The World Is Made Out Of Entertainment
本や映画・ドラマ・アニメの感想などを書いてる日記blog。
【メフィ】ナナフシの恋
ナナフシの恋 Mimetic Girl
黒田研二
表紙イラスト:イナアキコ
講談社ノベルス
黒田研二の久々の小説の新作。
絶対にメールを送れるはずのない人から呼び出された6人の学生。
呼び出してきた本人は自殺未遂で現在は病院で昏睡状態。
いったい誰がなんのためにそんなメールを送ったのか。
ひとつの教室を舞台に繰り広げる、誰がこのメンバーを呼び出し、なぜ彼女は自殺をしたのかという謎に迫る物語。
ミステリ…というよりも群像劇だろうか。
あまりに印象が薄すぎて、友人と呼ばれる人以外は顔も思い出せない自殺した「彼女」。
自殺現場の不思議な光景からはじまり、彼女の謎が深まっていき、そこからとんとんと謎が繋がり解き明かされていく展開は楽しめた。
けれども、やっぱりこれは「高校生6人+1人」の心のやりとりが非常に印象に残った。
がちがちのミステリじゃなくてもこういうライトなミステリで、ジュブナイル要素も多々含まれるものを読むことになるとは。
黒田研二の小説=本格に近いミステリというイメージがあったもんだから、ちょっと肩透かしくらったけども十分おもしろいじゃないか。
でもそろそろ黒田研二の本格なミステリも読みたいです(笑
黒田研二
表紙イラスト:イナアキコ
講談社ノベルス
![]() | ナナフシの恋~Mimetic Girl~ (講談社ノベルス クM- 7) (2007/12/07) 黒田研二 商品詳細を見る |
だが、このメールを麻帆が打ったはずはない。
『ナナフシの恋』本文より引用
彼女は二十五日前――終業式が終わった直後に新校舎の三階から飛び降り自殺を図り、今もまだ意識が戻らぬ状態が続いているのだから。
黒田研二の久々の小説の新作。
絶対にメールを送れるはずのない人から呼び出された6人の学生。
呼び出してきた本人は自殺未遂で現在は病院で昏睡状態。
いったい誰がなんのためにそんなメールを送ったのか。
ひとつの教室を舞台に繰り広げる、誰がこのメンバーを呼び出し、なぜ彼女は自殺をしたのかという謎に迫る物語。
ミステリ…というよりも群像劇だろうか。
あまりに印象が薄すぎて、友人と呼ばれる人以外は顔も思い出せない自殺した「彼女」。
自殺現場の不思議な光景からはじまり、彼女の謎が深まっていき、そこからとんとんと謎が繋がり解き明かされていく展開は楽しめた。
けれども、やっぱりこれは「高校生6人+1人」の心のやりとりが非常に印象に残った。
がちがちのミステリじゃなくてもこういうライトなミステリで、ジュブナイル要素も多々含まれるものを読むことになるとは。
黒田研二の小説=本格に近いミステリというイメージがあったもんだから、ちょっと肩透かしくらったけども十分おもしろいじゃないか。
でもそろそろ黒田研二の本格なミステリも読みたいです(笑
【コミック】逆転裁判 3
逆転裁判 3
監修:カプコン
脚本:黒田研二
漫画:前川かずお
講談社
ヤングマガジン連載
ミステリ作家の黒田研二が脚本、作画が前川かずおのマンガ版『逆転裁判』。
ムチをしならせながら検事として法廷に立つ狩魔冥が出てきたり、うさんくさい占い師がたくさん登場の「逆転の預言書」編。
今までにも増してやけに激しいリアクションの法廷バトルしかり、絶対不可能な状況からの逆転劇しかり、なんとも「逆転裁判」らしい話だった。
コンパクトで無駄な展開がほとんどないのと、かなり正統派なミステリだったので今回の事件は結構好き。
(´-`).。oO(でもあの殺人はちょっとリスクが高すぎやしないだろうかと思わなくもないんだよなぁ。罪を着せるのが柊カエデのような人物だったから成功したような気も…
あと3巻の話では被告人の柊カエデがかなりいい感じに表情がくるくる変わる楽しいキャラだったので、そのうち再登場してくれないかなと思ったり(笑
各キャラに結構愛着が沸いてきたのでまだ「to be continued」と出てたのには安心。
てっきり「逆転裁判4」のための販促のひとつだと思ってたので3冊以上続くとは思わなかった(笑
監修:カプコン
脚本:黒田研二
漫画:前川かずお
講談社
ヤングマガジン連載
![]() | 逆転裁判 3 (3) (ヤングマガジンコミックス) (2007/12/06) 前川 かずお 商品詳細を見る |
殺害現場のドアはすべて内側からロックされていた 現場は完全な密室だったッス!!
『逆転裁判 3』本文より引用
被害者と一緒にいた彼女以外 犯人は考えられないッス!!
ミステリ作家の黒田研二が脚本、作画が前川かずおのマンガ版『逆転裁判』。
ムチをしならせながら検事として法廷に立つ狩魔冥が出てきたり、うさんくさい占い師がたくさん登場の「逆転の預言書」編。
今までにも増してやけに激しいリアクションの法廷バトルしかり、絶対不可能な状況からの逆転劇しかり、なんとも「逆転裁判」らしい話だった。
コンパクトで無駄な展開がほとんどないのと、かなり正統派なミステリだったので今回の事件は結構好き。
(´-`).。oO(でもあの殺人はちょっとリスクが高すぎやしないだろうかと思わなくもないんだよなぁ。罪を着せるのが柊カエデのような人物だったから成功したような気も…
あと3巻の話では被告人の柊カエデがかなりいい感じに表情がくるくる変わる楽しいキャラだったので、そのうち再登場してくれないかなと思ったり(笑
各キャラに結構愛着が沸いてきたのでまだ「to be continued」と出てたのには安心。
てっきり「逆転裁判4」のための販促のひとつだと思ってたので3冊以上続くとは思わなかった(笑
【メフィ】左90度に黒の三角
左90度に黒の三角
矢野龍王
表紙イラスト:得能正太郎
講談社ノベルス
矢野龍王の4作目『左90度に黒の三角』。
Amazonに登録されてない orz
追記:ようやく登録された模様(11/12
極限推理コロシアムから、時限絶命マンション、箱の中の天国と地獄とどんどん面白いものになっていっていたので、わくわくしながら最新刊を買いに行った。
今回は安楽椅子探偵モノ。
探偵役は中学のときの同級生10人。
二人ずつペアになり、制限時間は24時間。
犯人が当てられなければ罰として死亡。
前の人が死亡すれば、次の人が犯人当ての推理ゲームに参加。
前の人が残した文字や画像などを参考にしながら、犯人を当てにいく。
そんな内容。
主人公たちの番が来るまで「まだかなー」と思いつつ読む('A`)
それでも、どこかに伏線があるんだろうと思いながら読み進め、主人公たちの番が来てヽ(´ー`)ノ
今までのどこからしらおかしいなと思っていた点に対して「なるほど」。
で、結局「左90度に黒の三角」ってなんなのよという最大の謎に対しての解答。
( ゚Д゚)………
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
それはない。
それはないわーヽ(`Д´)ノ
いや、それはそれで楽しめたといえば楽しめたけどさっ。
確かに、それだとあの矛盾は解消されるけどっっ。
もしかしたらこんな反応ができたこと自体が楽しめていることに他ならないのかもしれない。
以前の3作をなんだかんだ言いつつ楽しめた人には楽しめるかと思う。
そうでないなら素直に止めておいたほうが(笑
ちょっと以下で少しネタバレを含んだ感想を。
矢野龍王
表紙イラスト:得能正太郎
講談社ノベルス
![]() | 左90度に黒の三角 (講談社ノベルス ヤM- 4) 矢野 龍王 (2007/11/07) 講談社 この商品の詳細を見る |
自分が勝ち残りたければ、他の八人を蹴落とさなくてはならない。殺人者になれ、と言われているも同然だ。苦しみながらみんなが息絶えていく光景を思い浮かべて、吐き気がしてきた。
『左90度に黒の三角』本文より引用
矢野龍王の4作目『左90度に黒の三角』。
Amazonに登録されてない orz
追記:ようやく登録された模様(11/12
極限推理コロシアムから、時限絶命マンション、箱の中の天国と地獄とどんどん面白いものになっていっていたので、わくわくしながら最新刊を買いに行った。
今回は安楽椅子探偵モノ。
探偵役は中学のときの同級生10人。
二人ずつペアになり、制限時間は24時間。
犯人が当てられなければ罰として死亡。
前の人が死亡すれば、次の人が犯人当ての推理ゲームに参加。
前の人が残した文字や画像などを参考にしながら、犯人を当てにいく。
そんな内容。
主人公たちの番が来るまで「まだかなー」と思いつつ読む('A`)
それでも、どこかに伏線があるんだろうと思いながら読み進め、主人公たちの番が来てヽ(´ー`)ノ
今までのどこからしらおかしいなと思っていた点に対して「なるほど」。
で、結局「左90度に黒の三角」ってなんなのよという最大の謎に対しての解答。
( ゚Д゚)………
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
それはない。
それはないわーヽ(`Д´)ノ
いや、それはそれで楽しめたといえば楽しめたけどさっ。
確かに、それだとあの矛盾は解消されるけどっっ。
もしかしたらこんな反応ができたこと自体が楽しめていることに他ならないのかもしれない。
以前の3作をなんだかんだ言いつつ楽しめた人には楽しめるかと思う。
そうでないなら素直に止めておいたほうが(笑
ちょっと以下で少しネタバレを含んだ感想を。
【メフィ】天帝の愛でたまう孤島
天帝の愛でたまう孤島
The Tenaitou Island Murder Case
古野まほろ
カバーデザイン:坂野公一
カバーイラスト:ウスダヒロ
講談社ノベルス
古野まほろによる天帝三部作3作目『天帝の愛でたまう孤島』。
推薦文は大森望と魔夜峰央。
前巻に引き続き表紙イラストはウスダヒロ。
もう天帝シリーズはウスダヒロというイメージが固まったかも(笑
あやしげな仮面の表紙がたまらない。
Σ( ̄□ ̄;) 天帝シリーズって三部作だったの!?
