【小説】うた魂♪

メフィスト賞→小路幸也
03 /11 2008
うた魂♪
小路幸也
原作:栗原裕光
朝日文庫
うた魂♪ (朝日文庫)うた魂♪ (朝日文庫)
(2008/03/07)
栗原 裕光小路 幸也

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ハートは、心は、大切なのだ。何十人もの声を合わせる合唱は。ハーモニーは、ただ合わせれば綺麗には聴こえる。でも、それはただ綺麗なだけ。
「それだけじゃ、人の心は揺さぶれないのよ。そんなの、あなただって音楽好きなんだからわかるでしょ?自分の好きな音楽に、心揺さぶられた経験はない?」

うた魂♪』本文より

揺さぶられた。
思いっきり心を揺さぶられたぜっヽ(゚∀゚)ノ

邦画の「ノベライズ」か、まぁ小路幸也の本だし買っとくかくらいのノリで買ってみたら恐ろしく面白かった。
そして色々と直球ストレートにソウルフルにコトバを投げつけられた気分だ。
もっと自分に正直に生きてみようと思わされた(笑


歌が大好きなちょっと自惚れが入った女の子とヤンキーだけど尾崎豊の「15の夜」を聞いてから歌に目覚めた男の子。
彼らがみんなでがんばって合唱コンクールに向けて練習、けれども色々いざこざがあったけど仲直りして優勝なんていうありふれた邦画ノベライズなんかじゃなく、えらくハイテンションなノリとラブコメと熱血が見事なハーモニーを奏でているような感じで語られる話。

みんなで何かをやってみよう!という高校生が主人公の映画っていうのは「スウィング・ガール」だったり「青春デンデケデケデケ」などがあるが、そういうものともまたちょっと違った感じ。

なんというか登場人物みんな素直なのだ。
まっすぐ生きてるのだ。

だから挫折もするし、落ち込む。
それでも自分の「好き」なものが見えている。

そういうのってうらやましいよなぁ。
現実的なちょっと先のことを考えて現実的に妥協する大人が忘れかけているようなことをコメディという中でひっそり丁寧に描かれていた。

それがなんとも心地いい。
というか小路幸也に家族や暖かい人間関係を描かせたらやっぱりスゴイものができあがってくるよなぁ。


いい本でした。
200ページちょいで文字も大きめという読みやすい本なので、あんまり本を読まない人にもおすすめ。

コメント

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No title

はじめまして。
こちらの記事にトラックバックさせていただきました。
登場人物たちの真っ直ぐな姿勢が心地いい作品でしたね。

トラックバックやコメントなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

No title

> 藍色さん
はじめまして。
コメントとトラックバックありがとうございます。

青春っていうのを真正面から描いたってとこも大好きですし、なによりキャラクターたちの素直さがすごく心に響いてきた作品でした(笑

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