【SF】星界の断章Ⅲ

本→星界の紋章
04 /06 2014
星界の断章
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
星界の断章III (ハヤカワ文庫JA)星界の断章III (ハヤカワ文庫JA)
(2014/03/20)
森岡 浩之

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「ぼくらスポールは人の下で働くのに向いていないんだよ」なぜか自慢げにフェリーグはいった。
「それなら、軍務に就きたくないのも当然か」セスピーは納得した。

星界の断章Ⅲ』本文より


ん?なんか出てる。
断章かぁ。
この前2巻出たところとか思っていたら7年前でびっくり。
あまりに新刊でないものだし、時々読み返すからそんなに前に感じていなかった。

さてスポールの奇妙な生態。
皇帝に変な考え。
エクリュアの常人離れした奇行。

アーヴのへんなところをこれでもかと収録してはニヤニヤさせてくる短編集である。

で、第2部の刊行はまだか(笑

【SF】星界の戦旗Ⅴ

本→星界の紋章
07 /07 2013
星界の戦旗Ⅴ 宿命の調べ
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
星界の戦旗V: 宿命の調べ (ハヤカワ文庫JA)星界の戦旗V: 宿命の調べ (ハヤカワ文庫JA)
(2013/03/22)
森岡 浩之

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「まさか戦うつもりじゃないだろう」とジント。
「なにをいってるんだ?」ラフィールは不思議そうにいった。「いま、戦っている最中じゃないか」
「そうだね」
ますます安心した。

星界の戦旗Ⅴ』本文より

4巻目から何年経っただろう。いつかは出るとは思っていたがこんなにかかるとは。
でも第一部の完結。
そしてまた再びゴースロスの時のような。最初の話ともいうべきエピソードに回帰するかのような戦い。

また、アーヴという種族が何百年にも渡って帝国を維持している要ともいうべき信仰の奥底にあるものを見せられた。
そして大きな事件が起き、この歴史はまさに大きな転換点を迎えた。
ジントにとっても、ラフィールにとっても。

原点回帰としての物語としても完結したし、ようやくこの物語はスタート地点にたったのかもしれない。

願わくば続きが読めて完結するところまで立ち会えますようにと願いたい。

【SF】星界マスターガイドブック

本→星界の紋章
10 /15 2007
星界マスターガイドブック
早川書房編集部 編
カバーイラスト:赤井孝美
本文カット:にょろた
ハヤカワ文庫JA
星界マスターガイドブック (ハヤカワ文庫JA) 星界マスターガイドブック (ハヤカワ文庫JA)
早川書房編集部 (2005/10/14)
早川書房

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星界の紋章星界の戦旗1~4のガイドブック『星界マスターガイドブック』。

収録内容:
星界の戦旗Ⅱ、星界の戦旗Ⅲのアニメ版のフィルムダイジェスト
・星界シリーズの世界観の解説(この本のメイン、対談形式)
・アーヴ語の使い方の解説
・人物辞典
・歴史年表
・用語辞典


星界シリーズ初心者にはさっぱり分からない内容だろうし、シリーズのファンには今更な感じがしてしまうような気もする。
この本が出た2005年はシリーズがはじまって10年ほど。
「なかなか新刊出ないから設定忘れた orz」という時にはこれを読み返したらシリーズの内容や設定などをカバーできそうな感じはする。


表紙と本文のカットはかわいくて好きです。

で、肝心の作者森岡浩之氏にははやいとこ星界の戦旗Ⅴをぉぉぉ。
4巻のあとがきで次は早く出そうだと言ってたけど…
まだ本編の新刊から約3年。
まだまだ待てます。
けどそろそろ(笑

【SF】星界の断章Ⅱ

本→星界の紋章
03 /15 2007
星界の断章
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
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「サムソンさんがぼくの称号に動じなかったことです」
「そういってもらえると、おれも嬉しいよ
うまくやれているかどうか、自信がなかったからな」
「身分制社会はいろいろと面倒ですからね」
「同感だ」

1年半ぶりの星界シリーズの新刊。
短編集2冊目。
だが、しかし。
これでもしかして短編はすべて出てしまったんじゃないだろうか(汗
とりあえず5年分の短編が収録されてます。

前巻の「星界の断章Ⅰ」に比べて読者により身近なキャラクターの短編が多かったように思います。
ジントとサムソンがはじめて出会った時のエピソードだったり、エクリュアの幼少時代だったり、ジントのデルクトゥー時代だったり。

そういう意味ではⅠよりは十分に楽しめたかと。



さて、本編が2年半ほど出てないわけですがいつ出るんだろう。
待ってる間に短編集が2冊出てしまったしなぁ。
ラジオドラマの『星界の戦旗Ⅳ』もやってしまったみたいだし。
『星界の戦旗Ⅲ』のOVAも出てしまったし…。

例年通りだったら前の巻が出た4年半後の2008年半ば、か orz

(参考
星界の紋章Ⅲから星界の戦旗Ⅰ→半年
星界の戦旗Ⅰから星界の戦旗Ⅱ→1年半
星界の戦旗Ⅱから星界の戦旗Ⅲ→2年半
星界の戦旗Ⅲから星界の戦旗Ⅳ→3年半
星界の戦旗Ⅳから星界の戦旗Ⅴ→?

