【ミステリ】テミスの剣

本→ミステリ
07 /29 2017
テミスの剣
中山七里
文春文庫
テミスの剣 (文春文庫)
中山 七里
文藝春秋 (2017-03-10)
売り上げランキング: 28,887

刑事さんを前に言うことではないのでしょうが、殺されていい人間なんて一人もいないというのは子供の戯言でしかない。世の中には屠られるべき人間、おめおめと生きていてはいけない人間が確実に存在する。

テミスの剣』本文より

中山七里の『テミスの剣』。
司法だから御子柴ものかなと思いきや、そうではなかったがおそろしく面白い小説だった。

冤罪をテーマにしながら、様々な視点から冤罪というテーマを描いていく。
ミステリとしても最高に面白い謎と真実を明かしてくれるし、その真実のさらにもっと先へ先へと明かしていく手法に仰天。
びっくりだ。
また冤罪を描くための被害者、家族、刑事に検事に裁判官に真犯人。
さまざまな視点からその正義と贖罪の描き方を深くまで描いてきた。
その文章に飲み込まれ、それゆえか気付いたら読み終わってた。
濃い!
あまりに濃い読書体験だった。


ん。
今にしても思ったが今回の渡瀬刑事が影響を受けたあの裁判官、静さんって静おばあちゃんかよ!
ああ確かに裁判官で引退してって「静おばあちゃんにおまかせ」でやってて、思えば冤罪についてえらく語っていたような。
冤罪事件が裁判官にも暗い影を落とすとか言ってたのは今回の事件か!

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∀ki(あき)

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