【コミック】ツンドラブルーアイス

コミック→安野モヨコ
06 /22 2010
ツンドラブルーアイス tundra blue ice
安野モヨコ
YOUNG YOU連載
全1巻
ツンドラ ブルーアイスツンドラ ブルーアイス
(2000/03/17)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

終わるってことは…今まであったってことだから
なかったことよりどれほどいいだろう

ツンドラブルーアイス』本文より

大人のための絵本のようなハードカバーのマンガ。

世界で2番目に寒い場所で暮らすふたりの男の子の話。

なにげない日常の風景。1日が終わることの寂しさや日常の続くことの楽しさ。

ひたすらに人間的な生活の中に優しい空気を感じた。
何気ないやりとりが素朴ではっとさせられます。

【コミック】オチビサン 2

コミック→安野モヨコ
06 /16 2010
オチビサン
安野モヨコ
英訳:リチャード・バーガー
朝日新聞連載
オチビサン2巻オチビサン2巻
(2009/08/07)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

Ochibi-san gently placed the cicada's remains on a bed made from the leaf of a ginko tree.
Its passing was most likely the last of he summer.

オチビサン 2』本文より

日本の風情を満喫。
たとえばこの夏の終わりをこういう英語の表現で見られるってのも素敵なところ。

本の装丁も、ページの作り方も。
1ページずつの話だけにすごく丁寧な本だと思う。
まぁそれは1巻にも言える事だけれども。

1巻では四季折々の移り変わりや日本の伝統をメインにしていたけれども、季節がめぐって2回目の2巻目。
もっと身近な日本の風情とでもいうのかな。
「この感覚って実に日本的だよな」と気づかされることが多かった。
ただ海外の方からどう見えるのかが分からないだけに、本当にそうなのかと思うところがあるけれども。
そこで英訳の表現を見てみると、その感覚の違いに気づいたり。


なんというか表現が丁寧なマンガなんだよなぁ。

【コミック】オチビサン 1

コミック→安野モヨコ
06 /14 2010
オチビサン
安野モヨコ
英訳:リチャード・バーガー
朝日新聞連載
オチビサン 1巻オチビサン 1巻
(2008/08/20)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

オチビサンは豆粒町の「枯れ葉鑑定」

「うん… カリッとした踏みごたえに軽やかな音 申し分ない」

オチビサン 1』本文より

朝日新聞連載の1ページマンガの単行本。
1週間に1ページなのに単行本とは、どんだけ収録しているんだと思いきや、英訳版を収録。

なぜに?

読んでいて納得。

日本の四季折々の内容をふんだんに盛り込んだだけに、日本の中で過ごす感覚が喚起されるかのようなものが多かった。
いや、あらためて日本の四季を感じさせられたというか。

それだけに英訳での訳し方や脚注での説明の文章に「なるほどー」と納得させられたり、日本の伝統は海外の人にとってはこのように感じさせられるのかと思ったり。


日本の「よさ」っていうものを考えさせられる1冊でした。

【コミック】エンジェリックハウス

コミック→安野モヨコ
06 /07 2010
エンジェリックハウス
安野モヨコ
Amie連載
全1巻
エンジェリック・ハウス (Amie KC (30))エンジェリック・ハウス (Amie KC (30))
(1999/02/09)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

大人も子供も男も女も…
みんなすごい大変で 苦しくってしばられてて犯罪も多くて
でもみんな生きてるんだ
それが…… それがすごく楽しそうだよ

エンジェリックハウス』本文より

安野モヨコの終末思想×音楽という異色の組み合わせのコミックだった。
懐かしい。
そうそう。
この終末っぽさが本当に漂ってたのだから90年代終わりっていま考えると面白い(笑

意思も感情もなくなってしまった未来から見て、90年代とはどのようなものだったのか。
その音楽に満ち溢れていた時代、そして崩壊に向かう前触れの時代っていうのは感情がない未来側から見たらどう感じるだろう。
むしろそれを終末思想とくっつけたらどうなるんだろうかという実験を垣間見た気がする。