星界の断章 2 (2) / 森岡 浩之

【SF】星界の戦旗Ⅳ

本→星界の紋章
03 /12 2007
星界の戦旗Ⅳ 軋む時空
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
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「これが最後の戦争だ。いろいろあるさ」
「まだ最後じゃありません」
「おれの考えが正しければ、人類最後の戦争になる」
「本気でそう思われるんですか?」

星界の戦旗4巻。

皇帝ラマージュがついに物語の表舞台まで出てこざるを得なくなり、戦争は加速する。
そして様々な人が口走る「人類最後の戦争」がいよいよはじまる。
ジントやラフィールといったこれまでの主役たちだけでなく、ラフィールの弟ドゥヒールをはじめ今まで脇役だった者達も次々に物語へと加わっていく。


いままでのはなんだったのか。
前回が同窓会風味な物語だったのも伏線…か。
帝国が少しずつ変わりつつあったのは、今後起こる事態に対して。
いよいよ本編というものが語られてきたなぁ。
しかもものすごく大きな局面。
これまでのこの物語の説明に費やした紋章や戦旗1~2巻は戦争の序章であり、これからが本当の戦いだな。


続きがそろそろ出ることを願いつつ。

星界の戦旗〈4〉軋む時空 / 森岡 浩之

【SF】星界の戦旗Ⅲ

本→星界の紋章
03 /12 2007
星界の戦旗Ⅲ 家族の食卓
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
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「胸を張れ、ジント」
「ここがそなたの戦場であろ」
「ぼくの……戦場?」
「ちがうのか?ちがうのなら、わたしは帰るぞ」
「いや」
「ちがわない。」

星界の戦旗3巻。

ついに物語はジントの故郷へ。
星界の紋章の最初に出てきたジントの故郷。
故郷を裏切った父。
その行為によってアーヴという種族と関わることになったきっかけ。
その過去と向き合うことになったジントとアーヴによる人類帝国の王女ラフィール。


ひとつの決着がつく巻…だな。
ジントとジントの家族が再び再開する。
しかし、それは交渉の場。

家族の中で、そして故郷との決着。
そしてこれからジントが進むであろう未来に対して。
さらにいうならべジントとラフィールの未来に。

色んな意味で紋章からの伏線が一気に回収され、そして新しい戦局の序章であると言える重要な巻だろうと思う。

星界の戦旗〈3〉家族の食卓 / 森岡 浩之

【SF】星界の戦旗Ⅱ

本→星界の紋章
03 /09 2007
星界の戦旗Ⅱ 守るべきもの
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
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「わたしはどんな顔をしてあの者を出迎えればいいのであろ」
「そいつは、艦長がだれを迎えるつもりかによりますなぁ」

星界の戦旗2巻。

幻炎作戦後、人類統合体が統治していた星系ロブナスⅡを統治することになったラフィール。
しかし、そこは受刑者を収容する星だった。
そして到着した時にはすでに暴動が起こる直前だった。


この2巻だよなぁ。
アニメといい小説といい、最高にいい終わり方をしてると思う。

二人の前に訪れる試練とその乗り越え方。
そして乗り越えたときに気づくお互いの気持ち。

シリーズ5冊目。
ボーイミーツガールの一つの終着点ってこういうもののことをいうんだろう(笑

もうなんともうらやましい。


その展開もそうだけれども、この巻あたりから皇女殿下という血を引き継いでいる"ラフィール"という人物の将来の片鱗みたいなものが見えてくるのも必見。


星界の戦旗〈2〉守るべきもの / 森岡 浩之

【SF】星界の戦旗Ⅰ

本→星界の紋章
03 /07 2007
星界の戦旗Ⅰ 絆のかたち
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
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「そなた前に、自分が死んだあとだれが思い出して悲しむだろうとかなんとかいってたな」
「うん?ああ」
「わたしが悲しむ」
「それでは不足か?」

星界の紋章の続編、もしくは本編の「星界の戦旗」1巻。


この本が発売したのって10年以上前なのか…
驚愕した。
もうそんなに経ったのか!?
この頃はとんとん拍子に出るものだとばかり思っていた。
……実際読み始めたのって星界の戦旗Ⅱの頃からだったけど。


遠未来。
人類は宇宙に進出し、はては宇宙の生活に遺伝子を特化した種族であるアーヴが強大な帝国を建国した。
そんなときに地上世界出身の少年ジントとアーヴによる人類帝国の王女殿下であるラフィールが出会い、宇宙で地上で冒険をしたのが「星界の紋章」。
そしてその3年後に勃発する戦争に星界軍として参加するのがこの1巻。

