【小説】ライヴ

本→山田悠介
05 /27 2011
ライヴ
山田悠介
角川文庫
ライヴ (角川文庫)ライヴ (角川文庫)
(2009/06/25)
山田 悠介

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読み終えた司会者は眉間に皺を寄せ、しばらく考え込む。そして、口を開いた。
「他にもまだまだこのような声が寄せられています。人の命が奪われたことに対しては何も書かれていません。私は、日本の将来に不安を感じてしまいました。」
司会者は、再び仕事の顔に戻る。

ライヴ』本文より

今回は死のトライアスロンの話。
感染したら死に至る病が蔓延した日本。

その特効薬を得るために128kmのトライアスロンに参加する人たちと、彼らを追うマスコミが描かれる。

次々に起こるハプニング。
死んでもおかしくないハードなトライアスロンに加えて、次々に出てくる参加者を陥れるトラップ。
そして参加者を殺す参加者。

どれだけ凄惨な事故が起ころうとも警察は動き出さない。
ただマスコミが白熱した声で全国に中継するのみ。


とまあ、いわゆる死のトライアスロンな内容なわけだけれども。

レースの参加者、仕組んだ側、マスコミに視聴者といういくつもの視点を交えながらの物語が進行していく。
そしてそこに仕掛けた作者の意図が面白かったです。
重厚さなく、ささーと読めて楽しめるのもやはり山田悠介の持ち味だなぁ。

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∀ki(あき)

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