このマンガをこのマンガがでた90年代の終わりに読んでいたら今と違う感想を抱くに違いない。
なんとなく感じていた未来への不安とか、壊れていっている地球とか。
そういうネガティブな雰囲気がどことなく漂っていた時にこれを読むのと、21世紀のはじまりすら一昔前である現在とでは感想なんてまったく違ったものになるだろうしなぁ。


ただただこのマンガから感じる時代というものを懐かしく感じました。

【コミック】カメレオン・アーミー

コミック→安野モヨコ
04 /18 2010
カメレオン・アーミー
安野モヨコ
全1巻
カメレオン・アーミー (FC gold)カメレオン・アーミー (FC gold)
(1999/05)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

頭も使わないし
気も使わないで
人をひがむのはカンタンなんだよ

カメレオン・アーミー』本文より

安野モヨコの『カメレオン・アーミー』。
読後に思いっきりボディブローでも喰らわされたような鈍痛を感じるかのような衝撃を受けた。
くるなぁ。
そしてこの痛さが安野モヨコの短編の威力ってやつだよなぁ。

様々な現代の若者に関する悩みだったり閉塞感であったり。
もうどこにぶつけていいのやら分からないような立場に追いやられた人たちの「たすけて」と叫べない状況が描かれてたように思う。

カメレオン・アーミー」の僻みや、「夜の王子様」の泣けないことや認められないことから孤立する話ってのとか。
もうぐさぐさくる。
そうなんだよなー。
現代って「たすけて」と言えない時代のような気がする。
これが描かれた90年代後半と現在の2010年もそんなに時代は変わっていないのかもしれない。


そんな言えないような叫びを表現できてしまう安野モヨコのマンガってすごくクールだと思う。
どんだけカッコ悪かろうと、もがきながらも生きていかないといけない時代なんだろうなー。
それを描いてぶつけてくる安野モヨコのマンガには惚れます。


収録話:
・ 「カメレオン・アーミー」
・ 「夜の王子様 Chapter1」
・ 「夜の王子様 Chapter2」
・ 「渚にまつわるエトセトラ」
・ 「X-GIRLの血は騒ぐ」
・ 「東京バンビージャンプ」
・ 「シナモン・ガール」

【コミック】働きマン 4

コミック→安野モヨコ
09 /20 2007
働きマン 4
安野モヨコ
講談社
モーニング連載
働きマン 4 (4) (モーニングKC) 働きマン 4 (4) (モーニングKC)
安野 モヨコ (2007/08/23)
講談社

この商品の詳細を見る

支えてくれた人達が 力尽きていなくなっていく くしの歯が抜けるみたいに
誠実すぎて手を抜けず 不器用だから割りをくう そういう人達が

働きマン 4』本文より引用

仕事をするって一体なんだっけ?
それでいて自分らしくとはなんぞや?
そもそも仕事の中で人として当たり前のことができてるのか?

現実ってやつを仕事をとおしてグサグサと見せてくれる『働きマン』が今度はドラマ化。
主演が菅野美穂ってのは結構あってる気がする。


4巻のメインとなってるお話は、これまでのように色んな働きマンたちの仕事の仕方や生き方じゃなくて、退いていく働きマンの心情を描いていたように思う。

人権を無視したような仕事。
でもそれが人から求められてることだったりすることなんて多々あること。
じゃあ、それでも頑張るのは何故なのか。

ただがむしゃらに仕事をするってのは、それはなんかこのマンガの中で言う『働きマン』とは違うような気がする。

目先の仕事だけに目を向けるんじゃなくて、もっと先だったり、別のところだったりにも気を分散させられる人こそが働きマンなんじゃないかなぁって思えてきた。

【コミック】働きマン 3

コミック→安野モヨコ
08 /27 2007
働きマン 3
安野モヨコ
講談社
モーニング連載
働きマン 3 (3) 働きマン 3 (3)
安野 モヨコ (2006/10/06)
講談社