やっぱり3年前の冒険を経験しているのとでは違うよなぁ。
ラフィールが王女殿下である、というのが常識である人たちと、その素顔まで知っているジントではだいぶ違うよな。
ってかあのどことなく漂うラフィールのツンデレっぷりがやっぱりいいんですっ。
またそのやりとりがどことなく変化球で遠まわしで、けれどもやっぱり直接的な言葉を使って繰り広げられる会話が楽しくて仕方ない。


星界の断章の2巻がそろそろ発売されるようなので、一気に星界の戦旗シリーズを再読するとします。

星界の戦旗〈1〉―絆のかたち / 森岡 浩之

【SF】星界の紋章 3

本→星界の紋章
10 /26 2006
星界の紋章Ⅲ 異郷への帰還
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
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「それにしても、きみはほんとに変わらないな。三年前のまんまだ」
「三年やそこらで変わってたまるか。そなたはちょっと老けたな」
「大人びたっていってくれ」

星界の紋章の最終巻。

そしてこのあとは「星界の戦旗」に続く。
しかし、あの時読者はこの後、新作がなかなか読めない状態に陥るとは思っていなかった(笑

宇宙での冒険。
地上での冒険。
その二つを経て、再び宇宙へ行く手段というのがなんとも神話的。

エピローグも主人公ふたりに関わった人たちのその後も見れるあたりが憎らしい演出。
まったく最後まで楽しませてくれるよなぁ。

星界の紋章〈3〉異郷への帰還 / 森岡 浩之

【SF】星界の紋章 2

本→星界の紋章
10 /25 2006
星界の紋章Ⅱ ささやかな戦い
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
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「ほんとうに……、これを着なくてはいけないのか?」
「いけないんだ」「きみがクラスビュールの住人に変装するにはね」
「ジント、そなたは残酷な男だな!」
「ぼくが好きでやってるんじゃないってことは、わかってもらわないと」
「そうか」「じゃ、さっきから頬をぴくぴくさせているのは、なんのつもりだ」


緊張感と笑いが絶妙なバランスで成り立ってるよなぁこの会話。


星界の紋章2巻。


宇宙ではラフィールがジントをひっぱって来たが、2巻では立場が逆転。
地上に降り立つことがないアーヴであるラフィールにとっては常識のまったく通用しない世界。

この立場の逆転でラフィールがものすごく儚いというか、決して強いわけではない存在だと気づかされる。
そんな宇宙が故郷のラフィールと地上が故郷のジントの二人がお互い助け合うことで少しずつ距離が狭まっていく様がやっぱり2巻の見所だろうなぁ。


星界の紋章〈2〉ささやかな戦い / 森岡 浩之

【SF】星界の紋章 1

本→星界の紋章
10 /24 2006
星界の紋章Ⅰ 帝国の王女
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
morioka-seikai01.jpg

「頼むよ、ぼくはラフィールとだけ呼びたいんだ」
「無理することはないんだぞ、閣下」
「無理なんかしてないよ。だから……」
「なんなら皇孫女殿下でも、わたしは気にかけないぞ」
「うわっ」「どうしたら許してくれるんだい、ラフィール!」


やっぱこのやりとり好きだなぁ。


星界シリーズ1作目。

ものすごいSF。
言語と世界を練りに練って作りあげられた独特の世界。
これはもうすごいとしか言いようがない。

物語は1巻~3巻はボーイミーツガールもの。
故郷が侵略されたことをきっかけに突如として、まったく知らない宇宙の文化を持った種族の貴族になってしまった主人公とその宇宙を支配している国の王位継承者の少女の冒険もの。

1巻は主に宇宙での文化の説明。
…ものすごい数のルビが振ってある用語に引かなければきっと楽しく続きを読めるハズ。


でもこのシリーズのいいところって世界観もさながらやっぱりジントとラフィールのやりとりだろうなぁ。
読んでてすごく心地いい。
なにがいいってラフィールのツンデレっぷりはたまらないものがある(笑
それに加えて世界観もしっかりしているし、スペースオペラとして必要な要素は揃っているので、文句は1%もない。


唯一の問題点として続きがなかなかでないことか。
…いつまでも待つけどさ。

星界の紋章〈1〉帝国の王女 / 森岡 浩之

星界の断章Ⅰ

本→星界の紋章
07 /13 2005
星界の断章Ⅰ

森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
seikaidannshou.jpg


1999年から2003年までに断続的に発表された星界シリーズの短編+書き下ろしのある短編集。

星界の紋章や星界の戦旗といったシリーズを語るときにかかせないのが世界観。
宇宙に進出した人類の進化した生活や人種、SFの設定から使われている言語まで。
世界観に凝りすぎた、いや、それこそが醍醐味であろうと思う。

その世界観の中の短編。
いままで語ることの出来なかった話、シリーズの主人公たちがまったくでてこなかった話。
そんな話が12本入っております。
はるか昔にあたる「現代」のエンターテインメントが星界シリーズの世界でも生き残ってたり、
今まで遥か遠い未来の出来事として見ていた世界が
急に現代じみて見えてしまったのは気のせいでしょうか……。

正直星界シリーズの正史には組み込んで欲しくないようなものがあったなぁ。
もちろんおもしろいものもあったけど。

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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