今度は孤島。
十角館の殺人、孤島パズル、そして誰もいなくなったetc
孤島モノといわれれば上のような名作たちが思い浮かぶわけで。
まぁ当然この本の中でもミステリマニアたちが語るわけですが(笑
孤島モノに跋扈する怪人。
そして起こる惨劇は連続殺人。
伝承歌に秘められた謎とはなんぞや。
そんなお約束を散りばめたような話。
しかし、もう使い古されたようなジャンルだとしても、やっぱりしっかりと孤島モノであり、怪人モノだった。
しっかりツボをついてきやがる⊂⌒~⊃。Д。)⊃
天愛島の設定とかたまんねーよw
殺人事件が起ころうとも、彼らは神を語り、映画から神話から哲学から台詞を引用し、とても高等な会話を繰り広げまくる(笑
日本語でフランス語で、時々ドイツ語で。
そう。
この「まほろ語」がいいんだよなぁ(*´Д`)
なんか中毒性がある。
清涼院流水のライムや舞城王太郎の文体にずぶずぶとはまっていくのに似ているかも(笑
三部作しかと楽しませていただきました。
まほろと詩織の会話なんかは特に(笑
……それにしても古野まほろ(作家)の筆はやすぎね?
今回も600Pあるんですけどっ。
前巻も600Pで4ヶ月しかまだ出てから経ってないし…
The Tenaitou Island Murder Case
古野まほろ
カバーデザイン:坂野公一
カバーイラスト:ウスダヒロ
講談社ノベルス
![]() | 天帝の愛でたまう孤島 (講談社ノベルス フJ- 3) 古野 まほろ (2007/10) 講談社 この商品の詳細を見る |
荷を捨てて踏み出す新しい世界。
『天帝の愛でたまう孤島』本文より引用
そらの祝祭に愛でられた海と雨林。
地の果てに結実した青いいのちと緑のゆめが集うここは。
ここは天帝の愛でたまう孤島。
ここは天愛島だった。
古野まほろによる天帝三部作3作目『天帝の愛でたまう孤島』。
推薦文は大森望と魔夜峰央。
前巻に引き続き表紙イラストはウスダヒロ。
もう天帝シリーズはウスダヒロというイメージが固まったかも(笑
あやしげな仮面の表紙がたまらない。
Σ( ̄□ ̄;) 天帝シリーズって三部作だったの!?
今度は孤島。
十角館の殺人、孤島パズル、そして誰もいなくなったetc
孤島モノといわれれば上のような名作たちが思い浮かぶわけで。
まぁ当然この本の中でもミステリマニアたちが語るわけですが(笑
孤島モノに跋扈する怪人。
そして起こる惨劇は連続殺人。
伝承歌に秘められた謎とはなんぞや。
そんなお約束を散りばめたような話。
しかし、もう使い古されたようなジャンルだとしても、やっぱりしっかりと孤島モノであり、怪人モノだった。
しっかりツボをついてきやがる⊂⌒~⊃。Д。)⊃
天愛島の設定とかたまんねーよw
殺人事件が起ころうとも、彼らは神を語り、映画から神話から哲学から台詞を引用し、とても高等な会話を繰り広げまくる(笑
日本語でフランス語で、時々ドイツ語で。
そう。
この「まほろ語」がいいんだよなぁ(*´Д`)
なんか中毒性がある。
清涼院流水のライムや舞城王太郎の文体にずぶずぶとはまっていくのに似ているかも(笑
三部作しかと楽しませていただきました。
まほろと詩織の会話なんかは特に(笑
……それにしても古野まほろ(作家)の筆はやすぎね?
今回も600Pあるんですけどっ。
前巻も600Pで4ヶ月しかまだ出てから経ってないし…
【メフィ】『クロック城』殺人事件
『クロック城』殺人事件 CLOCK END
北山猛邦
講談社ノベルス
文庫化するということで4〜5年ぶりに再読。
北山猛邦のデビュー作であり、メフィスト賞受賞作『『クロック城』殺人事件』。
城シリーズの1作目。
世界が滅びる寸前の世界。
世界は終局を迎えるかのように幽霊たちも現れるようになる。
そんな世界観の中で亡霊のような存在をなんとかしてくれという依頼を受けて探偵は『クロック城』へと向かう。
後に物理の北山と言われるようになるがあらすじからはもはやファンタジー色しか見出せないな(笑
いやいや。
それでもやっぱりしっかり物理してます。
トリックもそうなんだけれども、この本の中で流れている空気のようなものが好き。
世界が終わるときはすぐそこ。
だからか誰もが何かを諦めているようで死ぬことは当たり前のように捉えてるみたいに思える。
そんな退廃的な感じがずっと本の中で貫かれてる。
まるで暗雲が立ち込めているような冷たい感じがこの『城』の中に閉じ込められてるような感じがするところが好きだ。
こう…一種の独特な雰囲気を持つ「館」モノなんだよなー。
雰囲気がたまらないです(笑
北山猛邦
講談社ノベルス
![]() | 『クロック城』殺人事件 (講談社ノベルス) 北山 猛邦 (2002/03) 講談社 この商品の詳細を見る |
「『クロック城』には曜日も月もないが、困ることはない。時間とは何だ。滅びる世界にもう時間など必要ないだろう」
『『クロック城』殺人事件』本文より引用
文庫化するということで4〜5年ぶりに再読。
北山猛邦のデビュー作であり、メフィスト賞受賞作『『クロック城』殺人事件』。
城シリーズの1作目。
世界が滅びる寸前の世界。
世界は終局を迎えるかのように幽霊たちも現れるようになる。
そんな世界観の中で亡霊のような存在をなんとかしてくれという依頼を受けて探偵は『クロック城』へと向かう。
後に物理の北山と言われるようになるがあらすじからはもはやファンタジー色しか見出せないな(笑
いやいや。
それでもやっぱりしっかり物理してます。
トリックもそうなんだけれども、この本の中で流れている空気のようなものが好き。
世界が終わるときはすぐそこ。
だからか誰もが何かを諦めているようで死ぬことは当たり前のように捉えてるみたいに思える。
そんな退廃的な感じがずっと本の中で貫かれてる。
まるで暗雲が立ち込めているような冷たい感じがこの『城』の中に閉じ込められてるような感じがするところが好きだ。
こう…一種の独特な雰囲気を持つ「館」モノなんだよなー。
雰囲気がたまらないです(笑
タグ : 北山猛邦 『クロック城』殺人事件 講談社ノベルス メフィスト賞
【メフィ】新本格もどき
新本格もどき
霧舎巧
光文社カッパノベルス
霧舎巧の『新本格もどき』。
なにやってんっすか霧舎巧(褒め言葉
新聞の広告で見てぶったまげ、帯を見て大笑いし、目次をみて爆笑した(笑
目次:
『三、四、五角館の殺人』
『ニ、三の悲劇』
『人形は密室で推理する』
『長い、白い家の殺人』
『雨降り山荘の殺人』
『13人目の看護師』
『双頭の小悪魔』
感想:
三、四、五角館の殺人
しょっぱなから綾辻行人。
メタミステリなのだが、まぁなぜか登場人物のミステリ作家が霧舎巧と同じメフィスト賞作家の乾くるみっぽい女流作家や「僕の冗談はわかりにくい」という台詞がある氷川透っぽい作家や女子高生二人組みと行動をともにする会社員と兼業の石崎幸ニっぽい作家がでてきたヽ(゚∀゚)ノ
話も似非の館シリーズっぽかったしGJ霧舎巧(笑
ニ、三の悲劇
法月綸太郎の「二の悲劇」がもどかれた元ネタ。
叙述と最初から言ってたから油断して見てたらオチでやられた orz
そうくるか。
見事に騙された感があってよかった。
せっかく法月綸太郎シリーズだったんだから、もうちょっと主人公に悩んで欲しかったかも(笑
人形は密室で推理する
我孫子武丸の人形シリーズをもどいたもの(もどいたものって日本語的にどうかと思うがw。
ヒロインがおむつじゃなく、本名に基づいて紙おむつと呼ばれるのが orz
かわいそうに。
ネタを知らなきゃただのいじめだ(笑
しかしトリックは……これはどうなん!?
