【SF】SW ロード・オブ・シス 上下

本→スター・ウォーズ
02 /07 2016
スター・ウォーズ ロード・オブ・シス 上下
STAR WARS : LOAD OF SITH

ポール・S・ケンプ Paul S. Kemp
訳:上川典子
ヴィレッジブックス

「あんたと、あんたが象徴するすべてが憎い。でも、わたしが人を殺めたのは、愛の心だ」
ベイダーがライトセーバーをかまえた。呼吸の音が大きく、ゆったりと響く。口を開いたとき、その声は弔いの鐘のように深く、鈍かった。
「おまえの言いたいことは正確に理解している」

ロード・オブ・シス 下』本文より

スター・ウォーズ正史(カノン)第4弾『ロード・オブ・シス』。
深い意味にもとれるし、決してベイダーだけの物語というわけではない。
まさにアクションをやってのける皇帝はシスだが、完璧ではない。
ベイダーはまだ正義と憎しみの間で葛藤する。
反乱者のヘラの父でクローン・ウォーズのライロス篇での反乱者であったチャムたちは帝国に対して反乱ののろしをあげる。

その戦いの中で何がシス的なのか。
皇帝のように自らのために人の道を外していくのか、それとも反乱者たちがやってのけた狼煙はまるでテロリストそのもの。
ここから反乱者たち、エピソード4へと至っていくわけだけど本当にこの方法が正義であったのか。

はたまた後に救世主となるベイダーは悪の道を進み、それでもオビ=ワンやパドメ、アソーカを想いもう戻れぬことで葛藤する様は非常に見ごたえがある。
シスとジェダイという二つの勢力ではないまた別の道へと進みつつあるなと感じさせてくれる。

アクションあり哲学あり、スター・ウォーズのクローン・ウォーズから反乱者たちまでの流れを継承しながらもしっかりとエピソード4までの間を埋めてきたスピンオフの中でも傑出して面白い部類の本じゃなかろうか。

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∀ki(あき)

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