この商品の詳細を見る

今までは
自分さえ動けば 仕事が始まり 仕事が終わった
人に動いてもらうには どうすればいいんだ

働きマン 3』本文より引用


出版社の編集部での松方弘子の戦いとその周りの人たちの戦いを描いた作品『働きマン』。

人の数だけ仕事があるのはまぁ当然だとして、会社の中には上も下も外との付き合いも責任もある。
まぁ当然と言っちゃあ当然なんだけども。

そんな社会という環境の中で自分を見失ってもがき苦しんだり、無理をしてでも働こうとする人などなどがいる。
小中みたいに義務教育という訳でもないし、高校大学のように周りに流されても大丈夫という環境ではない。

だから結局自分の中ですべて折り合いをつけなきゃいけないわけだけど、その落としどころで現実とぶつかり合って悩んでしまうものだと思う。

そんな壁にぶつかった人の様々な話が3巻でも繰り広げられる。
自分の故郷を守るために金の世界へ入り込んでしまった政治家やマンガを知らないのにマンガ畑に移動になった人の話とか。


自分一辺倒で生きていた菅原がマンガの編集という新たな場所でどう活躍してくれるのか期待。
ってか菅原はポジティブだよなぁ。

逆に松方はポジティブすぎてなんだか途中でポキッと折れてしまいそうなところが心配だなぁ。
3巻では結構おおきな事件とか起こってたし。


どうやら『働きマン』が菅野美穂主演でTVドラマ化のようなのでそっちにも期待。
http://www.ntv.co.jp/hatarakiman/

【コミック】ジェリー イン ザ メリィゴーラウンド

コミック→安野モヨコ
08 /24 2007
ジェリー イン ザ メリィゴーラウンド
安野モヨコ
宝島社文庫
キューティー連載
全3巻
ジェリーインザメリィゴーラウンド (1) ジェリーインザメリィゴーラウンド (1)
安野 モヨコ (1999/09)
宝島社

この商品の詳細を見る

なんかヘンなの…
自分では何もしてないのにどんどん動いてく

ジェリーインザメリィゴーラウンド』本文より引用。


安野モヨコの『ジェリーインザメリィゴーラウンド』。
文庫版で読了。

ボーイッシュな女の子が男の子のモデルになって、なぜかイケメンなモデルさんや女の子になりたい男の子のモデルと同棲する話。


あーあモデルかよ。
こんなお洒落さんマンガは安野モヨコに求めてない orzとか思ってたのが1巻の時。

けど2巻以降はぐいぐい読まさせられた。
モデルという世界にいやおうなく利用されていく主人公のミリ。
そしてどんどん有名になる反面に日常生活にさえ支障がでてくる。
そんな風に現実から一気にいままで考えられなかった非現実の世界へ。

女の子から男の子の世界へ。
世間からは男の子と見られるが同居人たちからは女の子扱い。
そうやってミリの心と体が離れていく。

でもよく読んでみたら、このマンガに出てくるキャラって妙に心と体が一致しない人間が多いのだ。

そんな個人の中での不一致が描かれ続けラスト前あたりに急に投げかける。
「ここは現実か、それとも実は現実でないのか」

さらに作者から投げられる台詞
「この話ってマンガだったんだよー。今度ドラマ化するよー」とマンガの中の人間に言わせてる。

そうやって現実とマンガという世界を混同させながら混沌とした方向へ進んでいく様は恐ろしかった。
一体このマンガはどこにたどり着こうとしてるんだ!?

セクシャルな問題とジェンダーの問題を描いたものじゃなかったの?