長い、白い家の殺人
歌野晶午の『動く家の殺人』にちなんだものだろうなーとタイトルやら最初の方を読んでた時は思ったんだが…。
歌野晶午は葉桜とか最近のしか読んでないから元ネタがわからない orz
ここで今までと違った展開が待っていたのでもしかして短編集じゃなく、ラストにオチがしっかりとある連作短編なんじゃあと期待。
雨降り山荘の殺人
倉知淳の『星降り山荘の殺人』をもどいたもの。
倉知淳なのに猫丸先輩じゃないの?と思ったりもしたけど、これはこれで。
今のところ一番楽しめた作品かも。
なにしろ全然先が読めなかった。
一体何処から事件がはじまるのか、それとも事件はすでにはじまっているのか。
ラストまで読むと納得。
13人目の看護師
山口雅也の『13人目の探偵士』がもどきネタ。
??と思いながら読み進めて途中であぁこういうことね、と納得してラストで霧舎巧は分かってるよちくしょうと思った(褒め言葉
やっぱ山口雅也をもどくと言ったらこうだよな(笑
双頭の小悪魔
有栖川有栖の『双頭の悪魔』がもどきネタ。
短編なのに大仰。
いや…ものすんごいスケールがでかい。
あとがきでもあったけどこれは長編で読んで見たい。
もどきネタは大変おもしろかったです。
ネタを知ってても知らなくても楽しめたし。
でもさ…
結局最後のあとがきで書いてある謎がとけん orz
ダジャレ?
確かにすべての短編の名前は面白いものがたくさんあったし、なにか意味があるんだろうなぁ、というのも多かった。
だからそういうものの一つだと思うんだけど…
ラストにある人の言葉をエリが聞き違えたというところからするとホンモノの探偵だったりするのだろうか。
霧舎巧
光文社カッパノベルス
![]() | 新本格もどき―本格推理小説 (KAPPA NOVELS) 霧舎 巧 (2007/08) 光文社 この商品の詳細を見る |
記憶喪失の吉田さんはミステリマニアの店主が作るカレーを食べるたびに、新本格ファンなら思わずニヤリのあの探偵、この探偵、になりきってしまう。が、その推理は…
『新本格もどき』裏表紙より引用
霧舎巧の『新本格もどき』。
なにやってんっすか霧舎巧(褒め言葉
新聞の広告で見てぶったまげ、帯を見て大笑いし、目次をみて爆笑した(笑
目次:
『三、四、五角館の殺人』
『ニ、三の悲劇』
『人形は密室で推理する』
『長い、白い家の殺人』
『雨降り山荘の殺人』
『13人目の看護師』
『双頭の小悪魔』
感想:
三、四、五角館の殺人
しょっぱなから綾辻行人。
メタミステリなのだが、まぁなぜか登場人物のミステリ作家が霧舎巧と同じメフィスト賞作家の乾くるみっぽい女流作家や「僕の冗談はわかりにくい」という台詞がある氷川透っぽい作家や女子高生二人組みと行動をともにする会社員と兼業の石崎幸ニっぽい作家がでてきたヽ(゚∀゚)ノ
話も似非の館シリーズっぽかったしGJ霧舎巧(笑
ニ、三の悲劇
法月綸太郎の「二の悲劇」がもどかれた元ネタ。
叙述と最初から言ってたから油断して見てたらオチでやられた orz
そうくるか。
見事に騙された感があってよかった。
せっかく法月綸太郎シリーズだったんだから、もうちょっと主人公に悩んで欲しかったかも(笑
人形は密室で推理する
我孫子武丸の人形シリーズをもどいたもの(もどいたものって日本語的にどうかと思うがw。
ヒロインがおむつじゃなく、本名に基づいて紙おむつと呼ばれるのが orz
かわいそうに。
ネタを知らなきゃただのいじめだ(笑
しかしトリックは……これはどうなん!?
長い、白い家の殺人
歌野晶午の『動く家の殺人』にちなんだものだろうなーとタイトルやら最初の方を読んでた時は思ったんだが…。
歌野晶午は葉桜とか最近のしか読んでないから元ネタがわからない orz
ここで今までと違った展開が待っていたのでもしかして短編集じゃなく、ラストにオチがしっかりとある連作短編なんじゃあと期待。
雨降り山荘の殺人
倉知淳の『星降り山荘の殺人』をもどいたもの。
倉知淳なのに猫丸先輩じゃないの?と思ったりもしたけど、これはこれで。
今のところ一番楽しめた作品かも。
なにしろ全然先が読めなかった。
一体何処から事件がはじまるのか、それとも事件はすでにはじまっているのか。
ラストまで読むと納得。
13人目の看護師
山口雅也の『13人目の探偵士』がもどきネタ。
??と思いながら読み進めて途中であぁこういうことね、と納得してラストで霧舎巧は分かってるよちくしょうと思った(褒め言葉
やっぱ山口雅也をもどくと言ったらこうだよな(笑
双頭の小悪魔
有栖川有栖の『双頭の悪魔』がもどきネタ。
短編なのに大仰。
いや…ものすんごいスケールがでかい。
あとがきでもあったけどこれは長編で読んで見たい。
もどきネタは大変おもしろかったです。
ネタを知ってても知らなくても楽しめたし。
でもさ…
結局最後のあとがきで書いてある謎がとけん orz
ダジャレ?
