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【ミステリ】頭蓋骨の中の楽園

メフィスト賞→浦賀和宏
06 /01 2007
頭蓋骨の中の楽園
LOCKED PARADICE

浦賀和宏
講談社ノベルス
頭蓋骨の中の楽園 (講談社ノベルス)頭蓋骨の中の楽園 (講談社ノベルス)
(1999/04)
浦賀 和宏

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「それ以上知ると。
もう、戻れなくなるぞ。

そうだ。
僕等はもう、戻れない。」

頭蓋骨の中の楽園』本文より



安藤シリーズ第3弾『頭蓋骨の中の楽園』。


連続して起こった殺人事件の共通点は首が何者かによって持ち去られていたこと。
笑わない男「安藤直樹」らは恋人を殺された刑事の依頼から事件に関わることに。
この事件に安藤は「俺の事件だ」とつぶやく。



やはり安藤シリーズはシリーズをどれだけ読んでいるかによってこの本に対する感想は異なるものだと思う。
一つの事件に対してのすべての記録ではあるのだけれども、安藤が関わらなければ事件の全貌を明らかにすることはできなかったし、このシリーズの輪郭をさらに知ることもなかった。

けれどもミステリとして見た場合には安藤の事件としての真相はどうしても突飛に思えてしまう。
それこそが面白いところなんだけど、一見さんお断りみたいな雰囲気を出してしまうのが残念。
とりあえずは「記憶の果て」からここまで辿りついた人ならば相当に楽しめる話なんだけれども。



この「頭蓋骨の中の楽園」で浦賀和宏の作風って決定付けられたような気がする。
今までも確かにアンチ・ミステリという態度をとっていたし、人間の根源的なところを崩しにかかる衝撃的な作風だったけれど、その壁をさらに突き破ってきたのはここからだと思う。
まさに「Locked Paradice」=閉ざされた楽園。
その楽園こそが頭蓋骨の中にあり、その楽園の中で考えられていることといったら…


はじめてこの本を読んだときは読後かなりネガティブな感じに気分を落とされたもんなぁ。
かなり刺激的な本との出会いだった。


次は「とらわれびと」。

頭蓋骨の中の楽園 頭蓋骨の中の楽園
浦賀 和宏 (1999/04)
講談社

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