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【ミステリ】ボトルネック

本→米澤穂信
02 /22 2010
ボトルネック
米澤穂信
新潮文庫
ボトルネック (新潮文庫)ボトルネック (新潮文庫)
(2009/09/29)
米澤 穂信

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「でも、ワープアウトと言えばいいのかスライドオフと言えばいいのか、それが発生したのがここだってのが全然納得できない。改めて言うまでもないけど、ここってただの広場同然なんだよね。橋の向こうだってそうだよ。むしろ、ただのサイクリングコース。で、キミに訊きたいのはこうだ。
キミ、何かこの場所に特別な心あたりでもあるの?」

ボトルネック』本文より

嫌いだ。
主人公が、ヒロインが、キーとなる女の子も。

これでもかというほどにネガティブな方向に特化した人物表現。
なんとか明るく振舞おうとするヒロインも。

なんだ、ここまでの痛々しいやつらは。

ドキッとするほどこの描写は痛い。
しかもなんだか、このネガティブさが懐かしく親近感すら沸いてくる。

なんかさ…
青春なんだよな…
そんな時代もあったよな、ってな感じに。


そんな生々しい登場人物たちにパラレルワールドが交差する。

もし自分が生まれなかったら。
自分さえいなければ。

自分の知っている世界と少し違っている。
自分が生まれず、生まれなかった姉が生まれていた世界へとスライドオフしてしまう。

見も知らぬ姉と共に、世界の違いを探し元の世界へ戻ろうとするが…
石川県を舞台に死んでしまった友人の真相が浮かび上がってくる。


ふ…ふふふふ…
もう最初から最後までネガティブ全開の語り口調と世界観がたまらんです。

鬱々暗澹とした未来なく過去に囚われる雰囲気が好きな人には是非に。

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∀ki(あき)

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