確かにすべての短編の名前は面白いものがたくさんあったし、なにか意味があるんだろうなぁ、というのも多かった。
だからそういうものの一つだと思うんだけど…
ラストにある人の言葉をエリが聞き違えたというところからするとホンモノの探偵だったりするのだろうか。
タグ : 霧舎巧 新本格もどき 綾辻行人 法月綸太郎 我孫子武丸 歌野晶午 倉知淳 山口雅也 有栖川有栖 カッパノベルス
【メフィ】そこへ届くのは僕たちの声
そこへ届くのは僕たちの声
小路幸也
新潮社
小路幸也の4冊目の本だったかと思う『そこへ届くのは僕たちの声』。
3年ほど前の本だけれども、小路幸也は少しずつ確実に知名度を上げているような気がする。
それが懐かしさや大人が普段忘れてしまっているような感覚や雰囲気を作り上げてしまえることが要因のひとつじゃないかな、と思う。
上にあげたような文章も印象に残った文のひとつで、確かに大人たちは知らないものを知ろうする。
けれども知ったことで失くしたものとかはなかっただろうか。
眼に見えないもの、聞こえないもの、それでも存在するもの。
そんな存在するけど、それがなにか分からないものへのロマンというか憧れというか。
見るもの触れるものすべてが新鮮、そんな風に思えた子供の時。
その時のように理解ができない世界へ行くことでそんな子供のときの感覚を思い出させてくれる。
そんな普段忘れているような感覚を思い出させてくれたような本だった。
小路幸也
新潮社
![]() | そこへ届くのは僕たちの声 小路 幸也 (2004/11/25) 新潮社 この商品の詳細を見る |
父さんは人間という動物のいいところは、わからないことを知りたいと思うところだって言ってた。それが人間の文明とか文化の根源だって。
『そこへ届くのは僕たちの声』本文より引用
小路幸也の4冊目の本だったかと思う『そこへ届くのは僕たちの声』。
3年ほど前の本だけれども、小路幸也は少しずつ確実に知名度を上げているような気がする。
それが懐かしさや大人が普段忘れてしまっているような感覚や雰囲気を作り上げてしまえることが要因のひとつじゃないかな、と思う。
上にあげたような文章も印象に残った文のひとつで、確かに大人たちは知らないものを知ろうする。
けれども知ったことで失くしたものとかはなかっただろうか。
眼に見えないもの、聞こえないもの、それでも存在するもの。
そんな存在するけど、それがなにか分からないものへのロマンというか憧れというか。
見るもの触れるものすべてが新鮮、そんな風に思えた子供の時。
その時のように理解ができない世界へ行くことでそんな子供のときの感覚を思い出させてくれる。
そんな普段忘れているような感覚を思い出させてくれたような本だった。
タグ : そこへ届くのは僕たちの声 小路幸也
【メフィ】天帝のつかわせる御矢
天帝のつかわせる御矢
The SuperExpress Asia Murder Case
古野まほろ
表紙イラスト:ウスダヒロ
講談社ノベルス
「気持ちよく乾いた空気に絶好の眺望。『東洋のウンターデンリンデン』。東満州(満州帝国)を象徴する壮観かつ前衛的な帝都新京。美しい眺めだ。
街じゅうから立ちのぼる邪悪な黒煙と、一夜にして廃墟になった煉瓦造りの街角さえなければ、
神よ擁護を垂れたまえ、あまりに磔の多ければ―とパウル・バルシェを口ずさみたくなるようなそんな午後だった。」
第35回メフィスト賞「天帝のはしたなき果実」の続編「天帝のつかわせる御矢」。
前作に続いてまほろ君が主人公。
作品は偽史を扱っている。
ありえなかった世界での殺人事件。
この世界、つまりこの小説の中の登場人物はえてして天才的。
さも当たり前のように日本語、英語、仏蘭西語を使いこなし、古今東西の地理歴史に文化まで知っている。
ゆえに文体は様々な言語が飛び交い、日本語で書かれているのにも関わらず不思議な旋律を生み出しているようにすら思える。
そんな人物たちが「あじあ号」、1930年代に実在した満州国の超特急。
舞台の最初は新京、今で言う長春からハバロフスク〜札幌と中国ロシア日本を結んでいる豪華列車の中での殺人事件。
引用した中の「ウンターデンリンデン」はベルリンのこと。
おもしろかった。
キャラが描けていない、あまりに有り得ない。
そんなところをこの小説はずっと通り越している。
もはやこの小説は一つの「世界」だろう。
1作目の「天帝のはしたなき果実」の時もそう思ったけど、さらに磨きがかかってる。
今度はなんせ豪華な超特急。
乗っている人も風格ある人ばかり。
そんな彼らとも対等に渡り合う主人公のまほろ君たち。
その会話がまたくらくらする(笑
知識と知識がぶつかりあって、なんかすごく高尚なのだ。
別次元。
それを帯で推薦文を書いた竹本健治は「異形」と称しているけどまさにそんな感じ。
まったく……
そんな内容を生み出せるこの古野まほろは一体なにものなんだ。
The SuperExpress Asia Murder Case
古野まほろ
表紙イラスト:ウスダヒロ
講談社ノベルス
![]() | 天帝のつかわせる御矢 古野 まほろ (2007/06/08) 講談社 この商品の詳細を見る |
「気持ちよく乾いた空気に絶好の眺望。『東洋のウンターデンリンデン』。東満州(満州帝国)を象徴する壮観かつ前衛的な帝都新京。美しい眺めだ。
街じゅうから立ちのぼる邪悪な黒煙と、一夜にして廃墟になった煉瓦造りの街角さえなければ、
神よ擁護を垂れたまえ、あまりに磔の多ければ―とパウル・バルシェを口ずさみたくなるようなそんな午後だった。」
第35回メフィスト賞「天帝のはしたなき果実」の続編「天帝のつかわせる御矢」。
前作に続いてまほろ君が主人公。
作品は偽史を扱っている。
ありえなかった世界での殺人事件。
この世界、つまりこの小説の中の登場人物はえてして天才的。
さも当たり前のように日本語、英語、仏蘭西語を使いこなし、古今東西の地理歴史に文化まで知っている。
ゆえに文体は様々な言語が飛び交い、日本語で書かれているのにも関わらず不思議な旋律を生み出しているようにすら思える。
そんな人物たちが「あじあ号」、1930年代に実在した満州国の超特急。
舞台の最初は新京、今で言う長春からハバロフスク〜札幌と中国ロシア日本を結んでいる豪華列車の中での殺人事件。
引用した中の「ウンターデンリンデン」はベルリンのこと。
おもしろかった。
キャラが描けていない、あまりに有り得ない。
そんなところをこの小説はずっと通り越している。
もはやこの小説は一つの「世界」だろう。
1作目の「天帝のはしたなき果実」の時もそう思ったけど、さらに磨きがかかってる。
今度はなんせ豪華な超特急。
乗っている人も風格ある人ばかり。
そんな彼らとも対等に渡り合う主人公のまほろ君たち。
その会話がまたくらくらする(笑
知識と知識がぶつかりあって、なんかすごく高尚なのだ。
別次元。
それを帯で推薦文を書いた竹本健治は「異形」と称しているけどまさにそんな感じ。
まったく……
そんな内容を生み出せるこの古野まほろは一体なにものなんだ。
【メフィ】十月は二人三脚の消去法推理
十月は二人三脚の消去法推理
私立霧舎学園ミステリ白書
霧舎巧
表紙イラスト:西村博之
講談社ノベルス
「これがきっと《今月の事件》の始まりなのだろう、と二人は薄々気づいていた。」
久々の霧舎巧の「霧舎学園ミステリ白書」の最新刊。
ついに十月。
残りも半分。
今回の付属アイテムは琴葉の名刺。
ついに発売。
ということでまず買ってみたのは装丁を隅々まで、それから中に入っているアイテム。
霧舎学園だけにどこにどんな仕掛けがあってもおかしくない(笑
十月はちっちゃな放火事件からはじまり、運動会での事件が語られてます。
内容は消去法推理。
消去法…確かに消去法だったけど、そういう消去法かいっ。
やはりまっすぐにストレートなものじゃなかった。
まぁ、タイトルに消去法とあるだけにそのままストレートにされてもなんだかなぁ、って思うんだろうけど。
なんだかんだ言っても最初の四月から半年。
みんなのチームワークも脇野先生との仲ですらも進展していってるよなぁ。
それ以上に驚いたのはやっぱり彼女の帰還だけど。
いつかそうなるとは作者が言っていたけれどもこの10月でだったか。
今回は以前からの謎、「霧舎学園ミステリ白書」は一体誰が発行しているのかという謎に対して一歩前進。
実はこの10月って大きなターニングポイントがいくつもあったんじゃないかと思った。
琴葉と棚彦のコンビや自称名探偵に先生たちに琴葉ママとレギェラー陣も大きな「霧舎学園ミステリ白書」の中に取り込まれていっているいま、今後がどうなっていくのかが余計に楽しみになった回だった。
11月は「見立て殺人」とのこと。
私立霧舎学園ミステリ白書
霧舎巧
表紙イラスト:西村博之
講談社ノベルス
![]() | 十月は二人三脚の消去法推理 私立霧舎学園ミステリ白書 霧舎 巧 (2007/06/08) 講談社 この商品の詳細を見る |