セクシャル&ジェンダーの考え方からさらに一歩踏み込まれた時には思わずぎくっとしてしまった。

急にマンガの中の世界から現実へと踏み込まれた不思議な感覚を味わった。

【コミック】ラブ・マスターX

コミック→安野モヨコ
07 /26 2007
ラブ・マスターX
安野モヨコ
宝島社文庫Comics
CUTiE comic連載
全2巻
ラブ・マスターX (上) (宝島社文庫―Comics)ラブ・マスターX (上) (宝島社文庫―Comics)
(2000/09)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

「あの子だけ何で」だと?
お前ら同じだと思ってんのか
人間はな 平等じゃねえんだよ
不公平だ

ラブ・マスターX 上』本文より


安野モヨコの『ラブ・マスターX』。
宝島社文庫の方で読了。


さすが安野モヨコ
リアルで不公平な恋愛を描かせたらこの人の右に出る人はなかなかいないんじゃないだろうか。

幸せな恋愛、幸せなハッピーエンド、ドキドキする恋心。

確かに描かれていた。
すごくよく伝わってくる。
しかし、

決して届かない片思い、どうしようもないバッドエンド、破局する決定的な瞬間。

そんな恋愛が汚くなり破綻していく過程もしっかりと描かれている。


作中で
「愛だの恋だの何が楽しいの?」
「そもそもスキにホントもウソもあるのか」と疑問を投げかけたりしている。

解答のない疑問。
そんな恋愛という一種の幻想の中で踊り、気がついたらそんな恋愛が夢の中だったかのように現実へ引き戻される。
その時に「なんでこの人のことが好きなんだ?本当に好きなのか?」と冷めてしまっていたり。

そんな内容のこの本を読んでいたら「いったいなんなんだ!」と叫びたくなること必至(笑
自分のことさえよく分からないのに、相手ありきな恋愛だと余計に恋愛はやっぱり難解(笑
でも、頷けるところも多かったり、さっぱり理解が出来ないところもあったり。


恋愛というとてつもなく楽しくて、とてつもなく理不尽で、それでもなお求めてしまう不思議なコトをあらためて客観的に見てみたい人にオススメ。

もはや恋愛を通して自分を分析する一種の哲学書だよなぁ。

【コミック】監督不行届

コミック→安野モヨコ
07 /12 2007
監督不行届
安野モヨコ
祥伝社
フィールヤング連載
監督不行届 (Feelコミックス)監督不行届 (Feelコミックス)
(2005/02/08)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

このようにオタ夫婦はアニソンによって結ばれています

監督不行届』本文より


安野モヨコ安野モヨコの夫である庵野秀明の普段の生活を描いた『監督不行届』。
表紙はカントクくんこと庵野秀明
題字は当然明朝体で途中で折れ曲がる新世紀エヴァンゲリオンでよく使われたレイアウト。


仲いいよなこの二人…
ってかこれが安野モヨコ!?
そりゃフィクション入ってるだろうけど、これがハッピー・マニアの作者かぁ…


だんだんと超がつくほどのオタクである庵野秀明に慣れていき、少しずつオタクの常識に引きずられていき、いつのまにやらオタクと呼ばれる存在になる過程が見れます。

あれだ。
好きな人の好きなものだから、ってやつかな。
リアルにあるんだな…


日曜日は朝の7時30分に起きて、戦隊モノ。
仮面ライダーは当然変身シーンとか大好きで自分でも当然する。
大量の本やDVDの陳列も好き。


庵野秀明に共感するところがところどころ(笑
カントクくらいにやれたら普段ってすごい楽しいだろうなぁ。

【コミック】脂肪と言う名の服を着て

コミック→安野モヨコ
07 /08 2007
脂肪と言う名の服を着て 完全版
安野モヨコ
祥伝社
脂肪と言う名の服を着て 完全版 脂肪と言う名の服を着て 完全版
安野 モヨコ (2002/07/08)
祥伝社

