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【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説8

コミック→金田一少年の事件簿小説
05 /12 2013
金田一少年の事件簿 小説8
邪宗館殺人事件

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(8) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(8) (講談社漫画文庫)
(2013/04/12)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

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離れていても"仲間"だ、おれたちは。

『邪宗館殺人事件』本文より

金田一少年の事件簿』文庫第2期完結。
1年と4か月の間楽しめた。
懐かしい事件たちをほぼ毎月読めたわけだし。
最後を飾るのは12年ぶりの復刊。
文庫化にしても遅すぎるわー(笑
だけど、これでしっかり保存できそう。

『邪宗館殺人事件』。
雪影村のように金田一と昔の仲間たちの話。

館もので、館が重要な役割を果たすし、昔の仲間たちというノスタルジーにも浸れる。
そこになかなか入っていけない美雪や美雪に嫉妬する金田一が昔軽井沢で出会った天才少女なんかも見もの。

うーん。
見ものなんだけどな…
トリックであったり、犯人が判明するところがなんか心にぐっとこない。

小説でしかできないことと、どちらかといえばマンガ的な方が面白そうというのが混ざっていて、なんていうか惜しい話なんだよなぁ。

久々の長島警部の登場は嬉しい。

【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説7

コミック→金田一少年の事件簿小説
04 /27 2013
金田一少年の事件簿 小説7
殺戮のディープブルー

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(7) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(7) (講談社漫画文庫)
(2013/03/12)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

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こんな奴らに、負けるな。
知恵を振り絞って、この場を切り抜けてみせろ。
ハジメは、もちあげた手をそっと胸に当てると、自分に向けて言い聞かせた。

『殺戮のディープブルー』本文より

文庫の中でもっとも分厚いものが出てきた。
まさか2冊分をしっかり合法にしてしまうとは予想外。
劇場アニメ版の原作だけれども、トリックもストーリーもまた違う『殺戮のディープブルー』。

ダイ・ハードを作中でも引き合いに出していたけれども、リゾートホテルに立てこもったテロリストと戦う金田一くん。
事件が起こって解決してというのとはまた違う。
テロリストと頭脳で戦いながら、外では明智警視が外から行動し、もちろん剣持のオッサンも外から支援していく。

事件の中と外と事件は進行していく。
このいつもと違うあたりが、なんとも刺激的。

それだけじゃなく、もちろんテロリストとの戦いと逃亡劇もそうだけれども、金田一少年の事件簿ならではのトリックや解決編もしっかり存在している。

違うけれども正統派の金田一っていうのがいいんだよな。

残る小説版の文庫は1冊か…。

【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説6

コミック→金田一少年の事件簿小説
03 /24 2013
金田一少年の事件簿 小説6
雷祭殺人事件

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(6) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(6) (講談社漫画文庫)
(2013/02/08)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

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なあ、お前。
お前の最後の二週間は、どうだった?
楽しく歌えたかよ。
満足して、逝けるかよ。
なあ……。

『雷祭殺人事件』本文より

おぅ……
切ないというかやりきれない。

足跡の謎と、大量のセミの抜け殻が遺体にかぶせられてた謎。
そして雷が幻想的な効果を生み出す田舎の町の祭りの中での事件。
読む前はそれくらいのことしか覚えてなかったし、ほぼ記憶から抜け落ちてた事件だったんだけど。

まさかこんなにインパクトのある事件だったとは。

当時はもうノベルスを買うのをやめてた。
やめて中古で安く買ったのを覚えてた。
いや、もうだって短編集と被ってる話が2つも入ってるじゃないか、と。
1冊にそんなにおまけがあったらなんか損した気分になる、そんなふうに当時は思ってた。

いやいや、こんだけのメインの話が収録しているなら、それだけでも十分じゃないか。


収録話:
・「雷祭殺人事件」
・「共犯者X」
・「迷い込んできた悪魔」

【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説5

コミック→金田一少年の事件簿小説
03 /03 2013
金田一少年の事件簿 小説5
上海魚人伝説殺人事件

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(5) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(5) (講談社漫画文庫)
(2013/01/11)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

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「――おれを信じてくれ! おまえと共に駆けずり回ったこの一日で、おれはいくつかの糸口をつかんだ。もう少しで、真相にたどりつけるかもしれないんだ。いや、必ずたどりついてみせる。そしてぜったいにおまえを助けてみせる! そうとも――」

『上海魚人伝説殺人事件』本文より

小説5弾目。
堂本剛版の金田一少年の事件簿劇場版の原作。
あの頃ローラーブレードが流行ってて、クライマックスシーンで上海をローラーブレードで走ってたなー。
懐かしい。

そんなシーンはこの原作にはないけれども、金田一少年がはじめて海外へ渡ったエピソードであり、
映画化を意識してミステリ部分もあり、アクション部分もあり、今回のゲストキャラとの友情あり。

エンターテイメントに相応しい1冊になっていたかと思います。
ので、逆に印象があんまり残っていなかった1冊だったかもしれん…。
そういや、この本は読み返さなかったような気もする…

しかし、この上海魚人伝説が本当に活きてくるのはやっぱり「金田一少年の決死行」だよな。
登場人物も被っているし、このエピソードにあるシャオロンとはじめとの逃避行があってこそのあの決死行なんだよな。

【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説2

コミック→金田一少年の事件簿小説
02 /02 2013
金田一少年の事件簿 小説2
幽霊客船殺人事件

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(2) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(2) (講談社漫画文庫)
(2012/06/12)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

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「――負けるわけにはいかないさ。名探偵といわれたジッチャン――金田一耕助の名にかけて!」

『幽霊客船殺人事件』本文より


思えばこれがはじめて出会った金田一少年の事件簿だった。
そして一番読み返してる小説だろう。
これを読み、マンガに手をだし、堂本剛のドラマを見て、映画も見に行き、アニメもしっかり見て、と。
ああ。
懐かしい。

