった。
全部入りの最高のエンターテイメント小説じゃないか。

【ミステリ】テミスの剣

本→中山七里
07 /29 2017
テミスの剣
中山七里
文春文庫
テミスの剣 (文春文庫)
中山 七里
文藝春秋 (2017-03-10)
売り上げランキング: 28,887

刑事さんを前に言うことではないのでしょうが、殺されていい人間なんて一人もいないというのは子供の戯言でしかない。世の中には屠られるべき人間、おめおめと生きていてはいけない人間が確実に存在する。

テミスの剣』本文より

中山七里の『テミスの剣』。
司法だから御子柴ものかなと思いきや、そうではなかったがおそろしく面白い小説だった。

冤罪をテーマにしながら、様々な視点から冤罪というテーマを描いていく。
ミステリとしても最高に面白い謎と真実を明かしてくれるし、その真実のさらにもっと先へ先へと明かしていく手法に仰天。
びっくりだ。
また冤罪を描くための被害者、家族、刑事に検事に裁判官に真犯人。
さまざまな視点からその正義と贖罪の描き方を深くまで描いてきた。
その文章に飲み込まれ、それゆえか気付いたら読み終わってた。
濃い!
あまりに濃い読書体験だった。


ん。
今にしても思ったが今回の渡瀬刑事が影響を受けたあの裁判官、静さんって静おばあちゃんかよ!
ああ確かに裁判官で引退してって「静おばあちゃんにおまかせ」でやってて、思えば冤罪についてえらく語っていたような。
冤罪事件が裁判官にも暗い影を落とすとか言ってたのは今回の事件か!

【ミステリ】ヒポクラテスの誓い

本→中山七里
10 /01 2016
ヒポクラテスの誓い
中山七里
祥伝社文庫
ヒポクラテスの誓い (祥伝社文庫)
中山七里
祥伝社 (2016-06-15)
売り上げランキング: 7,206

「あなた、死体はお好き?」
真琴はそう訊かれて返事に窮した。

ヒポクラテスの誓い』本文より

中山七里の『ヒポクラテスの誓い』。
法医学教室もの。
冒頭からしてそうとう魅力的。
一行目でこれは面白い小説だと思わせてくるのが中山七里の魅力だなと思う。

死体から浮かび上がってくる真実といえばよくある小説やドラマだけれども、小説ならではの情感と慣れからくるプロへと一歩一歩進む主人公の成長も見て取れる。
というかさぁこれからだ。ここからこの子の本当の法医学教室での日々がはじまるというところで終わりよって。
続きがやたら気になる本だった。

【ミステリ】静おばあちゃんにおまかせ

本→中山七里
09 /11 2016
静おばあちゃんにおまかせ
中山七里
文春文庫
静おばあちゃんにおまかせ (文春文庫)
中山 七里
文藝春秋 (2014-11-07)
売り上げランキング: 210,893

冤罪だけは作っちゃ駄目なのよ。無実の人の人生はもちろん、真相究明の芽も摘んでしまう。それだけじゃないわ。冤罪はね、事件に関わった捜査員や検察官、そして裁判官にも暗い影を落とす。

静おばあちゃんにおまかせ』本文より

ゆるふわ系ミステリに見えるタイトル『静おばあちゃんにおまかせ』。
だがしかし、作者は中山七里だ。
検事モノをがっつりやってきただけに、元検事、いまは退官のおばあちゃんを安楽椅子探偵に、両親を飲酒運転の車に殺された孫と平凡な警察官のコンビで送るガチミステリ。
そして社会派の問題もこれでもかとやってのける。
なにが正義なのか、検事は何を信念にもって行動しているのか。
悪と戦い、法律の中で葛藤する生き様がすげぇよおばあちゃん。

【ミステリ】追憶の夜想曲

本→中山七里
07 /24 2016
追憶の夜想曲
中山七里
講談社文庫
追憶の夜想曲 (講談社文庫)
中山 七里
講談社 (2016-03-15)
売り上げランキング: 5,643

「弁護人、わたしも同感です。いったい、あなたは何を証明しようとしているのですか」

追憶の夜想曲』本文より

御子柴弁護士第2弾「追憶の夜想曲」。
おいおい。まさか2作目が出ようとは。
今回もガンガンいくぜ。
この男は何をたくらみ、何を証明し、何を得ようとするのか。
殺人を犯した弁護士だからこその人の心理の奥の奥まで抉りだす。

