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【小説】1000の小説とバックベアード

メフィスト賞→佐藤友哉
12 /25 2009
1000の小説とバックベアード
佐藤友哉
新潮文庫
1000の小説とバックベアード (新潮文庫)1000の小説とバックベアード (新潮文庫)
(2009/12/24)
佐藤 友哉

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「文章には力がありますからね。まっすぐ歩く人間の人生を壊しかねない、潰しかねない、大きな力がありますからね。だから私、小説が大ッ嫌いなの。それではごきげんよう。玉稿を期待してますよ、木原先生」

1000の小説とバックベアード』本文より

ユヤタンの…
いや、ユヤタンと呼ぶのは気が引ける。
なんせこんな小説を読まされたあとだ。
こんな作家になっていたのか、佐藤友哉は。
ここまで力強い小説を読むことになるとは。

三島由紀夫賞受賞作の『1000の小説とバックベアード』。


依頼人の物語を描く創作者である片説家と呼ばれる職業。
主人公の木原は片説家の会社を解雇されモノを読むこと書くことができなくなってしまう。
そこへ物語を依頼する女性が現れたり、失踪した女性を追ったり、謎の多い図書館へと閉じ込められたり。
ある意味冒険と言えなくもないことをするが決してファンタジーというわけでもない。

これは小説家、ひいては小説そのものを描いた小説だ。
一体小説とは何なのか。
なんて根源的な問い。

多くの感想を語る気なんてない。
ただこのあまりに力強い物語に吐き気を覚えながら引き込まれたというのは確かだ。
そして文章の持つ力というものを今一度再認識させられた。

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∀ki(あき)

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