マリー・セレスト号という世界に残る謎の事件をバックグラウンドに、マンガ版の悲恋湖とも繋がりがあるストーリーもよく、
もちろん金田一一という探偵役と、彼を支える美雪。
さらには心強い味方であり戦友のような剣持警部も出演している。

そして舞台は船の上。
どこにも助けは届かない。
こんな場所での犯人と探偵の論理の一騎打ち。
これが楽しくないわけがない。

思い出補正は多々あるとは思うけれども、やっぱり金田一の中でももっとも好きなエピソードだ。

【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説4

コミック→金田一少年の事件簿小説
01 /14 2013
金田一少年の事件簿 小説4
鬼火島殺人事件

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(4) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(4) (講談社漫画文庫)
(2012/12/12)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

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考えることを放棄してはならない。
それが、祖父の教えだったのだ。

『鬼火島殺人事件』本文より

ここからが売れなかったノベルスの刊行。
なにげにこれもマガジンノベルスで2回も本になってるんだが。
ああ。せめてあの時講談社ノベルスで再販していたら、もう少し違ったものになったろうに。
講談社ノベルスとマガジンノベルスで再販ってなぜ同じ形態で再販しないのかと不思議に思ってたもんなー。
今回は漫画文庫という同じ叢書で刊行ということで集め甲斐もあるってなもんです。

孤島の殺人事件。

しかも密室から一瞬にして死体が消えるという、まさに一点のみで勝負をしかけてきたこの鬼火島殺人事件。

最初のプロローグから最後の犯人確定に至るまで伏線という伏線の張り方が実に見事。
オカルトも実際のトリックも織り交ぜながら、すべての伏線を回収して実にスッキリする話だと思う。

でもそこだけなんだよなー。
あっと言わせるトリック。
確かにあっと言えそう。
でも、こう、この死体と犯人の消失トリックに焦点を当てすぎてて…

もうちょいマンガとは違う新しさが欲しかった。


そしてやっぱりマンガよりももっともっとある意味健気でウブでなんとか美幸にアタックしようと色々画策する金田一くんを見てニヤニヤできるのでした。

【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説3

コミック→金田一少年の事件簿小説
11 /25 2012
金田一少年の事件簿 小説3
電脳山荘殺人事件

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫)
(2012/09/12)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

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ハジメは、自分の告発が最終段階に入りつつあることを知った。
あと少しだ。
もうじき、『切り札』を叩きつけてやる。
ハジメは、高揚感をこらえながら続けた。

『電脳山荘殺人事件』本文より

時代は流れに流れて2012年。
1996年だったんだよな、これを最初に読んだの。

あれから講談社文庫になり、講談社ノベルスでも出て、そして今度は講談社漫画文庫ときたもんだ。
傑作。
じゃなきゃ、何度も復刊だったりはないだろうし、ね。

そもそもこの匿名の事件というのがまた面白い。
そして登場人物たちもミステリマニア。
当時すごく斬新だったし、匿名で行われるパソ通のオフラインパーティーを舞台に繰り広げられる連続殺人。
果ては犯人との対決もかなり盛り上がる。

金田一の小説も3冊目ということもあって、実にノリにノっていた頃だし、ミステリとしてもかなり昇華されてきたころでもある。
特に漫画描写のような小説であった1冊目、そして2冊目を経て、独自のスタイルになっていたのがこの電脳山荘じゃなかろうかとすら思う。

ハジメの推理における葛藤や、追い込み方、殺人事件に遭遇して何を思っているか。
漫画からはわからない描写がこれでもかと出てくる。
これで余計に金田一のことが好きになったもんなー。


パソ通という言葉しかり、オフラインパーティーしかり、なんだかすごく懐かしい気分で再読できたと思う。

【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説1

コミック→金田一少年の事件簿小説
10 /27 2012
金田一少年の事件簿 小説1
オペラ座館 新たなる殺人

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(1) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(1) (講談社漫画文庫)
(2012/03/09)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

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「『オペラ座館』よ…」
ふと、ハジメの胸に、奇妙な感動がこみ上げた。それは、懐かしい故郷にたどり着いたような、二度と戻りたくない地獄に突き返されたような、不思議な感覚だった。
この感覚がなんなのかを、ハジメは本能的に理解していた。
それはおそらく、不吉な予兆だった。

『オペラ座館 新たなる殺人』本文より


金田一少年の事件簿』小説の1冊目。
2回目の買い直し。
だが、これでいい。
講談社文庫版の時には結局3冊目までしか出なかったし、新装版のときはなぜか1作目と4作目だけだったし、講談社ノベルス版も2~3冊目だけだったし、全部そろうのを待ってた。
まさか15年ほどかかるとは思わなかったけど。

漫画1作目の続編であり、新しい物語。
漫画原作だけれども、しっかりとしたミステリであり、キャラクターたちも生き生きと怪しく描かれるので、ものすごくミステリに適してた。

だからか。
だから金田一は小説から入ることができたのか。
そしてミステリ読みへとずぶずぶと入り込んだ、と。

小学生の時にこの本を読んだ時にトリックに驚き、いま読んでみると劇団員の人間関係のドロドロ具合になんともいえない感覚を抱き、また金田一くんの美雪に対するいろいろマンガでは表現しきれない表現にニヤニヤ。

こんだけ時間が経ってから読み返すとこんなにも面白いものなのか。

また、いまでは有名になったアンドリュー・ロイド・ウェーバー版の『オペラ座の怪人』とはまた違い、どちらかというと原作だったり、非常にダークな映画『オペラの怪人』に近い雰囲気の物語をベースにしたところも惹かれるねぇ。

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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