The World Is Made Out Of Entertainment
本や映画・ドラマ・アニメの感想などを書いてる日記blog。
【ラノベ】俺に撃たせろ!
火浦功
イラスト:今掛勇
徳間デュアル文庫
![]() | 俺に撃たせろ! (徳間デュアル文庫) (2001/11) 火浦 功 商品詳細を見る |
俺の名は、アルツ・ハマー。
『俺に撃たせろ!』本文より
この都市の正義と平和を、一手にひきうけている男だ。
たぶん、そのはずだ。
すちゃらかハードボイルド。
90〜92年に連載された『アルツ・ハマーへ伝言』を改題加筆修正し01年に番外編を追加し出版。
たまに火浦功を読み返したくなります。
だって新刊という新刊出ないし(笑
ハードボイルドを貫いている。
言動しかり、秘密の情報屋の存在やその駆け引き。
そしてなにより命をかけた依頼。
普通ならここでハードボイルドの世界に陶酔できるんだけれども、どこかにオチがついてまわる。
そのすちゃらかっぷりを読むと火浦功の世界だよなぁと思える。
こういうのが読みたいのだ(笑
特にこの『俺に撃たせろ!』のオチは素晴らしいと思う。
そういえばあの事件は一体どうなったんだ!?と思えること必至であると思う。
【ラノベ】クリスマスのぶたぶた
矢崎存美
イラスト:あいみあさ
徳間デュアル文庫
![]() | クリスマスのぶたぶた (徳間デュアル文庫) (2006/12) 矢崎 存美 商品詳細を見る |
「すごいね、ほんとにいたんだね、サンタクロース」
『クリスマスのぶたぶた』本文より
おじいさんじゃなくて、ちっちゃなぶたのぬいぐるみで、ソリじゃなくて車に乗ってても? あたしたちに何もプレゼントをくれなくても?それでもサンタクロースって思える?
そうだ。雪合戦なんてしているひまはない!
「どっち行ったの!?」
ぶたぶたシリーズ…何冊目だろ。
まぁとにかく『クリスマスのぶたぶた』文庫版。
文庫版は短編「12月27日」を追加。
装丁からしてもものすごく愛されてる作り方されてる本だよなぁ。
ページをめくることすら楽しい本。
いつものようにぬいるぐみのぶたぶたさんがみんなのところを訪れて、
なにか暖かいものを心に残してくれる話がいくつも入ってます。
なにより今回はサンタ役としてのぶたぶたさん。
想像しただけでかわいすぎるんですが(笑
いつも以上にほんわかできる内容。
文字数も少ないし、読みやすいし、イラストも随所に入っている。
だから子供に読ませるもよし、プレゼントにも適した本のように思えます。
これで徳間デュアル文庫版はすべて読了。
次は光文社文庫版を読むぞ。
タグ : クリスマスのぶたぶた 矢崎存美 あいみあさ 徳間デュアル文庫
【ラノベ】微睡みのセフィロト
Suspended Sephiroth
冲方丁
表紙イラスト:伊藤真美
徳間デュアル文庫
![]() | 微睡みのセフィロト (徳間デュアル文庫) (2002/04) 冲方 丁 商品詳細を見る |
涙が溢れた。泣きながらも、どこかで心は晴れていた。許すという言葉が、少しずつ胸中に広がり、やがて、あの花の香りとともに、再びパットの心を満たすようだった。
『微睡みのセフィロト』本文より
冲方丁の中篇『微睡みのセフィロト』を再読。
イラストはピルグリム・イェーガーの伊藤真美。
デュアルノヴェラという徳間デュアル文庫のワンコイン文庫。
なので短め。
だが、これに関しては短い物語だけれどもものすごく濃い。
確かにデュアル文庫という性質上いわゆるライトノベルを卒業したような人向けのものだが、ここまで作りこまれた世界観の中篇だとある意味引く(笑
ハードなSF。
それでいてハードボイルドを貫いている。
なんというかSF初心者お断りな雰囲気すら漂っている。
それだけ世界観がしっかりしすぎているとでも言うんだろうか。
読者が世界へ入る込むための導入部分なんてなく最初から最後までフルスロットル。
そんな感じのSFです。
まず第6感のようなものを持つ超感覚者たちといわゆる人間との戦いがあった。
戦いが終結し、再び両者は歩み寄るが亀裂は当然残る。
