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【映画】キング・コング

映画→映画(2005~2006)
08 /19 2012
キング・コング
KING KONG

(2005)
キング・コング [Blu-ray]キング・コング [Blu-ray]
(2012/04/13)
ナオミ・ワッツエイドリアン・ブロディー 他

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It was beauty killed the beast.

本編より

1933年の『キング・コング』のリメイク版。
当時使われていた小道具も用い、音楽も一部同じものを再現したり。
当時の技術的に不可能で脚本から抜け落ちた部分を追加したり。
これでもかというくらいにピーター・ジャクソン監督の愛に満ちた映画でした。
さすが96年の段階で企画されるも中止になり、ロード・オブ・ザ・リングで巨匠となり、技術も経験も積んだあとで監督がもっとも敬愛するこの映画をリメイクするってわけだから、とんでもないものができあがってたと思う。

33年の『キング・コング』がなければ、78年のリメイク版もなかっただろうし、オマージュが至る所に散りばめられた『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド』も、このリメイク版『キング・コング』も生まれなかったわけだ。

しかも足りないと思われているところがものすごく多く語られている。
デナムやドリスコルの物語やイングルホーン船長の物語もそれぞれに完結している。
そのための公開中の様々なエピソードが絡み、また船長の部下に対する考え方や船の中にあるクロロフォルムや檻からも捕獲を得意としていることもわかったり。

誰がなんのために島に行き、島でなにを手に入れようとするのか。
欲望の渦巻く登場人物たちの中でひときわ映えるアンとドリスコル、そしてコングの愛が煌めくかのようだ。

もうねぇ。
特に気持ち悪い虫たちが跋扈する穴の底から先が楽しすぎる。
あそこでまさに人生の底まで落ちたデナムの豹変ぶりたるや。
彼にとって映画がすべてであったのに、すべてを失くして這い上がる様は強烈。
それまでのコミカルでありながら仲間たちが命を落としても映画に賭けようとしていたデナムさんが、再起をかけてやってはいけないことに手を出すわけだからな…

あの虫、黄色と黒色のも実際にNZにいるというのもまた面白いところ。
もちろんサイズは小さいらしいけれども、獰猛であり、そうとうに嫌われている虫らしい。

そんな気持ち悪いものがあるかと思いきや、CGであるコングの人間らしさや愛の表現であったり。
それにこたえるアンの目の演技ももう素晴らしい。
今回ブルーレイ版で見返していたんだけれども、ほんと言葉少なに進んで行くのに物語性がすごく多いのが不思議だったけれども、まるでトーキー時代のように台詞に頼らない演技っていうのがものすごく多かった。
すごいな…

何度見ても新しいものが見えてくる素晴らしいエンターテイメント映画だと思う。
そりゃ最初の映画から70年経ってもまだリメイクされて支持されるものだもんなぁ。


監督: ピーター・ジャクソン
原案: メリアン・C・クーパー、エドガー・ウォレス
主演:
ナオミ・ワッツ
エイドリアン・ブロディ
ジャック・ブラック
トーマス・クレッチマン

ブルーレイ版スペック
映像:16:9 スコープサイズ(1080)
音声:
英語 5.1chサラウンド/DTS-HDマスターオーディオ
日本語 5.1chサラウンド/DTS
字幕:英語・日本語
エンコードVC-1 50GB

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∀ki(あき)

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