【ミステリ】折れた竜骨

折れた竜骨
米澤穂信
ミステリ・フロンティア
折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
(2010/11/27)
米澤 穂信

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わたしは、彼は永遠にどこかへと消えてしまったのではと思っていた。閉ざされた部屋からいなくなった彼は、もやは塵と砕けたのではとさえ疑った。

折れた竜骨』本文より

米澤穂信の『折れた竜骨』。

米澤穂信のファンタジー風味。
いや、中世ヨーロッパでの話だからそうではなく、というわけでもないな。

魔法と呪術飛び交う世界の中で起こる事件。
暗殺者は誰なのか。
そして密室事件をいかにして解決するのか。

剣と魔法の中で冴え渡る真実の言葉である「推理」への持って生き方がたまらん。
この異世界風味と実際の歴史との狭間の世界の見事なアレンジもいいんだけれども、その中で異質とも言える「推理」をラストの中心に据えたことで光る構成だ。

いい!
米澤さんのこういう話もいいじゃないか。
日常ミステリだけじゃなくて、異世界ミステリでもいいじゃない。

tag : 折れた竜骨 米澤穂信 ミステリ・フロンティア

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「折れた竜骨」米澤穂信 (ミステリ・フロンティア)

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No title

とっても面白かったです。
この作家の作品をかたっぱしから読んでましたが、
3回も繰り返して読んだのは、これだけです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

Re: No title

藍色さん
お久しぶりです。米澤さんの中でも異色でガチミステリでファンタジーで。混ぜるとダメになる可能性があるものをここまで見事に料理するあたりやっぱり目が離せない作家です。
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∀ki(あき)

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