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【ミステリ】さよなら妖精

本→米澤穂信
12 /03 2011
さよなら妖精
米澤穂信
創元推理文庫
さよなら妖精 (創元推理文庫)さよなら妖精 (創元推理文庫)
(2006/06/10)
米澤 穂信

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「Da.心が離れただけなら、時間がなんとかしたかもしれません。でも、ユーゴスラヴィヤの五つの民族のどれにとっても大事なもの三つが、なくなっていきました。これが全部なくなったら、ユーゴスラヴィヤが一つでいるのは難しい。そう、思っていました。もりやさん、この三つはわかりますか?」

さよなら妖精』本文より

米澤穂信の『さよなら妖精』。

ユーゴスラヴィヤからきた少女と過ごす2か月間。
受験を控えた高校生の少年少女たちは彼女と過ごすことで様々なものを得る。

で、いったいどこがミステリなんだと半分くらいまで思っていた。
日本の風習・文化の観光のよう。
でもそれこそがミステリの本質なんじゃないか。
日本に住んでいながらにして、日本のなにを読み手は知っているのか。
知っているようで知らないさまざまなこと。
言葉の語源、風習の意味。

実に様々な発見があった。

そしてユーゴスラヴィヤのことも。
ちょうど90年代の最初のユーゴのことがたくさん本作の中に出てくる。
あの当時のニュースでもいっぱいやってた。
でもTVから見るその紛争の映像はまるで虚構のようだったのを記憶してる。

でも実際にそれは起こっていたことだった。
今でも世界中のいろんなところでいろんなことが起きている。

なにを知って、その知識をどう活かすか。
あらためて考えさせられた。


それにしてもいい意味でほろにがい青春小説だったなぁ。
こういうの大好きだ。

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∀ki(あき)

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