家族を殺された人間の捜査官と感覚を持つ少女が政府の要人を救う作戦に参加する。
その過程で互いの不信を信頼に変えていき、真相に近づくにつれ捜査官は家族を殺されたときの真相も知ることになる。
主人公の捜査官がハードボイルドを貫いているがゆえに、ラストの一気に感情を溢れさせる描写がスゴイ。
うまいこと読み手がどうクライマックスにたどり着くかを予想していたかのような書き方だよなぁ…
あとは後の冲方丁が描く戦闘シーンの前身のようなものも感じられる戦闘描写も見ものかと思います。
【ラノベ】BLOODLINK 6
雪花 <下>
山下卓
イラスト:HACCAN
ファミ通文庫
![]() | BLOODLINK 雪花〈下〉 (ファミ通文庫 や 1-1-6) (2008/04/28) 山下 卓 商品詳細を見る |
銃口の先に見える顔はそれでも懐かしく、暖かかった。引き金にかかった右手のひとさし指はみぞれ混じりの雨に濡れてかじかんでいた。僕らを隔てた距離は五メートルもなかった。でも、その距離はもはやなにをしても埋めようもないくらい遠かった。
『BLOODLINK 雪花 <下>』本文より引用
『BLOODLINK』最終巻。
最終巻というよりも第一部完結編といった方が正しいかな。
ついに一つの大きな謎が解かれてカズシとカンナの物語に一区切りがついた。
小さな物語が終わり、ここからたぶん大きな物語が開始されるんだろう。
ようやくこの物語がはじまった当初からのもやもやというか「ん?」と思わされる疑問に対しての答えがあったことが最大の収穫かなと思う。
完結ということはせず、次に期待をせざるを得ないラストだったので期待。
実に壮大なプロローグだったな…
【ラノベ】スクールランブル〜恋、知り染めし頃に〜
ときたひろこ
監修・イラスト:小林尽
マガジンノベルス
![]() | School Rumble ―恋、知りそめし頃に― マガジン・ノベルス (2006/04) ときた ひろこ、小林 尽 他 商品詳細を見る |
そうだ。思い出した。
『スクールランブル〜恋、知りそめし頃に〜』本文より
俺はこの漫画を完結させて、一人前の男になる! そして天満ちゃんに告白するんだ!
待ってろよ、天満ちゃん!
「すべては天満ちゃん、君の為に!」
『スクールランブル』小説版1作目。
総集編のような、これまで起こった出来事を各登場人物の一人称で語るという内容。
こうやって読むとスクランって登場人物多いな。
その多いキャラをすべて一人称でもう一度語りなおすというのだから、いろんなキャラにさらに愛着ってわいたかもしれない。
特に普段端の方で活躍してる吉田山とかマカロニとか。
吉田山に至っては西野や菅とバカやる前の中途な時期だけに、「おまえこんなセカイこと考えてたんかよ(笑」ってな具合に。
マカロニがハリーとつるむようになったエピソードも面白かった…が話が8割増しくらいで語られるように感じられるのはやっぱりマカロニ個人の口から語られてるからなんだろなー(笑
【ラノベ】IX(ノウェム)
古橋秀之
イラスト:松竜
電撃文庫
![]() | IX(ノウェム) (電撃文庫) (2003/02) 古橋 秀之 商品詳細を見る |
街道を飛ぶように走りながら、鬼の腕が、九郎の体が、渦輪槍の回転部が、それぞれに強力な電気を放った。その周囲に白い霧のような雲気が生じ、背後にうねり流れた。まるで、長大な体を持つ一匹の龍が、身をくねらせながら駆けていくようだ。
『X(ノウェム)』本文より
ブラックロッドの古橋秀之による『X(ノウェム)』。
武侠もの。
なんというスピード感と激突感。
力と力、技術と技術がぶつかりあう様がすんごい迫力だった。
ようやくこの文体からイメージが想像できるようになってきたところで終わってしまったのが残念。
もともと中国武侠映画(HEROとかPromise)や香港格闘映画(酔拳とかOnce Upon a time in Chinaなど)が好きだったためこの手のものは結構問題なく入り込めるんだけども、そういう映像を見たことがない人はこの本をどう見るんだろう。