「これがきっと《今月の事件》の始まりなのだろう、と二人は薄々気づいていた。」
久々の霧舎巧の「霧舎学園ミステリ白書」の最新刊。
ついに十月。
残りも半分。
今回の付属アイテムは琴葉の名刺。
ついに発売。
ということでまず買ってみたのは装丁を隅々まで、それから中に入っているアイテム。
霧舎学園だけにどこにどんな仕掛けがあってもおかしくない(笑
十月はちっちゃな放火事件からはじまり、運動会での事件が語られてます。
内容は消去法推理。
消去法…確かに消去法だったけど、そういう消去法かいっ。
やはりまっすぐにストレートなものじゃなかった。
まぁ、タイトルに消去法とあるだけにそのままストレートにされてもなんだかなぁ、って思うんだろうけど。
なんだかんだ言っても最初の四月から半年。
みんなのチームワークも脇野先生との仲ですらも進展していってるよなぁ。
それ以上に驚いたのはやっぱり彼女の帰還だけど。
いつかそうなるとは作者が言っていたけれどもこの10月でだったか。
今回は以前からの謎、「霧舎学園ミステリ白書」は一体誰が発行しているのかという謎に対して一歩前進。
実はこの10月って大きなターニングポイントがいくつもあったんじゃないかと思った。
琴葉と棚彦のコンビや自称名探偵に先生たちに琴葉ママとレギェラー陣も大きな「霧舎学園ミステリ白書」の中に取り込まれていっているいま、今後がどうなっていくのかが余計に楽しみになった回だった。
11月は「見立て殺人」とのこと。
【コミック】逆転裁判 2
逆転裁判 2
監修:カプコン
脚本:黒田研二
漫画:前川かずお
講談社
ヤングマガジン連載
「なるほどくん 行き詰った時には発想を逆転させてごらんなさい……
今まで見えなかったものがきっと目の前に見えてくるから」
メフィスト賞作家の黒田研二が脚本を書いてる「逆転裁判」コミック版2巻。
1巻の「蜘蛛男」編の解決編から、世界で最も狭い密室殺人事件の話を収録。
逆転裁判をやっていないのですが、楽しんで読んでおります。
蜘蛛男編。
脚本の黒田研二ならではのトリック。
絶対に覆らない状況を作ってから、逆転させてしまう展開におどろき、その方法にも驚いた。
確かに…
けれども本当に気づかないものなのだろうか。
……でも脚本の黒田研二って擬似宇宙飛行士体験で実際に何ヶ月かやってたしなぁ。
そこらへんの感覚についてはきっとそうなんだろう。
ぬいぐるみ殺人事件編。
ぬいぐるみの中でいかに殺人は起こったか。
すげー、謎からしてすげぇよっ。
キラリンたちがモリゾーとキッコロっぽく見えたのはきっと気のせい(笑
この話に関しては文句なしにおもしろかった。
to be countinuedということは3巻にまで続くということかな。
監修:カプコン
脚本:黒田研二
漫画:前川かずお
講談社
ヤングマガジン連載
![]() | 逆転裁判 2 (2) 前川 かずお (2007/06/06) 講談社 この商品の詳細を見る |
「なるほどくん 行き詰った時には発想を逆転させてごらんなさい……
今まで見えなかったものがきっと目の前に見えてくるから」
メフィスト賞作家の黒田研二が脚本を書いてる「逆転裁判」コミック版2巻。
1巻の「蜘蛛男」編の解決編から、世界で最も狭い密室殺人事件の話を収録。
逆転裁判をやっていないのですが、楽しんで読んでおります。
蜘蛛男編。
脚本の黒田研二ならではのトリック。
絶対に覆らない状況を作ってから、逆転させてしまう展開におどろき、その方法にも驚いた。
確かに…
けれども本当に気づかないものなのだろうか。
……でも脚本の黒田研二って擬似宇宙飛行士体験で実際に何ヶ月かやってたしなぁ。
そこらへんの感覚についてはきっとそうなんだろう。
ぬいぐるみ殺人事件編。
ぬいぐるみの中でいかに殺人は起こったか。
すげー、謎からしてすげぇよっ。
キラリンたちがモリゾーとキッコロっぽく見えたのはきっと気のせい(笑
この話に関しては文句なしにおもしろかった。
to be countinuedということは3巻にまで続くということかな。
【メフィ】名探偵はもういない
名探偵はもういない
霧舎巧
講談社ノベルス
「昭和五十三年三月―― 少年の夢は犯罪者になることだった。」
霧舎巧の『名探偵はもういない』。
「あかずの扉研究会」シリーズと若干の関連あり。
やっぱり単行本で読むより、新書の方が読みやすい(笑
単に好き嫌いの問題かもしれないけど。
犯罪学者木岬研吾と彼の義理の弟がドライブで旅行に出かけると雪崩の影響で近くのペンションに泊まることに。
ペンションに集まる不思議な人たち。
そこで起こる怪死事件。
読者への挑戦状つき。
雪山の山荘。
空間的な密室状況。
そしてありえないめぐり合わせ。
天候で行き来できない事件現場には探偵から警察、鑑識係。
なぜか彼らがそろっていて、起きる事件は明らかな怪死事件。
これぞミステリといわんばかりのストレートなミステリ。
しかも作者からの挑戦状つきときた(笑
ひとつひとつ謎が解かれていくのはゾクゾクくるなぁ。
無駄がない伏線というのも。
あまりにストレートでシャープすぎるミステリに「あかずの扉研究会」や「霧舎学園」で見せた作者が描く青春性(?)と混ぜ合わさった作風はやっぱり独特。
逆にガッチガチなのが好きな人にはげんなりする可能性あるけど(苦笑
『名探偵はもういない』というタイトルはかなり好き。
読了後に見ると余計に。
霧舎巧
講談社ノベルス
![]() | 名探偵はもういない 霧舎 巧 (2006/04/07) 講談社 この商品の詳細を見る |
「昭和五十三年三月―― 少年の夢は犯罪者になることだった。」
霧舎巧の『名探偵はもういない』。
「あかずの扉研究会」シリーズと若干の関連あり。
やっぱり単行本で読むより、新書の方が読みやすい(笑
単に好き嫌いの問題かもしれないけど。
犯罪学者木岬研吾と彼の義理の弟がドライブで旅行に出かけると雪崩の影響で近くのペンションに泊まることに。
ペンションに集まる不思議な人たち。
そこで起こる怪死事件。
読者への挑戦状つき。
雪山の山荘。
空間的な密室状況。
そしてありえないめぐり合わせ。
天候で行き来できない事件現場には探偵から警察、鑑識係。
なぜか彼らがそろっていて、起きる事件は明らかな怪死事件。
これぞミステリといわんばかりのストレートなミステリ。
しかも作者からの挑戦状つきときた(笑
ひとつひとつ謎が解かれていくのはゾクゾクくるなぁ。
無駄がない伏線というのも。
あまりにストレートでシャープすぎるミステリに「あかずの扉研究会」や「霧舎学園」で見せた作者が描く青春性(?)と混ぜ合わさった作風はやっぱり独特。
逆にガッチガチなのが好きな人にはげんなりする可能性あるけど(苦笑
『名探偵はもういない』というタイトルはかなり好き。
読了後に見ると余計に。
【メフィ】六とん3
六とん3
蘇部健一
講談社ノベルス
「最近ネットで「あとがきはおもしろい」とか「あとがきだけおもしろい」という評をよく目にするので、かなりのプレッシャーである。」
表紙がこれっっっ。
びっくりした。
前がテトリスだっただけに、今度もなにかゲーム系か。
それともとんかつに戻るのか、とか思ってたが。
江草天仁!!?
びんちょうタンじゃないか!
表紙で泣く。
イラストなのは別にいいんだよ。
いまさら気にもしない。
メフィスト賞でいうと西尾維新が出てきたあたりからもうなにも気にしないことにした(笑
で、表紙。
小銭を握り締めてなにを買おうとっ。
なに「六とん」買おうとしてんだよっ orz
こんな本との出会いはいらないって orz
あの子は実際にあの本を読んで、どこで嘆き悲しみ、そしてあの本を投げつけるのだろうと考えるといたたまれなくて仕方ない。
哀愁を誘うのは著者近影だけでいいのにっ。
著者近影もなんか写真が古びてきたのかなんか「うああ」と声にならないため息のような声をあげそうになる出来。
それはそれですばらしい。
これぞ蘇部タンの著者近影(笑
さて、まったく中身の感想を書いていないので、ここより下から感想。
もうひとつの証言
くだらない。
どこがおもしろいのかよく分からないくらいにくだらない。
感想もパス。
アリバイの視覚
なぜ、これに写真をつけないのか。
確かに微妙すぎて苦情があってもなんともいえないが…
それでもっ。
それでもこれにこそ動かぬ証拠を見せてもらいたいものである。
トリック?
六とんにトリックは必要なのですか?(笑
生涯最良の日
「おとめ座のあなた、今日死にまーす」。
ジャンプの銀魂でそんな話があったが、逆におとめ座がツキまくる話。
オチは好き。
刑事にとってこれほど理解に苦しむ事件なんてのもないだろう。
もうなんてーか名探偵呼んでこい(笑
半下石警部じゃムリだってw
×××殺人事件
ひどい。
これはひどい。
展開も内容もオチもひどい。
殺ったのはだれだ!?
