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【ミステリ】クラリネット症候群

メフィスト賞→乾くるみ
05 /30 2008
クラリネット症候群
clarinet syndrome

乾くるみ
徳間文庫
クラリネット症候群 (徳間文庫)クラリネット症候群 (徳間文庫)
(2008/04/04)
乾 くるみ

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ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない

まったくあの歌のとおりではないか。僕の場合、正確には、音が出ないのではなくて、言葉が聞き取れないのだが。

クラリネット症候群』本文より


乾くるみの『クラリネット症候群』。
マリオネット症候群』も収録。

マリオネット症候群』は気がついたら自分の体が誰かにのっとられた女の子の話。
SF風味だけど、やっぱり乾くるみの本という感じの作品。
これは2001年に徳間デュアル文庫で出ていたもの。
(いわゆるライトノベルというレーベルかもしくはSFレーベル)。
感想は3年ほど前に書いたので割愛。
SF好きにはたまらんです(笑


今回文庫で初登場の『クラリネット症候群』。
マリオネット症候群』とはさっぱり関係のないタイトルだけ韻を踏んだ作品。
リピート以来の新作なんだよな…

さてこれまた変わった作品。
クラリネットが壊れちゃったときを境にドレミファソラシという音が聞こえなくなった男の子が主人公。

突然居なくなった養父の暗号を解いていくうちにとんでもない真相が明らかになるというもの。

乾くるみで暗号ものといえば『匣の中』や『林真紅朗』が思い浮かぶんだけれども、これまた実によくできた暗号。
簡単に解けるわけでもないけれども、解けてしまえるものであるものなのがミソ。
もうホント相も変わらず凝った暗号を作るよなぁ。

そういった暗号解きがメインの中篇なんだけれども、それよりも他のどうでもいい真実の方に驚いた。
驚いたというより意外な展開にちょっと呆然としたくなった。


主人公目線で語られる話だけになんかがっくりきて「それはないわ orz」という気分になった。
そりゃ理解は出来るけどっっ。


毎度の事ながら乾くるみの本の読後感はある意味格別でした(笑
乾くるみの中でもSF要素を入れた2編が入っているのも魅力です。

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∀ki(あき)

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