というか想像可能な世界なんだろうか、とはちょっと思った。
【ラノベ】かしまし
駒尾真子
原作:あかほりさとる
イラスト:桂遊生丸
キャラクター原案:犬上すくね
電撃文庫
![]() | かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~ 電撃文庫 (2006/01) 駒尾 真子、あかほりさとる 他 商品詳細を見る |
女の子としての一日は意外と普通だった。僕は変わってしまったけれど、僕ではない別人になったわけではなかった。それがかえって奇妙に感じられて、僕の心に隙間を作る。
『かしまし』本文より
TVアニメ化もされた『かしまし』のノベライズをいまさら読んでみた。
宇宙人によって男の子から女の子にされてしまった主人公。
今までとは違う女の子としての生活。
好きだった女の子との関係は一体どうなるのか。
ものすごく純粋すぎて逆にそこはかとないエロスを感じます(笑
それくらい描写が細やか。
男性視点の作家じゃあこうはいかないんだろう、きっと。
特に恋愛の描写というか友情の描写が絶妙だった。
恋人同士といえども決して入り込めないような一つの境界線。
いわゆる女の子の輪の中の空気っていうのをひしひしと感じた。
これかっ。
この空気があの輪の中の空気なのかっ(笑
男の子が女の子になる話ということか主人公を「オネニーサマ」と慕う宇宙人が出てくるわけだけど、「オネニーサマ」って(笑
うわー。
もーなんという懐かしい単語だ。
「MAZE☆爆熱時空」のミルじゃないか(笑
もうあの作品も10年前のになるんだよなぁ。
懐かしさも感じるわけだ。
【ラノベ】BLOODLINK 5
雪花 <上>
山下卓
イラスト:HACCAN
ファミ通文庫
![]() | BLOODLINK 雪花 <上> (ファミ通文庫 や 1-1-5) (2008/02/29) 山下 卓 商品詳細を見る |
「俺たちは愛する人間と一緒に生き残る道を探している。そうだろ?」
山下卓『BLOODLINK 雪花 <上>』本文より引用
3年半ぶりの『BLOODLINK』本編。
最終話上巻。
もしかしたら最後の話は読めないのかもしれないと思っていた矢先ついに出た。
まさか本当に読めるときが来るとは。
しかも下巻は4月発売でほぼ決定。
さらにその後に小学館のスーパークエスト文庫で出ていた『果南の地』がリメイクが出るらしいときた。
まさかまさかの嬉しいニュースだ(笑
本編のほうも着実にラストに向かっているのが手に取るように分かる。
ってかラストが近いよっっ!?
感染したカンナは果たしてどうなるのか。
八神さんの思惑は果たされるのか。
そして何よりついに目の前の決して幸せには至ることはないという現実に立ち向かったカズシは最後に一体なにを目撃するのか。
震えながら下巻を待ちます(笑
【ラノベ】召喚教師リアルバウトハイスクール 16
雑賀礼史
富士見ファンタジア文庫
![]() | リアルバウトハイスクール 16―召喚教師 (16) (富士見ファンタジア文庫 66-25) (2008/02/20) 雑賀 礼史 商品詳細を見る |
「他人事として想像してみたまえ。飛鈴君のような美人が献身的に尽くしているというのに、それをさも当然のように享受しながら何ら見返りを与えようとしない傲岸不遜な男がいたとして――どう思うかね?」
雑賀礼史『召喚教師リアルバウトハイスクール 16』本文より引用
『召喚教師リアルバウトハイスクール』いつのまにやら12周年の16巻目。
そろそろ最終局面。
1巻からずっとそのままにされていた伏線もついに回収に入った。
ついに慶一郎が動き出した。
まさにそんな巻だった。
ってか本編おもしろいじゃないか!?
レイハや飛鈴が本編入りしてまだ数巻ごたごたしながら進むんだろうな、と思っていたら急にラストスパート。
前巻までのラストが近いハズなのにさっぱり進まないように思えた内容はまったくなんだったのかとすら思える(苦笑
途中でこのリアルバウトの設定が1996年ということに気づいてびびった。
そんな前だったの!?
