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【小説】夜の樹

本→T.カポーティ
12 /05 2007
夜の樹 A TREE OF NIGHT
トルーマン・カポーティ Truman Capote
訳:川本三郎
新潮文庫
夜の樹 (新潮文庫)夜の樹 (新潮文庫)
(1994/03)
トルーマン カポーティ

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みんながぼくのことをなんといっているか、そんなことはよくわかっている。ぼくの味方になってくれるか、それともあの連中の肩を持つか、それはきみが勝手に決めることだ。

夜の樹』収録の『ぼくにだって言いぶんがある』本文より引用


トルーマン・カポーティの短編集『夜の樹』。

収録話:
・ミリアム Miriam
夜の樹 A Tree of Night
・夢を売る女 Master Misery
・最後の扉を閉めて Shut a Final Door
・無頭の鷹 The Headless Hawk
・誕生日の子どもたち Children on Their Birthday
・銀の壜 Jug of Silver
・ぼくにだって言いぶんがある My Side of the Matter
・感謝祭のお客 The Thanksgiving Visitor

2005年に映画化された『カポーティ』の予習のために読んでみた。
収録されているのはカポーティが20代の頃に描いたものがほとんど。

カポーティの中でも有名な『ティファニーで朝食を』の印象で読み始めると随分とそのギャップに驚かされた。

どの話を読んでも孤独感があふれていた。
最終的に他人を自分の中に受け入れることができないような拒絶感を感じた。

もしかしたらそれは後のカポーティが自分は同性愛者であるとカミングアウトしたことと関係があるのかもしれない。
当時同性愛者はまったく認められていない時代であったわけだし、口が裂けても言ってはいけないことだった。

だからこそこの短編集にも当てはまる「自分を本当に分かってくれる人は誰もいない」というような話が多いように思えるのかもしれないな…

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