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【小説】マドンナ・ヴェルデ

本→桜宮サーガ
04 /06 2013
マドンナ・ヴェルデ Madonna Verde
海堂尊
新潮文庫
マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)
(2013/02/28)
海堂 尊

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「ママ、私の子どもを産んでくれない?」

マドンナ・ヴェルデ』本文より

桜宮サーガのひとつ。
不妊治療の内容で曾根崎理恵が主人公の物語の裏側で起こるもうひとつの物語。
今度は代理出産で、主人公は曾根崎理恵の母である曾根崎みどり。
マドンナ・ヴェルデ』。日本語にすると聖母みどり。

ジーン・ワルツと同じ10か月を描くマリアクリック最後の10か月であり、ジーン・ワルツで子供たちを生むことになる人たちとももちろん出てくる。
って、え??
ジーン・ワルツの55歳の山崎さんが曾根崎みどりなのかよ。

娘の子を産む。
もちろんそれは理由があってのことだけれども、子供が欲しいという女性たちの希望である代理出産。
しかし、もちろん日本では法整備がまったくされていない。
いつもの桜宮サーガのようにその辺の問題ももちろん指摘されている。
そして産む子供は誰の子どもなのか。
そして産んだ後の問題はないのか。

現代もしくは、近い将来に議論するべき問題がたくさん描かれていて。
しかも今回は面白さがいろいろ。
代理出産という問題。
子供の母としての子どもを想う気持ちと医師として人類の未来を想う気持ちのぶつかりあい。
さらにはサーガとしての面白さ。

ジーン・ワルツと同時進行するマドンナ・ヴェルデという物語の面白さ。
そして「医学のたまご」へと繋げる物語でもある。
最後の子どもたちが、どんな周りの人物とともに育って行ったのかがこの物語を通して伝わってきた。
思わず、こうきたか、と。

現代医療の問題としても、エンターテイメントとしてももう楽しいとしか言いようがない。

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∀ki(あき)

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