唖然とした。
というより苦笑した。
このラストはないだろ(苦笑
ちょっと前に同じテーマの長編が講談社ノベルスから出ていただけに。
これぞトホミス。
瞳の中の殺人者
結構これは好きである。
どこらへんでミステリになるんかなぁ、と思ったらラストらへんでか。
実は未来予知じゃなくて自分の記憶ってのはうまいんじゃないかな。
死ぬ
鬱系だな…
なんか蘇部健一の長編でなんかげんなりする感じが凝縮されたような。
実にげんなり。
嘘と真実
嘘に踊らされる人々を描いて、でもってラストにあのオチ…ね。
栄光へのステップ
うまいっ。
これいいなぁ。
ラストのイラストもすごく効果的。
ぜひこれを世にも奇妙な物語でやって欲しいものである(笑
秘めた想い
想い三部作の最終作?
いつものようにタイムマシンに乗って過去へ行こう、というものだが…
またかっ。
またこの展開かよ。
なぜ自分の20年後のような人が憬れの人の配偶者なのかの謎があれだとは orz
赤い糸
まるでドラえもんに捧げられた作品。
なんでここまで名作なんだ。
六とん2のときもそうだったが、ラストは感動系で〆るというのは恒例なのか。
大好きである。
トホホなミステリ=トホミスを謳った『六とん3』だったが、なかなかどうしてトホホにもなかなかよさげなものがあったりとか。
ちょっと予想と違ったけれども買ってよかったと思えた。
やっぱりこれくらいの比率がいいですって。
トホホなのと普通なのとの割合は。
……普通なのの中になんかげんなりするのが増えたなぁ。
でもそれはそれで好きなんでOK。
蘇部健一
講談社ノベルス
![]() | 六とん3 蘇部 健一 (2007/05/10) 講談社 この商品の詳細を見る |
「最近ネットで「あとがきはおもしろい」とか「あとがきだけおもしろい」という評をよく目にするので、かなりのプレッシャーである。」
表紙がこれっっっ。
びっくりした。
前がテトリスだっただけに、今度もなにかゲーム系か。
それともとんかつに戻るのか、とか思ってたが。
江草天仁!!?
びんちょうタンじゃないか!
表紙で泣く。
イラストなのは別にいいんだよ。
いまさら気にもしない。
メフィスト賞でいうと西尾維新が出てきたあたりからもうなにも気にしないことにした(笑
で、表紙。
小銭を握り締めてなにを買おうとっ。
なに「六とん」買おうとしてんだよっ orz
こんな本との出会いはいらないって orz
あの子は実際にあの本を読んで、どこで嘆き悲しみ、そしてあの本を投げつけるのだろうと考えるといたたまれなくて仕方ない。
哀愁を誘うのは著者近影だけでいいのにっ。
著者近影もなんか写真が古びてきたのかなんか「うああ」と声にならないため息のような声をあげそうになる出来。
それはそれですばらしい。
これぞ蘇部タンの著者近影(笑
さて、まったく中身の感想を書いていないので、ここより下から感想。
もうひとつの証言
くだらない。
どこがおもしろいのかよく分からないくらいにくだらない。
感想もパス。
アリバイの視覚
なぜ、これに写真をつけないのか。
確かに微妙すぎて苦情があってもなんともいえないが…
それでもっ。
それでもこれにこそ動かぬ証拠を見せてもらいたいものである。
トリック?
六とんにトリックは必要なのですか?(笑
生涯最良の日
「おとめ座のあなた、今日死にまーす」。
ジャンプの銀魂でそんな話があったが、逆におとめ座がツキまくる話。
オチは好き。
刑事にとってこれほど理解に苦しむ事件なんてのもないだろう。
もうなんてーか名探偵呼んでこい(笑
半下石警部じゃムリだってw
×××殺人事件
ひどい。
これはひどい。
展開も内容もオチもひどい。
殺ったのはだれだ!?
唖然とした。
というより苦笑した。
このラストはないだろ(苦笑
ちょっと前に同じテーマの長編が講談社ノベルスから出ていただけに。
これぞトホミス。
瞳の中の殺人者
結構これは好きである。
どこらへんでミステリになるんかなぁ、と思ったらラストらへんでか。
実は未来予知じゃなくて自分の記憶ってのはうまいんじゃないかな。
死ぬ
鬱系だな…
なんか蘇部健一の長編でなんかげんなりする感じが凝縮されたような。
実にげんなり。
嘘と真実
嘘に踊らされる人々を描いて、でもってラストにあのオチ…ね。
栄光へのステップ
うまいっ。
これいいなぁ。
ラストのイラストもすごく効果的。
ぜひこれを世にも奇妙な物語でやって欲しいものである(笑
秘めた想い
想い三部作の最終作?
いつものようにタイムマシンに乗って過去へ行こう、というものだが…
またかっ。
またこの展開かよ。
なぜ自分の20年後のような人が憬れの人の配偶者なのかの謎があれだとは orz
赤い糸
まるでドラえもんに捧げられた作品。
なんでここまで名作なんだ。
六とん2のときもそうだったが、ラストは感動系で〆るというのは恒例なのか。
大好きである。
トホホなミステリ=トホミスを謳った『六とん3』だったが、なかなかどうしてトホホにもなかなかよさげなものがあったりとか。
ちょっと予想と違ったけれども買ってよかったと思えた。
やっぱりこれくらいの比率がいいですって。
トホホなのと普通なのとの割合は。
……普通なのの中になんかげんなりするのが増えたなぁ。
でもそれはそれで好きなんでOK。
【メフィ】ウルチモ・トルッコ
ウルチモ・トルッコ ULTIMO TRUCCO
犯人はあなただ!
深水黎一郎
講談社ノベルス
「私の考案したアイディアを正しく使えば、本当に《読者が犯人》というミステリーが成立するのです。」
第36回メフィスト賞受賞作『ウルチモ・トルッコ』。
まさに「読者が犯人」の小説。
小説家の元にくる一通の手紙。
そこには「《読書が犯人》のトリックを教える。その代わりに一億円を要求する」という内容のことが書かれていた。
読み終わった。
この本については一言以外言うことはない。
確かにこのトリックが成立するならばオレが犯人だ…
表紙の反射する素材の部分に犯人である読者の顔が写るといった効果も素敵な装丁。
ちょっと以下で考察(ネタバレあり
犯人はあなただ!
深水黎一郎
講談社ノベルス
![]() | ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! 深水 黎一郎 (2007/04/06) 講談社 この商品の詳細を見る |
「私の考案したアイディアを正しく使えば、本当に《読者が犯人》というミステリーが成立するのです。」
第36回メフィスト賞受賞作『ウルチモ・トルッコ』。
まさに「読者が犯人」の小説。
小説家の元にくる一通の手紙。
そこには「《読書が犯人》のトリックを教える。その代わりに一億円を要求する」という内容のことが書かれていた。
読み終わった。
この本については一言以外言うことはない。
確かにこのトリックが成立するならばオレが犯人だ…
表紙の反射する素材の部分に犯人である読者の顔が写るといった効果も素敵な装丁。
ちょっと以下で考察(ネタバレあり
【コミック】逆転裁判 1
逆転裁判 1
監修:カプコン
脚本:黒田研二
漫画:前川かずお
講談社
別冊ヤングマガジン連載
「残念ながらあなたの証言は矛盾しているっ!!」
4月に発売の「逆転裁判4」とのタイアップ企画(かと思われる。
ゲーム版をやってないのでこれが既存のシナリオなのかどうかすら分かりません(苦笑
買った理由?
そりゃ
メフィスト賞を「ウェディング・ドレス」で取った黒田研二が脚本を書いてるからに決まってるっ!
(「ペルソナ探偵」でメフィスト賞を取った、って言った方が正確には正しいんだろうけど。
……多分そんな理由で買った人はほとんどいないんだろうけど。
最近小説の方が出ないなぁと思ってたらまさか漫画の脚本をやっていたとはっ!
しかもあの「逆転裁判」。
成歩堂とアシスタントとのやりとりとか黒田研二っぽいよなぁ。
逆転裁判というオリジナルのゲームがあるものを題材にしているものの漫画化とはいえ、くろけんっぽさはしっかりでております。
当然ミステリ方面においても。
くろけんがミステリから離れて「カンニング少女」や「結婚なんてしたくない」を書いてたり、と思いきやblogの「宇宙旅行にいってきます」なんていう擬似的な宇宙体験をしてたり、スキーのインストラクターになっちゃってたり、ほんと色々やってるよなぁ、この人。
くろけんの自画像にしっかりと「モリゾー」が描かれていたのを見て思わず笑ってしまった(笑
1巻の後半のエピソードがまだ完結していない。
はたしてあのアリバイが一見あるように見える状況をいかにしてつき崩してくれるのかに期待。
監修:カプコン
脚本:黒田研二
漫画:前川かずお
講談社
別冊ヤングマガジン連載
![]() | 逆転裁判 1 (1) (ヤングマガジンコミックス) 前川 かずお (2007/04/06) 講談社 この商品の詳細を見る |
「残念ながらあなたの証言は矛盾しているっ!!」
4月に発売の「逆転裁判4」とのタイアップ企画(かと思われる。
ゲーム版をやってないのでこれが既存のシナリオなのかどうかすら分かりません(苦笑
買った理由?