確かにいろんな携帯やらそういった先端機器はまったく出てこないよな。
レイハの検索システムについても超最先端みたいな描かれ方なんだよな…
確かに90年代半ばだ、これは。
あと数巻なんとしても最後まで見届けます(笑
【ラノベ】沈黙ピラミッド
沈黙ピラミッド
上遠野浩平
イラスト:緒方剛志
電撃文庫
![]() | ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド (電撃文庫 か 7-21) (2008/01/10) 上遠野 浩平 商品詳細を見る |
人は……ほとんどの人は一生かかっても、上にも下にも行けない。ものすごい達成感とか、どうしようもない絶望とか、そういった上下の起伏のどちらでもないような、中途半端なところをふらふらして、一生を終えるのだ。
上遠野浩平『沈黙ピラミッド』本文より引用
随分久しぶりのブギーポップシリーズ。
友情とは恋愛とは世界とは生とは死とは。
そんな漠然としながらも答えられない数々の疑問を通り過ぎながらも、時間は止まることなく進んでいく。
おいおいちょっと待てよ、とまれ時間とか言った所で止まっちゃくれない。
まぁそんな壁のような疑問も後から振り返ってみれば実は些細な真実だったりするんだけれど。
そんな疑問という「壁」にぶち当たった人や統和機構の人たちが主役のこの『ブギーポップ・クエスチョン』。
そりゃあかつありえない設定の小説でフィクションなんだけれども、今までのシリーズに比べて彼らが感じた疑問ってのは結構身近なものに思えた。
久々に読んだブギーポップは確かに面白い要素はたくさんあったんだけど、一体このシリーズをどこに連れて行く気だーーともちょっと思ってしまった(笑
章ページの扉の可愛さは新鮮。
二頭身かよっ(笑
(それにしてもなんとも説明しづらい話だよなぁ、ブギーポップシリーズは。まぁそれがブギーポップってやつなんだって
【ラノベ】Kanon&AIR SS 茜空編
アンソロジー
角川書店
![]() | Kanon&AIR SS 茜空編 (2002/11) コンプティーク 商品詳細を見る |
「よし! そうと決まればバイト探しだ!! 真琴、どんな仕事がいい?」
『Kanon&AIR SS 茜空編』収録『肉まんサバイバル』本文より引用
涙声で真琴が答える。
「…何もしなくても、お金がもらえる仕事」
「おいおい……」
Kanon&AIRのSS集。
買ってからずいぶん長い間放置したことが悔やまれるほどいい作品が多かった。
たった5ページの神奈の3つの願いを叶える魔人の話の『受け止められた願い』。
水瀬家の家計が圧迫されたことを受け、なんとかお金を得ようと無茶する『肉まんサバイバル』。
クライマックス直前の舞シナリオで舞の剣が行方不明になる『舞のつるぎ』etc.
特に『舞のつるぎ』がよかった。
おなかいっぱいです。
原作の補完でありながら、その時の主役メンバーの友情は当然として周りの人物までしっかり描ききっているところが特に。
名雪が切なすぎだ。・゚・(ノД`)・゚・。
特に期待せずに読み出したけど秀逸な話が多くて非常に満足。
収録話:
CoverIllustration:ごとP
ちびキャライラスト:南向春風
ピンナップイラスト:横田守
・「オープニング&エンディング」Auther:四谷正宗
・「白い猫、そして一年目の雪」Auther:中村誠 Illustration:大槻弘子
・「悠空航路」Auther:水樹しんや