この商品の詳細を見る

やせられれば全てが変わるはずなの
やせさえすれば何もかもすっきりとウマくいくはず
美しくて楽しくて満ち足りた日々がやってくる

脂肪と言う名の服を着て』本文より

個人的安野モヨコ祭り第3弾『脂肪と言う名の服を着て』。

タイトルからして誰もが予想する通りのダイエットもの。


太めの主人公の女の子が太っているからという理由で、色んな人から虐げられる。
イジメられ、悔しい思いをして。
じゃあダイエットしてやると思って、ダイエットをはじめる。
食べては吐いてを繰り返しみるみるやせていく。


すべてが悪くなっていったのは「太っているから」と決め付けてかかった女の子。
変わろうとした。
自分をいじめていた異性にモテて痩せていて綺麗な女の子に。
そして彼女がだんだんとそのイヤな綺麗な女の子へと変わっていく過程が('A`)


ネガティブが満載だった。
その分、反面教師のような本でもあった気がする。
痩せてどうするの?ってことだろうな。
健康のため、なんて理由だったらわかる。
けど、この主人公の痩せる理由には痩せるという努力をしたらなにかいいことが訪れるという確信だった。
そんな間違った方向への努力がこの主人公の失敗。

でも、それって痩せるということに限らないよなぁ。
なにもかもが金銭の取引のように対価で成り立っているわけじゃないし。
自分をよく見せるため、自分がよくなるための方法なんて他にもいくらでもあるんだよ、ってのがテーマなんだろうなこの本の。


この本で安野モヨコの新しい一面を見られたと思う。

【コミック】働きマン 1

コミック→安野モヨコ
07 /08 2007
働きマン 1
安野モヨコ
講談社
モーニング連載
働きマン(1) (モーニング KC)働きマン(1) (モーニング KC)
(2004/11/22)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

仕事とかプライドとか
礼儀とか 真面目にやることとか 常識とか さまざまなこと
それの7割は無意味だ いや訂正
意味などそもそもなくてもいいのだ

働きマン 1』本文より


ハッピー・マニア」読んで安野モヨコすげぇとなったので、他のも読んでみようということで買ってみた。


バリバリに雑誌編集部で働く松方弘子。
彼女と彼女の周りの「働くヤツら」を取り上げている。


女性であることを捨てて男さながらに働く人も理想と現実にギャップを感じながら働く人もいる。


誰もが分かっている社会って全然綺麗なんかじゃないってのを真っ向から描いている。
もちろん仕事の中の喜びなんかも多々取り上げられているけど。

ハッピー・マニア」もそうだったけど、現実にあるよなーと相槌を打てるようなものを描かせるとスゴイ人だな…安野モヨコは。

【コミック】ハッピー・マニア

コミック→安野モヨコ
06 /27 2007
ハッピー・マニア
安野モヨコ
祥伝社コミック文庫
フィールヤング連載
全6巻
ハッピー・マニア (6) (祥伝社コミック文庫)ハッピー・マニア (6) (祥伝社コミック文庫)
(2002/07)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

結婚なんて 結婚なんて
結婚なんて意味ないじゃない!?



安野モヨコの『ハッピー・マニア』。
幸せの求道者。
しかし、手に入れたと思った幸せは必ずしも手に入れた後も幸せだとは限らない。


全巻読み終えてため息ついた。
終わってしまった。

単純に面白かったし、どんどんページはめくらされるし、考えさせられもした。


結婚ってなんだ?
恋ってなんだ?

