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【ラノベ】イノセンス After The Long Goodbye

本→ライトノベル
08 /07 2012
イノセンス After The Long Goodbye
山田正紀
イラスト:新間大悟&佐伯経多
徳間デュアル文庫
イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)
(2005/09/06)
山田 正紀

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――おれはどこまで数式に支配されているのだろう。おれはどこまでおれでありうるのか。おれは何なのか。

イノセンス After The Long Goodbye』本文より

イノセンス After The Long Goodbye』。
映画と共に出版されたと言っても過言ではない。
イノセンスの前日譚であり、まったく別の物語。

「イノセンス」という言葉のように純粋さを追求し、また素子を現実世界から失ったバトーの自己探索の物語。
アイデンティティはどこにあるのかというのを、バトーの飼っているガブが消えたことから物語がはじまる。

自分のパートナーという意味でのガブというのと、まるでパートナーであった素子と対比させるかのような比較の手法や、「イノセンス」という純粋さゆえに発生する絆を思い起こさせる。

これはまるで映画「イノセンス」と似て非なるもの。
根本は同じだと言っても過言じゃないようなSFであり、ハードボイルドだと思った。
バトーがパートナーたちを通して、自分の存在意義を問うところなんて特に、ね。

この物語から映画版に繋がるようになっているのだけれども、そんなところを除いても十分に成立しているし、これは面白い。
「イノセンス」から出発したSFの名手ならではの物語の創作だよな…

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∀ki(あき)

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