・「ここにいるよ。」Auther:深川拓 Illustration:しんたろー
・「舞のつるぎ」Auther:今田隆文 Illustration:秋風白雲
・「肉まんサバイバル」Auther:束元将弘 Illustration:魚
・「受け止められた願い」Auther:四谷正宗 Illustration:さがのあおい
【ラノベ】神代の島の魔法戦士
水野良
富士見ファンタジア文庫
![]() | 神代の島の魔法戦士―魔法戦士リウイ ファーラムの剣 (富士見ファンタジア文庫 100-18) (2007/12) 水野 良 商品詳細を見る |
「土着の太陽神を信仰している未開の島だと聞いてはいるが……」
『神代の島の魔法戦士』本文より引用
「噂はいろいろある。だが、実際どうかはいってみないことにはな」
魔法戦士リウイ第3部「ファーラムの剣」5巻。
93年からはじまったシリーズも18冊目。
シリーズが終わる頃には20年目くらいなんだろな…
ソードワールドのシリーズでもほとんど語られていないイーストエンドが舞台。
だんだんと魔精霊アトンの復活が近づいてきていることと、次巻の「嵐の海の魔法戦士」への伏線が張られた巻だったように感じた。
結局イーストエンドの謎に包まれていたベールはなんかあんまり魅力に感じられなかったし、異国の文化同士の衝突も万事うまいこと解決の方向へ行っちゃったもんだからちょっと残念。
第2部以降が1冊1国だから国自体を掘り下げられないことも分かるんだけども…
次回もまぁイーストエンドが絡んでいそうだし、さらにこの国の魅力が引き出されればいいんだけども。
女性版リウイは意外によかった(笑
タグ : 神代の島の魔法戦士 水野良 魔法戦士リウイ 富士見ファンタジア文庫
【ラノベ】断章のグリム 6
甲田学人
電撃文庫
![]() | 断章のグリム 6 (6) (電撃文庫 こ 6-19) (2007/12/10) 甲田 学人 商品詳細を見る |
石を詰め込んだ死体に、殺した相手に化ける怪物…………断片的だけれども『赤ずきん』が見えてきたね
『断章のグリム 6』本文より引用
『断章のグリム』の赤ずきん下巻。
上巻での赤ずきんに対する大雑把な解釈にはじまり、下巻では怪異が起きて<騎士>たちは<泡禍>の謎を解くために赤ずきんの一つ一つの要素を掘り下げていくが…。
狼の中に入れられる石とは、なぜ狼を招き入れるのか。
赤ずきんに限らず、狼が出てくる童話との関連とかから謎が解かれていくわけだけれども…
うわ('A`)
赤ずきんの本質を『ごまかし』としてきたか。
その本質の中身がある種こどもならではのことであり、純粋で残虐。
それゆえになんとも救われない話だな。
【ラノベ】家庭教師ヒットマンREBORN! 隠し弾1
原作:天野明
小説:子安秀明
集英社 JUMP J BOOKS
![]() | 家庭教師ヒットマンREBORN! 隠し弾1 (1) (JUMP J BOOKS) (2007/03) 天野 明、子安 秀明 他 商品詳細を見る |
「だからといってここまでしていいわけがない!暴力に暴力で返すなんて絶対にあってはいけないんだ!」
『家庭教師ヒットマンREBORN! 隠し弾1』本文より引用
「…………」
「六道!キミたちがやめないというのなら僕は……」
「どうすると?」
『家庭教師ヒットマンREBORN!』の小説版1巻。
「1」とナンバリングされているということは2も出すかもしれないということかな。
収録話:
・跳ね馬爆走!