今回の自供すらもしている女の弁護から次々に滲みでてくる悪意の塊。
くっそ面白かった。
圧倒的不利からの逆転といえば聞こえはいいが、暴き出すは最悪ともいえるげっそりする読後感。
だがここまで二転三転と意外すぎる結末まで至る伏線もまたたまらなく楽しすぎる。

【ミステリ】ヒートアップ

本→中山七里
10 /31 2015
ヒートアップ
中山七里
幻冬舎文庫
ヒートアップ (幻冬舎文庫)
中山 七里
幻冬舎 (2014-08-05)
売り上げランキング: 161,457

「最初に呉越同舟と言ったのは誰だ。今更、勝手なことを言うな」
「あんたは…馬鹿だ」
「前から知っている」

ヒートアップ』本文より

ヒート…麻薬…。
あれ、どっかで聞いたような。って『魔女は甦る』のあれか。
なにげに作品間でリンクもしてあるヒートたる闘争心を増し、恐怖感がまったくなくなるという兵器ともいうべき薬をめぐって麻薬取締官とヤクザのふたりの相棒もの。

なげそんな相対するふたりが手を組むのか。
その過程も面白いのだけれども、互いの違う価値観を持ちながらハイスピードで進む捜査と弾丸飛び交うダイ・ハードばりの銃撃戦。
それに加えてミステリ成分すらも加えてくるんだからなんなんだよ、これ。
面白いとしか言いようがないじゃないか。

相棒ものに、火薬分に、逃走劇に、対決と謎解きと。
満腹。

【ミステリ】スタート!

本→中山七里
08 /02 2015
スタート!
中山七里
光文社文庫
スタート! (光文社文庫)
中山 七里
光文社 (2015-02-10)
売り上げランキング: 44,432

小森がにやにや笑いながら差し出したのは一編の脚本だった。
タイトルは『災厄の季節』。
「とりあえず、それが決定稿だ。読んでおいてくれ」

スタート!』本文より

中山七里の『スタート!』。
『災厄の季節』の映画を撮影していく話かよ。
思わず爆笑。
あんなんどうやったって日本ではやれないことばかりじゃないか。
と思ったら作中で案の定。
そして映画の、特にこけた映画のコメンタリーなどで製作と監督の軋轢とか、製作と俳優の所属事務所とのお金のやりとりのいろいろとか。
あらゆる災厄が降りかかっていく。
それを乗り越えていく様が爽快だった。
映画好きにはたまらん。
そして『カエル男』を読んでいたらなお楽しめるときたもんだ。

ミステリ部分?
あったけど、もはやそれよりも映画撮影のどたばたが楽しすぎた。

【ミステリ】切り裂きジャックの告白

本→中山七里
06 /06 2015
切り裂きジャックの告白
中山七里
角川文庫
切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 (角川文庫)
中山 七里
KADOKAWA/角川書店 (2014-12-25)
売り上げランキング: 41,937

「あなたはどんな理由で、脳が死んだからといってその人自身が死んだと言えるんですか。どんな段階で人の死を宣告できるんですか。それを決めるのは人間じゃありませんよ」

切り裂きジャックの告白』本文より


切り裂きジャックの告白』。
なぜ切り裂きジャックを名乗る人間は時間がかかり危険も増大する臓器を抜き取る殺人を繰り返すのか。そしてわざわざ犯行声明すら出すのか。
実にミステリの題材として面白いのに、その結論を社会派ともいる誰にも答えが出せない現代の問題をテーマにした問題に着地させるとは。
作者は天才か。

ドビュッシーからはじまり、こんな作家に成長するとは予想だにしなかったなぁ。

【ミステリ】魔女は甦る

本→中山七里
05 /24 2015
魔女は甦る
中山七里
幻冬舎文庫
魔女は甦る (幻冬舎文庫)魔女は甦る (幻冬舎文庫)
(2013/08/01)
中山 七里

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ある日、何の予告もなくかけがえのない人を殺された人の気持ち、分かる?

魔女は甦る』本文より

親からおすすめの本を送ってきてもらうが、最近中山七里ばっかりだなぁと思ったら今度もだったか。

魔女は甦る』。
まさに魔女。
薬を調合する。そしてその研究者。
それが八つ裂きにされて殺される。
そんなショッキング極まりない殺人事件はミステリとして展開し、予想もしない方向へと転換しよった。
アクションか、それともホラーか。
生きるか、それとも殺されるのか。
なにをどうやったとしても決してハッピーエンドではなかったし、まだまだ展開しうる最悪の展開すら予想できる。
なんだこの面白い展開を次々と。
ミステリの範疇を余裕で越えてくるのを次々に出してくる作家だな…

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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