そりゃ
メフィスト賞を「ウェディング・ドレス」で取った黒田研二が脚本を書いてるからに決まってるっ!
(「ペルソナ探偵」でメフィスト賞を取った、って言った方が正確には正しいんだろうけど。
……多分そんな理由で買った人はほとんどいないんだろうけど。
最近小説の方が出ないなぁと思ってたらまさか漫画の脚本をやっていたとはっ!
しかもあの「逆転裁判」。
成歩堂とアシスタントとのやりとりとか黒田研二っぽいよなぁ。
逆転裁判というオリジナルのゲームがあるものを題材にしているものの漫画化とはいえ、くろけんっぽさはしっかりでております。
当然ミステリ方面においても。
くろけんがミステリから離れて「カンニング少女」や「結婚なんてしたくない」を書いてたり、と思いきやblogの「宇宙旅行にいってきます」なんていう擬似的な宇宙体験をしてたり、スキーのインストラクターになっちゃってたり、ほんと色々やってるよなぁ、この人。
くろけんの自画像にしっかりと「モリゾー」が描かれていたのを見て思わず笑ってしまった(笑
1巻の後半のエピソードがまだ完結していない。
はたしてあのアリバイが一見あるように見える状況をいかにしてつき崩してくれるのかに期待。
【メフィ】フリッカー式
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人
佐藤友哉
講談社文庫
「どうしてこれほどまでに『意味』に固執するのだろう。
そのこだわりには、価値があるのだろうか?
いや、
惑わされない。
僕は惑わされないぞ。
惑わされるものかッ。」
佐藤友哉の処女作「フリッカー式」文庫版。
鏡家サーガ1作目。
ついに文庫。
表紙はいつもどおりの笹井一個。
処女作とはいいつつ、手を加えすぎ(笑
話自体は当然変わってないけど。
あぁ、だからこれほどまでに文庫化が延びたのか。
なので旧版および新装版まで買っちゃった人も読んでみたら印象変わるかも。
妹がレイプされ自殺した。
そしてその現場を録画したテープを持ってきた謎の人物。
さらにその人物はレイプ犯の娘たちの行動パターンが記された紙を鏡公彦に渡す。
そして彼は娘たちの拉致を開始する。
一方、巷では突き刺しジャックという77人を殺した凶悪犯の犯行が重ねられていっていた。
このネガティブで理解できない構成が大好きだ。
序盤から「おにいちゃーん」という内容。
そして自殺。
さらに拉致。
そこからどんなものに発展するのかと思ったら予想外も予想外。
突き刺しジャックとその犯人の犯行時にだけ犯行現場を「見て」しまう超能力が加わったり。
そもそもレイプ犯たちの言っている「儀式」とはなんなのか。
実にカオス。
そして逸脱しすぎ。
ジャンルの特定なんかできるわけがない。
もうまったくなんなんだろな、この小説は。
ミステリ作家の法月綸太郎が絶賛し、大塚英志の流れを汲むような内容。
そこから考えてもわけがわからない(笑
読んだのは3回目だけど、やっぱりわからないがおもしろい。
『意味』を放棄した。
そんな「あの80年代生まれ」が体験してきた様々なサブカルチャーを取り込んで、一つのそれらの作品に対する答えを示したもののような気もする。
「エヴァ」しかり「MADARA」や「サイコ」とかさ(笑
あれらも「意味」を探させた物語であるだろしなぁ。
2作目以降も文庫化されますよーに。
佐藤友哉
講談社文庫
![]() | フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > 佐藤 友哉 (2007/03/15) 講談社 この商品の詳細を見る |
「どうしてこれほどまでに『意味』に固執するのだろう。
そのこだわりには、価値があるのだろうか?
いや、
惑わされない。
僕は惑わされないぞ。
惑わされるものかッ。」
佐藤友哉の処女作「フリッカー式」文庫版。
鏡家サーガ1作目。
ついに文庫。
表紙はいつもどおりの笹井一個。
処女作とはいいつつ、手を加えすぎ(笑
話自体は当然変わってないけど。
あぁ、だからこれほどまでに文庫化が延びたのか。
なので旧版および新装版まで買っちゃった人も読んでみたら印象変わるかも。
妹がレイプされ自殺した。
そしてその現場を録画したテープを持ってきた謎の人物。
さらにその人物はレイプ犯の娘たちの行動パターンが記された紙を鏡公彦に渡す。
そして彼は娘たちの拉致を開始する。
一方、巷では突き刺しジャックという77人を殺した凶悪犯の犯行が重ねられていっていた。
このネガティブで理解できない構成が大好きだ。
序盤から「おにいちゃーん」という内容。
そして自殺。
さらに拉致。
そこからどんなものに発展するのかと思ったら予想外も予想外。
突き刺しジャックとその犯人の犯行時にだけ犯行現場を「見て」しまう超能力が加わったり。
そもそもレイプ犯たちの言っている「儀式」とはなんなのか。
実にカオス。
そして逸脱しすぎ。
ジャンルの特定なんかできるわけがない。
もうまったくなんなんだろな、この小説は。
ミステリ作家の法月綸太郎が絶賛し、大塚英志の流れを汲むような内容。
そこから考えてもわけがわからない(笑
読んだのは3回目だけど、やっぱりわからないがおもしろい。
『意味』を放棄した。
そんな「あの80年代生まれ」が体験してきた様々なサブカルチャーを取り込んで、一つのそれらの作品に対する答えを示したもののような気もする。
「エヴァ」しかり「MADARA」や「サイコ」とかさ(笑
あれらも「意味」を探させた物語であるだろしなぁ。
2作目以降も文庫化されますよーに。
【メフィ】スロウハイツの神様(下)
スロウハイツの神様 下
辻村深月
講談社ノベルス
「あれだけ求めたきた、小説にできること、その可能性。その欠片を見たように想った。」
「スロウハイツの神様」下巻。
小説家チヨダ・コーキの小説が人を殺したと騒がれた事件。
それからの長い年月。
再び作家として復帰してからの様々なクリエイターが一つ屋根の下で行った共同生活。
登場人物の誰もが自分の作品、作るものに対して悩み、道をふさがれ、それでも進んで。
人と人との関係に悩んで決断して。
そんな一人一人のエピソードが次第にひとつの終着点へと向かって伏線を回収していく流れが見事。
いい青春小説を読めたなぁと思う。
みんなが集まって、そして楽しい共同生活も終わりを迎える。
そのあとのエピローグがすごい読んでて心地よかった。
登場人物たちがあのチヨダ・コーキを中心とした共同生活の中でなにを感じ、どう自分と向き合っていったか。
彼らのあとが見れたことがなによりよかった。
辻村深月
講談社ノベルス
![]() | スロウハイツの神様(下) 辻村 深月 (2007/01/12) 講談社 この商品の詳細を見る |
「あれだけ求めたきた、小説にできること、その可能性。その欠片を見たように想った。」
「スロウハイツの神様」下巻。
小説家チヨダ・コーキの小説が人を殺したと騒がれた事件。
それからの長い年月。
再び作家として復帰してからの様々なクリエイターが一つ屋根の下で行った共同生活。
登場人物の誰もが自分の作品、作るものに対して悩み、道をふさがれ、それでも進んで。
人と人との関係に悩んで決断して。
そんな一人一人のエピソードが次第にひとつの終着点へと向かって伏線を回収していく流れが見事。
いい青春小説を読めたなぁと思う。
みんなが集まって、そして楽しい共同生活も終わりを迎える。
そのあとのエピローグがすごい読んでて心地よかった。
登場人物たちがあのチヨダ・コーキを中心とした共同生活の中でなにを感じ、どう自分と向き合っていったか。
彼らのあとが見れたことがなによりよかった。
【メフィ】スロウハイツの神様(上)
スロウハイツの神様 上
辻村深月
講談社ノベルス
「チヨダ・コーキの小説のせいで人が死んだ」
辻村深月の5作目。
本を読む人なら、誰もが経験する「〜の本の所為で事件が起こった」そんな類の事件。
でも読んでる人からすれば絶対にそんなことはないし、それを報道してるメディアに対して違和感を覚えたり嫌悪感を抱いたりする。
まさにそんなことを小説で読むことになるとは。
そのきっかけとされた作家と作家のまわりに集まるクリエイターたちの話。
まるでトキワ荘のような。
メディアに対する不信感や盗作疑惑など、本にまつわる話が次から次へと出てくるのが面白い。
さて、次は「スロウハイツの神様」下巻。
辻村深月
講談社ノベルス
