【小説】悪医

本→小説
06 /25 2017
悪医
久坂部羊
朝日文庫
悪医 (朝日文庫)
悪医 (朝日文庫)
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久坂部羊
朝日新聞出版 (2017-03-07)
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「先生は、私に死ねと言うんですか」
「何もそんなことを言ってるんじゃ……」

悪医』本文より

久坂部羊の『悪医』。

がんと闘う患者と医者の話。
だが決してわかりあってるわけじゃない。
なんとしても生きたい・治したい患者と治せないから今こそ自由に生きるべきだと諭す医者と。

この患者と医者の双方の思いの違いを克明に描いた様がものすごく人間的。
死が近いからこそのそこから逃げようとするのはそりゃそうだし、治らないのならいまこそやりたいことをやるべきと諭すのも医者だし。
可能性が圧倒的に低かろうともどれだけ苦痛と寄り添うことになろうとも生きるのもそれはそれで人だし、最後を自由に苦痛とは違うところで生かしたいとするのもそりゃあ医者だし。

死を前にしたときどうするかというのを考えさせられる1冊だ。

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∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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