【ミステリ】身代わり

本→西澤保彦
06 /26 2016
身代わり
西澤保彦
幻冬舎文庫
身代わり (幻冬舎文庫)
西澤 保彦
幻冬舎 (2012-10-10)
売り上げランキング: 153,288

「きっちり説明してみろ。さあ。さあさあ。見事おれを納得させることができたら、今夜の飲み代、ぜーんぶ、払ってやる」

身代わり』本文より

タックシリーズ。
長編「依存」からは9年空いたらしい。
思えば黒の貴婦人を文庫で発売直後に買って、身がわりをやっとこさ読んで、それでも10年以上ぶりになるという。
そりゃ久しぶり感も出るわけだ。

タイトルの「身代わり」というあからさまに核心をつきながらも予想を覆してくる内容、でもタイトルからは逸れないという完全に読者に挑んできたような挑戦的なタイトル。
飲み会をメインにしながらひたすら会話という会話で推理を重ねていく様はもうなんていうか懐かしい。
これが西澤保彦を読み始めた理由だよ。麦酒の家の殺人しかり。

さてそれ以上にどうあっても動機もトリックもなく、ただ誰の利益にもならないようなことをなぜ殺人者はやらねばなかったのか。
それとも同じ現場を2人以上の殺人者が使ったのか。
荒唐無稽すぎるいくつかの事件をどう「身代わり」というテーマで決着をつけていくのかというのは、特にこのシリーズによくあるといえばあるけれども二転三転、それ以上させていくあたり。
読み応えばっちり。

それよりも「依存」で精神ぶっつぶさせたといっても過言ではないタックと彼を支える存在になったタカチのふたりの名探偵の帰還ぶりににやにやがとまらない。

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∀ki(あき)

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