【小説】文庫版 死ねばいいのに

本→京極夏彦
05 /28 2016
文庫版 死ねばいいのに
京極夏彦
講談社文庫
文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)
京極 夏彦
講談社 (2012-11-15)
売り上げランキング: 41,338

「何で死にたくねえ訳? 生きてたって辛いだけで、でもってどうしようもねーってことなら、死なね?」

死ねばいいのに』本文より

久々に京極夏彦の本を読んだ。
講談社文庫である。
もちろん張り子表紙である。
妖怪ものでもないような小説になぜ。そして読み始める。
一人の女性の死、その女性の事を知ろうとする青年。彼が突き止めていく関係者たちは揃いも揃って死ねばいいのにという人たち。
こうして声じゃなく言葉にするとなんてひどい、なんて文字に起こしてはいけない禁忌のような言葉であろうか。
実際世間では幾度となく実にいろんな人が発するこの言葉。
だからこそある意味こんなタイトルにすると逆になんかおぞましいのではないかと読んではいけないもののような本だと思えてしまうわけで。

一向に女性の死や女性になにが起こったのかわからぬまま最終章まで読み進めた途端。
いやもうなにこの逆転劇というか衝撃のというか。
そして読み終わって放心して表紙に戻ってもう一度衝撃を受けることになるわけだが。
だからこの表紙なのか、と。
くっそ。巧いなぁ。

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∀ki(あき)

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