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【ラノベ】飾られた記号

本→ライトノベル
12 /09 2008
飾られた記号
The Last Object

佐竹彬
イラスト:千野えなが
電撃文庫
飾られた記号―The Last Object (電撃文庫)飾られた記号―The Last Object (電撃文庫)
(2005/06)
佐竹 彬

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それでは、未知の領域と要素を持たない空集合について語ろうと思う。
誕生は記憶から、
再生は忘却から始まるものだ。

飾られた記号』本文より

φシリーズ1作目。

時は近未来(っぽい時代
図書館にて死体が発見される。
しかし第1発見者と実際発見された場所が食い違っていた。
嫌疑をかけられた第1発見者である朝倉渚は自ら犯人を探そうとする。


タイトルに引かれて購入。
なんともミステリっぽいじゃあないですか。
電撃でミステリとはこれいかに。
確かに電撃文庫出身の三雲岳人はレオナルド・ダ・ヴィンチが活躍する本格ミステリを書いていたりもするし、電撃もついに本腰を入れたのか!?

読み進めていくとどうやら近未来ミステリらしい。

主人公も随分と自分と言う存在に対して客観性を持って眺めているような感じ。
ゆえに主人公と他人の距離というのが、随分と遠く感じあっせてくれるよなぁ。

よく言えば自分を確立している、悪くいえば他人と接するときに一歩引いているような印象を受ける。

物語も淡々と進み、時に「intermission」と称して別の他人の視線を織り交ぜながらテンポよく進んでいく。

けれども「本格ミステリ」という強固に固定されたジャンルに入るかというと、それはまずない。
かなり広義な意味でのミステリとして捉えないといけないかもしれない。
SF的要素にしても、SFを普段から読む人から見ると世界観に対してけっこうあいまいな印象をどうしても受けてしまう。

けれども、今後おもしろくなりそうな予感はする。

だから悪くない。
決して話が悪いわけではない。
むしろSF要素や理数系みたいな雰囲気を楽しむという意味では、本格的なものとは違ってすごく入りやすい雰囲気を持つ本だと思う。


あとがきにて森博嗣の影響を受けたと作者は書いているが、確かにその影響は随所に見受けられます(笑
だからといって森博嗣→佐竹彬という流れで読むのではなく、むしろSF入門・理数系小説の入門として佐竹彬を読んで雰囲気を楽しんでから、本格的なミステリ・およびSFに入っていった方が面白いのかもしれない。

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