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【映画】ミスト

映画→映画(2007~2008)
05 /28 2008
ミスト
THE MIST

(2007)

「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督作品。

監督・脚本:フランク・ダラボン
原作:スティーブン・キング『霧』
出演:
トーマス・ジェーン
マーシャ・ゲイ・ハーデン
ローリー・ホールデン
アンドレ・ブラウアー
トビー・ジョーンズ


この映画の内容に関してはもはやほぼ何も言えない。
ストーリーすら語れない。

ただ「街に霧が満ちた時、何かが起こった」という映画というくらいしか。

スティーブン・キング原作ということで個人的には当たりはずれが非常に多いと思っているのだけれども、これはあたりだった。

ラスト15分に驚愕するとか言われてる映画だけど、そんなことない。
正直全編驚愕しっぱなし。

だからスゴイというわけじゃなく、全編通してほとんど緩まない。
確かに緩急もついている。
(じゃないと精神的に持たない)
それでも、明らかに次に何かが起こる不安だけは絶えず画面の中から予感させてくる。


その緊張感がたまらなくよかったです。



やっぱりネタバレありで語りたいので以下にて。


ここからネタバレありです。


霧の中になにかがいる。
けれどもそれが一体なんなのか分からないという緊張感がよかった。

と思いきやちゃんと相手は出てくるしっ(笑

何か明らかにおかしなことが起きている。
霧の外は危険とわかってからの人々の心理状態の描写がたまらない。

極限状態。
それを失笑ものでなく納得できるものとして描いた映画に出会えただけでも幸運だと思った。

神を信じない者が多くいた最初の状態からだんだんと妄信していく様。
明らかに異常事態そのものよりも、人々が異常な状態の精神へ追い込まれていく様の方が明らかに恐ろしく描き出されたと思う。
もはやモンスターの恐ろしさなんか屁でもない(笑

そういったパニック状態とモンスターの攻撃という緊張感に包まれた映像を見ながら思っていたことがある。
できればハッピーエンドに。
あるいはバッドエンドでも構わない。
とにかくこの霧から抜け出してくれ、と。

その霧が晴れたときの開放感とあの絶望感が同居する映像にはもう唖然とした。
もうホントに呆然でした。


最後のインパクトのありすぎるエンディングを含め、絶えず何が起こるか予想できない映像を描き出したこの映画は実にすばらしいものだと思います。

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∀ki(あき)

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