![]() | スロウハイツの神様(上) 辻村 深月 (2007/01/12) 講談社 この商品の詳細を見る |
「チヨダ・コーキの小説のせいで人が死んだ」
辻村深月の5作目。
本を読む人なら、誰もが経験する「〜の本の所為で事件が起こった」そんな類の事件。
でも読んでる人からすれば絶対にそんなことはないし、それを報道してるメディアに対して違和感を覚えたり嫌悪感を抱いたりする。
まさにそんなことを小説で読むことになるとは。
そのきっかけとされた作家と作家のまわりに集まるクリエイターたちの話。
まるでトキワ荘のような。
メディアに対する不信感や盗作疑惑など、本にまつわる話が次から次へと出てくるのが面白い。
さて、次は「スロウハイツの神様」下巻。
【メフィ】天帝のはしたなき果実
天帝のはしたなき果実
The Keisoukan Murder Case
古野まほろ
講談社ノベルス
「本当だったんだ。言葉のちからが消えたときこの世を統べるもの、それは音楽のちからだって。本当だったんだ。僕は背筋の震えとともに、右眼から涙がおちるのを感じた。」
第35回メフィスト賞受賞作品。
あぁ。
すごいものが読めた。
まるで知の結晶のような本だった。
ルビがたくさん振ってあった。
英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語。
その時々の微妙なニュアンスでどの言語が一番相応であるのかを選んでのことなのかもしれない。
もはや言語の壁なんてこの本の中には存在しなかった。
文学、数学、歴史、科学、地学、神話。
この本にはありとあらゆる知識が平然と話されていた。
読んでてすごい甘美だ。
決して専門的すぎるというわけではない。
当たり前のことをすべて理解しているという異常な登場人物ばかり。
分からないこともそりゃ沢山あった。
それでも全然、苦ではなかった。
読むのがえらく楽しかった。
最後の参考文献を読んで納得した。
この作者すげぇよ。
そして肝心の探偵小説としても当然なりたっていたと思う。
これらのありとあらゆるものを語り尽くすことが出来たのもきっと世界観なのだろう。
現在ではない。
微妙に歪んでいる日本。
その歪みこそが、この世界を成立させている。
そんな気がする。
35回目のメフィスト賞にて、なんかすごいのが出てきた。
そう思えてならない…
The Keisoukan Murder Case
古野まほろ
講談社ノベルス
![]() | 天帝のはしたなき果実 古野 まほろ (2007/01/12) 講談社 この商品の詳細を見る |
「本当だったんだ。言葉のちからが消えたときこの世を統べるもの、それは音楽のちからだって。本当だったんだ。僕は背筋の震えとともに、右眼から涙がおちるのを感じた。」
第35回メフィスト賞受賞作品。
あぁ。
すごいものが読めた。
まるで知の結晶のような本だった。
ルビがたくさん振ってあった。
英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語。
その時々の微妙なニュアンスでどの言語が一番相応であるのかを選んでのことなのかもしれない。
もはや言語の壁なんてこの本の中には存在しなかった。
文学、数学、歴史、科学、地学、神話。
この本にはありとあらゆる知識が平然と話されていた。
読んでてすごい甘美だ。
決して専門的すぎるというわけではない。
当たり前のことをすべて理解しているという異常な登場人物ばかり。
分からないこともそりゃ沢山あった。
それでも全然、苦ではなかった。
読むのがえらく楽しかった。
最後の参考文献を読んで納得した。
この作者すげぇよ。
そして肝心の探偵小説としても当然なりたっていたと思う。
これらのありとあらゆるものを語り尽くすことが出来たのもきっと世界観なのだろう。
現在ではない。
微妙に歪んでいる日本。
その歪みこそが、この世界を成立させている。
そんな気がする。
35回目のメフィスト賞にて、なんかすごいのが出てきた。
そう思えてならない…
タグ : メフィスト賞 天帝のはしたなき果実 古野まほろ
【メフィ】霧の迷宮から君を救い出すために
霧の迷宮から君を救い出すために
黒田研二
実業之日本社 ジョイノベルス
「動いているものが、全部霧に変わってしまうんです。僕には動くものが見えていない……」
何者かに襲われ、動くものを認識できなくなった主人公。
襲われた場所では密室の中で女性が殺されていた。
黒田研二も西澤保彦みたいな特殊状況下でのミステリを書くようになったなぁ。
幻影のベルセポネといいふたり探偵といい。
動くものがうまいこと認識できない状況は絶妙。
文章で読んで思い浮かべて気持ち悪くなれる(笑
そういや、似たような症状が実際に起こりえるんだっけかなぁ。
ミステリ自体の内容は最後の最後まで楽しませてもらいました。
くろけんのいろんな作品に出てくる女性ってやっぱり好きだなぁ。
現実にはそりゃあないだろっ、と言いたくなるような。
でも小説なら全然OKという。
今回も特にあの方が(笑
思わず唸った。
宇宙旅行に行ってきました、とかの体験記も本にならないかなぁ、と思ったり。
黒田研二
実業之日本社 ジョイノベルス
![]() | 霧の迷宮から君を救い出すために 黒田 研二 (2004/10) 実業之日本社 この商品の詳細を見る |
「動いているものが、全部霧に変わってしまうんです。僕には動くものが見えていない……」
何者かに襲われ、動くものを認識できなくなった主人公。
襲われた場所では密室の中で女性が殺されていた。
黒田研二も西澤保彦みたいな特殊状況下でのミステリを書くようになったなぁ。
幻影のベルセポネといいふたり探偵といい。
動くものがうまいこと認識できない状況は絶妙。
文章で読んで思い浮かべて気持ち悪くなれる(笑
そういや、似たような症状が実際に起こりえるんだっけかなぁ。
ミステリ自体の内容は最後の最後まで楽しませてもらいました。
くろけんのいろんな作品に出てくる女性ってやっぱり好きだなぁ。
現実にはそりゃあないだろっ、と言いたくなるような。
でも小説なら全然OKという。
今回も特にあの方が(笑
思わず唸った。
宇宙旅行に行ってきました、とかの体験記も本にならないかなぁ、と思ったり。
タグ : 黒田研二
【メフィ】子どもの王様
子どもの王様 child king
殊能将之
ミステリーランド
「大人になんか、なりたくない!
ショウタは心の中で叫ぶ。
いつまでも子どもでいたい。」
かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド第1回配本。
今更ながらに読んでみた。
小中学生向けの本。
だけれども大人が読んでも楽しめるというコンセプト。
小野不由美の「くらのかみ」は読んだことあったけれども。
小野不由美もそうだけど殊能将之だもんなぁ。
ミステリーで子どもにも読めて。
そんな殊能将之の本であれば是非とも読んでみたい。
読んだ。
確かにそんな内容だった。
怖いなぁ。
20前半だけれどもものすごい怖い本だった。
大人の関係がものすごくホラー。
子どもを通してみているだけに。
作中に出てくるトレンディ戦隊モノよりよっぽどリアルだ。
さすが、美濃牛で無駄に豊富な知識を披露した殊能将之だ…
あの戦隊ものですらワーグナーの戯曲が原作かっ!
殊能将之
ミステリーランド
![]() | 子どもの王様 殊能 将之 (2003/07/30) 講談社 この商品の詳細を見る |
「大人になんか、なりたくない!
ショウタは心の中で叫ぶ。
いつまでも子どもでいたい。」
かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド第1回配本。
今更ながらに読んでみた。
小中学生向けの本。
だけれども大人が読んでも楽しめるというコンセプト。
小野不由美の「くらのかみ」は読んだことあったけれども。
小野不由美もそうだけど殊能将之だもんなぁ。
ミステリーで子どもにも読めて。
そんな殊能将之の本であれば是非とも読んでみたい。
読んだ。
確かにそんな内容だった。
怖いなぁ。
20前半だけれどもものすごい怖い本だった。
大人の関係がものすごくホラー。
子どもを通してみているだけに。
作中に出てくるトレンディ戦隊モノよりよっぽどリアルだ。
さすが、美濃牛で無駄に豊富な知識を披露した殊能将之だ…
あの戦隊ものですらワーグナーの戯曲が原作かっ!






