結局、その過程を楽しんでるだけなのだろうか。
たぶん本当に求めてるものなんて存在しないのかもしれない。

ひらすらに相手を求めてもだめになるし、求められるばっかでもだめ。
要はバランスなんて誰しもが言うけど、そんなバランスすら存在してないんじゃないのか。

そんな哲学的なテーマもそうだけど、恋愛におけるダメさというのも楽しめた。
っていうかこういう奴ら実際にいるって!
あくまでフィクションでものすごく誇張してるんだけど、似たようなやつは結構いるもんだと思う。
それがまた楽しい。
自分に関わりのあった人であったり、周りから見てる限りこいつらそうだよな、って人とか、または俺ってこういうところってないか(汗)と思ったりとか。

身近な「誰か」がマンガのキャラクター。
しかも一挙一動がおもしろいし、頷けるのだ。

だからすごく楽しい。


あとはそこらの少女マンガと違って、夢見がちな展開は一切ない。
常にどこかで"リアルさ"を感じさせてくれる。
そんな展開も好印象。


ぶっ飛ばし気味なシゲタカヨコを傍で冷ややかに見てくれるフクちゃんいいよなぁ。
このキャラいなかったら、このハッピー・マニアはここまでおもしろいとは思えなかっただろうなぁ。


これは傑作だと思った。
ってか安野モヨコすげぇよ!

【コミック】ハッピー・マニア 1

コミック→安野モヨコ
06 /17 2007
ハッピー・マニア 文庫版 1
安野モヨコ
祥伝社コミック文庫
フィールヤング連載
ハッピー・マニア 1 (祥伝社コミック文庫)ハッピー・マニア 1 (祥伝社コミック文庫)
(2001/05/25)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

彼氏いないだけで… 結婚してないだけで… 人権もうばわれるんだ



安野モヨコの「ハッピー・マニア」。

一度は読んでみたかったので読んでみる。


……おもしろい。
彼氏がほしーーーーーーー!!!、と心の底から叫んでさぁ行動だっ!!と突っ走る主人公が爽快。

これもダメ、あれもダメ。
結局誰を選んでも失敗失敗失敗。
もうなんか選び方からしてなんか間違ってる。
男性の方もおまえは一体それはどーなんよ、というのがいっぱいでてくるけど。
親からも失望され、結局しあわせってなにさ?と自問自答しまくる展開。
そんなところを含め適度に現実的。
これが逆ベクトルな主人公なら相当つまらないものになってただろうな(笑

突っ走って失敗して、反省して、またすぐに走り出す。
見てて本当にダメな女性だけど、こんな人は嫌いじゃないです。




主人公とほぼ同年代なんじゃね、ということに気づいた orz
なんかショック

【コミック】さくらん

コミック→安野モヨコ
05 /16 2007
さくらん
安野モヨコ
講談社
イブニング連載
さくらん (KCデラックス)さくらん (KCデラックス)
(2003/11/05)
安野 モヨコ

商品詳細を見る

ほれるも地獄
ほれられるも地獄
色がなければ 生きてもゆけぬ



安野モヨコの『さくらん』。
2006年椎名林檎とのタイアップで映画化された作品。


吉原の色街。

そこで女郎をしているきよ葉。
彼女の少女時代から花魁として名を成していく様が描かれる。


しかし、シビアだねぇ。
まるであの街は幻のよう。
金で恋を買い、愛も買う。
けれどもそれらは見せかけで幻。
ホンモノなんてありゃしない。

もしそんなホンモノを見つけてしまえば、そこから地獄の日々がはじまる。
惚れるも地獄。
惚れられるも地獄。
しかし、色がなければ生きていくことさえままならない。

でもそこで生きていかなきゃ他に生きる術を持たない。
逃げられもしない、囚われたまま強く生きていく必要がある。

そんな女たちの特殊な世界が淡々と、けれどもコミカルに語られる。
言うなれば錯乱した世界が描かれている。
そんな感じがした。


非情な世界なのに可笑しく、それでいてぐいぐい読ませてくるのは庵野モヨコの技量なんだろうなぁ。


【映画 さくらん
http://www.sakuran-themovie.com/
さくらん さくらん
安野 モヨコ (2003/11)
講談社

この商品の詳細を見る

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

リンクやトラックバックは自由にどうぞ。