・殺し屋二人
・コロシヤクエスト
・骸・幻想
見事なまでにサブキャラたちを扱った短編が4本。
主人公や脇役たちが全然いねーー(笑
でも小説だからこそサブキャラたちを掘り下げて世界観を広げることができたのかもしれない。
本編では触れられることのなさそうな話ばかりだったしなぁ。
この1巻の中ではディーノの昔の話の「跳ね馬爆走!」と骸をとりまく不可思議な世界を描いた「骸・幻想」が特によかった。
「骸」に関しては今までのようにキャラとそのキャラの周りの世界を掘り下げるんだという話だと思って軽く読んでたもんだから随分と驚かされた。
短編小説としてのひねりっぷりがいい感じに効いた話でした。
タグ : 家庭教師ヒットマンREBORN! 天野明 子安秀明
【ラノベ】そして彼女は神になる
ヒーローはジャージに着替えて悪を討つ
松原真琴
イラスト:小畑健
JUMP j-BOOKS
![]() | そして彼女は神になる―ヒーローはジャージに着替えて悪を討つ (ジャンプ・ジェイ・ブックス) 松原 真琴、小畑 健 他 (2004/05) 集英社 この商品の詳細を見る |
私の名前は園原八重。高校二年生の十七歳だ。今私は、体に幽霊を憑依させ、英語の予習をしてもらっている。
『そして彼女は神になる』本文より引用
「そして彼女は〜」シリーズの2冊目。
一度は松原真琴の本を読んで見たかったので手に取った。
そう、きっかけは乙一や定金伸治、そして松原真琴による『とるこ日記』を読んでから読みたくなったと言っても過言ではない(笑
海外旅行に行っているのになぜか引きこもり気質が抜けないこの松原真琴なる人物はどんな人物なんだろうと思っていた。
面白い本を書くじゃないですかヽ(゚∀゚)ノ
もう何も考えなくても普通の会話だけでも楽しめるシロモノ。
すごい破天荒なキャラクターたちが織りなすシリアスあり笑いありのゆる〜い学園生活。
もちろん学園コメディ、そしてなぜか幽霊も出てくる。
その人達が主人公の八重ちゃんにとり憑くわけだけども、彼女と幽霊たちの会話も読んでて飽きない。
楽しい小説だった。
…1巻読んでなくても全然違和感すらないし(笑
タグ : そして彼女は神になる 松原真琴 小畑健 j-BOOKS
【ラノベ】レジンキャストミルク 8
藤原祐
イラスト:椋本夏夜
電撃文庫
![]() | レジンキャストミルク 8 (8) (電撃文庫 ふ 7-14) 藤原 祐 (2007/09/10) メディアワークス この商品の詳細を見る |
「マスター」硝子が僕の手を握った。
『レジンキャストミルク 8』本文より引用
「行きましょう」
「ああ」心残りはある。
でも、だからこそ―残り物を拾いに、帰ってこよう。
僕らは、歩き始めた。
もはやラストバトル前の会話に長々としたものはいらない。
それどころか、行間が読めまくりの濃すぎる会話だな…
「レジンキャストミルク」最終巻。
自分自身の存在を賭けたラストバトルのはじまり。
そして終わり。
自己証明ほど難しい定義づけはないが、果たして自分が存在しない世界とはどのようなものか。
大事な人が消えても自分以外は何も変わらない世界とは。
最後まで読み終わって見ると、この「レジンキャストミルク」はそんな「存在」をテーマにした物語だったと思う。
自分がこの世界に適合しているか否か、正しく人であるのか。
そんなことも全てひっくるめて、自分は自分であり他の何者でもない。
そういうことをこの物語は言ってるんじゃないかなーと思えた。
残り1冊このシリーズで出るらしいけど、この最終巻の後の世界もちょこっと見てみたいなと思う。
あのラストのあとに晶はどう生きているのかってのは気になる(笑
タグ : レジンキャストミルク 藤原祐 椋本夏夜 電撃文庫
【ラノベ】惑いし宿命の乙女
鷹野祐希
イラスト:水上カオリ
GA文庫
![]() | 秋津島 惑いし宿命の乙女 [GA文庫] (GA文庫 た 4-2) 鷹野 祐希 (2007/07/12) ソフトバンククリエイティブ この商品の詳細を見る |
『だからもう一度、ちゃんと考えて欲しい。大神の……大物主命の斎になる意味を、考えて欲しい』
『惑いし宿命の乙女』本文より引用
秋津島シリーズ2巻目。
斎として覚醒してからの佐唯に次々に試練が舞い込む。
彼女が宿した神とのやりとりや、他の神の力を手に入れたものの強襲。
そして他の斎の資格を持つ者たちとの邂逅。
おもしろく…なってきたのかな。
神と人間の話も絡んできたし、生と死の狭間である黄泉比良坂なんて単語も出だした。
1巻の最初で佐唯の彼氏を殺したことがおおきく絡んできそうな予感…。
前巻を読んで古事記がおおきく絡んできそうだと思ったが古事記というよりは古事記に出てくる神々の方がメインっぽいなぁ。
【ラノベ】斎なる神のしもべ
鷹野祐希
イラスト:水上カオリ
GA文庫
![]() | 秋津島 斎なる神のしもべ (GA文庫 た 4-1) 鷹野 祐希 (2007/04/12) ソフトバンク クリエイティブ この商品の詳細を見る |
