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【小説】生まれ来る子供たちのために

メフィスト賞→浦賀和宏
11 /11 2008
生まれ来る子供たちのために
But, we are not a mistake

浦賀和宏
表紙イラスト:ウスダヒロ
講談社ノベルス
生まれ来る子供たちのために (講談社ノベルス)生まれ来る子供たちのために (講談社ノベルス)
(2008/11/07)
浦賀 和宏

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「違う! 俺は特別だ。 お前らなんかとは違う!」
そうだ、自分は違う。自分は違うんだ。

生まれ来る子供たちのために』本文より

八木剛士シリーズ9作目。
最終巻。

崩壊に至る物語はついに終局を迎えた、か…。

ページをめくって最初の引用に浦賀和宏の3作目『頭蓋骨の楽園』から安藤直樹の言葉を使っていたのを見て「ああ、これは本気で読者に挑んできたなと思わず身構えてしまった。
それと同時に興奮。

目次でも驚かされた。

第二章「美穂」
第三章「南部」
第四章「剛士」
第五章「純菜」

うわ…
そして内容もそのとおり、ひとりひとり物語が終了していく。
もちろんこれまでに張り巡らされた伏線も回収され…

あのSFのように思える展開や、奇跡の「力」。
もちろんある解答が出される。

なによりも八木と純菜という美女と野獣。
彼らがすれ違い、間違っていった先で迎えるエンディングは見事としか言いようがなかったです。

ああ。
ここに辿りつくのか、って。

そんなエンディングを迎えた先のページ。
第六章「終局、あるいは始まり」。
この物語のラストに実にふさわしい終わり方でした。


完結まで3年9月。
浦賀和宏の本をこの巻に9冊も読めるとは。
最初はミステリじゃなく、なんじゃこりゃ、とも思ってた。
でも話がどこに向かうのかさっぱり分からない展開や巻を重ねるごとにキャラクターたちに愛着がわいてきた。

八木シリーズ。
十分に堪能できたシリーズでした。

次回作にもめっちゃ期待しております。

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∀ki(あき)

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