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【ミステリ】彼女のため生まれた

メフィスト賞→浦賀和宏
12 /01 2013
彼女のため生まれた
浦賀和弘
幻冬舎文庫
彼女のため生まれた (幻冬舎文庫)彼女のため生まれた (幻冬舎文庫)
(2013/10/10)
浦賀 和宏

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人間は本能だけでは生きられない。

彼女のため生まれた』本文より


『彼女の血が溶けていく』と同じ主人公で後日談。

母が殺され、犯人が自殺した。
そしてその犯人は主人公へあてた遺書を書いた。そこには真実でないことが含まれていた。

ジャーナリストらしくその意図を探り自らの冤罪を晴らすというスピード感あふれる物語。
そしていつもの、いや、今までと同じだけど同じではないんだけど、常識を覆していくような常識外の真実が展開されていく。

この異端っぷり。
浦賀さんだよなぁと思いながら、今回のさらにその奥の物語。
すべてが語られてなお、まだまだページ数が残っているときたもんだ。
そこでのさらに一転する展開がまた見事。
知らなくてもいいことだったのかもしれない。
知らなくても事件は全て解決していたのだけれども、気持ち悪さが実に倍増もする。

社会問題でもある30代のニートが起こした事件でその難しいニート問題という問題に取り組みながらも、本当に問題なのはどこにあるのかという問題提起にすら思える。
「彼女」のシリーズはそういった社会問題を取り上げながらのミステリにしていくのかもな。

それにしても浦賀さんが新作が年に1回以上しっかり読めるとは。
あとは安藤シリーズの続きが読みたい。

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∀ki(あき)

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