一昨日からこっち、平凡な日々こそが非日常になり、常識の埒外にある世界が佐唯の日常になってしまった。
『斎なる神のしもべ』本文より引用
「秋津島」シリーズ1作目。
平凡に日々を過ごしていた女子高生。
だが、ある事件をきっかけに彼女の日常は崩れてしまう。
自分が他の人とは違う神を宿すことのできる人間であるという。
。
1巻を読んでみて途中までは「よくあるラノベだなー」と思っていたらある種普通ではない主人公の描き方をしていたので驚いた(笑
処女性を守り、初潮を迎えていない=まだ「人の子」にはなっておらず未だ「神の子」である。
ゆえに神を迎え入れ、神の力を行使することができる。
そんな設定や、武侠モノで美少女が活躍ってのだけならよくある話である。
けれども気になるところが結構あったり。
なぜ主人公の佐唯が古事記を読み始めたのか。
つまりは、これから古事記が関わってくるのだろうか。
もしや古事記の伝説が現代に復活したりとか…
あとは神の力を手に入れた佐唯はその力をどう使っていくのかってところが特に気になるところ。
現時点ではいわゆる正義のためなどのまっとうな理由以外に行使しそうで…
もしかしたらどろっどろな展開を迎えかねないしなぁ。
まだまだプロローグ。
2巻以降が本編に入りそうな感じなので楽しみだ。
【ラノベ】ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
NEGATIVE HAPPY CHAIN SAW EDGE
滝本竜彦
表紙イラスト:安倍吉俊
角川文庫
![]() | ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫) 滝本 竜彦 (2004/06) 角川書店 この商品の詳細を見る |
現実逃避という言葉がある。
『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』本文より引用
どうしても立ち向かわなきゃいけない現実の厄介ごとから目を背け、何か他の、もっとラクで楽しいものごとに逃げ込んでしまう―それが現実逃避だ。
オレたち若者は、往々にしてその罠にはまりがちである。
滝本竜彦のデビュー作にして最も彼の奥底が見え隠れしそうな作品(笑
文庫版の解説は西尾維新。
『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』。
タイトルからしておもしろい。
ネガティブでハッピー。
チェーンソーのエッヂ部分。
エッジは縁(へり)とか端っことか、とにかく交わらない部分を指したり、刃の鋭さや身を切る感覚とか。
あれ?
どれでも結構内容に当てはまるな。
本の中身はなんのことはない、なんか分からないけど美少女が不死身のチェーンソー男と戦ってその傍で一緒に戦ったり見守る男の話。
というのがメインだけれども背景がものすんごい。
誰もがみんな現実をあきらめているかのような。
学校には行くし、やることもある。
けれども、別に学校に行ってなにかするわけではなし、やらなきゃいけないこともない。
なんとなく音楽をやってみたり、なんとなく万引きしてみたり。
毎日が適当で適度に楽しい。
けれどもなんにもないのである。
やりたいこととか充実した毎日とか、満たされる日々とか希望に満ちた未来とか。
主人公にしても友人の渡辺も下宿の管理人のおねえさんも。
そんな不毛な日々をひたすら文章で読みながら世の儚さを共感する。
共感しちゃ本当はダメなんだけれども。
そしてラストのネガティブだけれどもハッピーな展開。
そんな彼らでも最後は本気でものごとに打ち込んだり、自分の建前をかなぐり捨てて本音を出すことでハッピーに向けて突き進んだり。
なんか目から水でも出てきそうな明るいハッピーエンドなんだけど、絶対こいつら長続きしないだろうなと思えるのはまた別のお話(笑
そんなあんまりよろしくない未来を予感をさせる内容を当時の滝本竜彦は素で明るいと思って描いた未来とか、自分の妄想のようなものと思われるものを書いてくるからスゴイのだ。
そしてそんな内容だからこそ滝本竜彦の書く文章や物語が大好きだヽ(゚∀゚)ノ
「僕のエア」や「ECCO」の単行本はまだですか?(笑
タグ : ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ 滝本竜彦 安倍吉俊 角川文庫 ネガティブ


















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![秋津島 惑いし宿命の乙女 [GA文庫] (GA文庫 た 4-2)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31OyrxQauCL.jpg)

