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【小説】ケルベロスの肖像

本→桜宮サーガ
05 /17 2014
ケルベロスの肖像
海堂尊
宝島社文庫
【映画化原作】ケルベロスの肖像 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【映画化原作】ケルベロスの肖像 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
(2014/01/09)
海堂 尊

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「イエス、マイボス」
「マイボスはやめろ」
俺が顔をしかめると、島津はモニタの向こうで笑顔になる。
「行灯もダメ、マイボスもダメ、いちいち細かいヤツだなあ。それじゃあお前のことも一体何て呼べばいいんだ?」

ケルベロスの肖像』本文より

田口・白鳥シリーズ最終章。
Aiを巡る物語と問題もひとつの区切りがつき、Aiという技術の現場での実用性と提案が世界中に向けて発信された。
海堂尊の実際の医療の現場での問題提起も兼ねた物語としての側面も役目を終えたわけだな…

このシリーズは確かに決着を迎えたけれども、いろんな物語の終着点であり、交差点であったわけだよなぁ。
だから最終章、最終エピソードといわれてもなんだかなー。
なんかそれは違う気がする。

高階先生の問題は、88,90,91年の事件から続いてきたものだし、
桜宮市と大学病院の行く末は「モルフェウス」「医学の卵」へと繋がる布石でもあるし、
速水は極北へ、そしてナニワ市に続く物語への布石でもある。
もちろん「螺鈿迷宮」「輝天炎上」の物語はこのケルベロスの裏で動いている話でもある。

すべてのピースがここで交差しているあたりがすんごいが、だからといって一作だけじゃただのひとつのエピソードでもあるんだよなぁ。

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∀ki(あき)

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