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【ミステリ】記号を喰う魔女

メフィスト賞→浦賀和宏
04 /22 2008
記号を喰う魔女
FOOD CHAIN

浦賀和宏
講談社ノベルス
記号を喰う魔女 (講談社ノベルス)記号を喰う魔女 (講談社ノベルス)
(2000/05)
浦賀 和宏

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いいか? 死者を喰う。それは腐敗という悪夢から死者を解放し、生者を死者の墓場とする至善な儀式なんだ

記号を喰う魔女』本文より

安藤シリーズ5冊目。

自殺した学生の遺書により天文部の面々が招かれた孤島。
そこで起こる人肉を食べたことからはじまる連続殺戮。
誰が生き残れるのか、というミステリというよりサバイバル。
いや、でもやっぱりミステリなのか。
うーん。

中期の浦賀和宏がカニバリズムをやたら色々といわれるきっかけにもなった作品。

大いにカニバリズムや人類史が語られます。
歴史学から宗教学からアニミズムから色んな方面から。
そしてカニバリズムの生々しいまでの表現は気持ち悪いことこの上ないです(笑
登場人物も狂気の臨界点突破して暴走しまくります。
下手なホラーよりずっとホラーだよなぁ。


まぁ、でもとにもかくにも安藤シリーズ先の4冊を読んでないことには話にならないと思う。
1,2,4作目にも大きく関わってきてるし。

5冊目は2冊目のように安藤裕子の話。
そして今回もシリーズの伏線がまた一つ紐解かれていく。
安藤直樹の真実の出生の謎とか。


…でもその謎は解かれてないよなぁ。
なぜ裕子があの人を求めたのか。
この話のミステリ部分のもっとも至極単純な人間の野生ともいうべき動機から考えると、すでに裕子はこの先に自分に何が起こるのかを知っていたっていうことになるんじゃないかとも思えたり。
じゃないとある意味今回行われた壮大な実験に他人を巻き込むはずもないし…。


シリーズの中でも最もスピード感があり狂気を垣間見れる作品だと思う。
残りは2冊。

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∀ki(あき)

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